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少年と少女のポルカ(講談社文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 21件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.3
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/215p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-264851-6
  • 国内送料無料
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紙の本

少年と少女のポルカ (講談社文庫)

著者 藤野 千夜 (著)

少年と少女のポルカ (講談社文庫)

484(税込)

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少年と少女のポルカ 7-120
午後の時間割 121-206

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みんなのレビュー21件

みんなの評価3.8

評価内訳

孤独と静寂と

2001/11/06 10:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 プールに潜った時に感じる茫洋とした静けさは、ざわざわした教室の中で感じる孤独に似ている。この小説を読むたびに、いつもそのことを思い出すのは、なぜだろう。
 ゲイのトシヒコ、性同一性障害で少年の肉体を持つヤマダ、不安神経症と戦うミカコ。人は誰でも孤独を抱えて生きているという事実に、うすうす気づき始める、高校生という時間の中で、登場人物たちの抱える孤独は、深い海の底を思わせるような静寂に満ちている。
 藤野千夜は、淡々とした軽やかな語り口の中で、それぞれの孤独と向かい合う3人のティーンネイジャーを、決して甘やかさない。時に残酷なほど彼らを突き放す。けれどそのことがかえって、ぞっとするほど恐ろしい孤独というものの正体を、忘れがたいほどの美しさで、読む者の胸に迫ってくる。
 珠玉の一遍である。

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中高生のこどもを持つ、親の世代が読むのにも適した良書

2000/11/05 11:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:桜井まい - この投稿者のレビュー一覧を見る

 分かりやすい文体で、少年・少女の性、生き方を描いている。学校の性教育の授業などで取り上げても、全く違和感は感じられないだろう。
 そのくらい作品の世界観は明瞭で、あっけらかんとしている。中高生のこどもを持つ、親の世代が読むのにも適した良書だと思う。
 








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2012/11/15 00:57

投稿元:ブクログ

この作家さんの、あっけらかんとした明るさが好きです。無駄に悩まない。深刻にならない。くどくど書かない。だって、登場人物にとってはそれが普通のことなのだから。
同性に恋するヨシヒコ、心は女性なヤマダ、電車に乗れなくなってしまったミカコ、いきなり64歳になってしまうハルコ、容姿のせいで役を押し付けられた委員長…。それぞれに違和感を抱えています。時に恐怖にも変わりかねないし、絶望してもおかしくない。当然傷つきもします。けど悩むのであれば明るく悩みます。力んだりもしない。読み手も笑いながら、ああでもそれでいいんだよねと赤塚不二夫さんの気分になれる。正直、「少年と少女のポルカ」のラストは少々不安にもなりました。大丈夫かな、と心配にもなるし、誰もが自分をある程度肯定していられるような状況には限界がある。常に誰かのことを気にかけてもいられない。それでもきっと、彼らはぶれずにいてくれると思うのです。
余談ですが、「午後の時間割」の体育教師が好きです。卒業式の後の謝恩会で、最後だからと「お前たちはクズだ!」と叫ぶ。吹き出してしまった私はハルコと同類のクイーン・オブ・クズなんだろうか。

2006/01/24 07:05

投稿元:ブクログ

もうちょっと若い頃に読んだらまだちょっとは面白かったかもしれない。
 ゲイとオカマ(というかまぁ性同一性障害)の少年と登校拒否の少女の話。
 でも暗くもなければ悶々としているわけでもないのは結構好感が持てました。
 でも何だか共感できず。
 どちらかといえば表題作よりは一緒に収録されてた「午後の時間割」のほうが面白かったです。

2009/12/07 21:37

投稿元:ブクログ

買った当初は失敗した、と思った。けど、年を重ねていくうちに大はまり。手放せない一冊になりました。
思春期(特に高校生世代)って排他と度量が紙一重。これは受け入れるけどこれは無理、の線引きがものすごく曖昧で、たぶんどこまでが自分に害を及ぼす存在かわからないから、とりあえず抱き込む、ないしは突き放す。そのギリギリな加減をリアルに描いている。「午後の時間割」はちょっと毛色が違うんだけど、ハルコのけだるさがたまらない。
これ、ぜひ中高生のうちに読んでほしい。できれば、主人公たちと同じ高校生で。

2008/06/21 21:21

投稿元:ブクログ

誰でもみんな、問題を抱えてる。ゲイも性同一性障害も、そんなに大問題じゃない。こういう気持ちなんだなあ、と素直に受け入れられる作品でした。高校生でこんなに堂々とありのままの自分を受け入れられるヤマダ、いいです。

2007/06/08 00:03

投稿元:ブクログ

同性愛、と言えば敬遠する人もいるだろう。差別とかそんなことじゃなくて、ちょっと重そうとかそんな風に。けれどこの作品はさっくりと、まるで当たり前のようにそれを題材にしている。人よりちょっと悩みが増えるそれだけだとでも言うように。本当にそれだけだとさわやかに読める。恋する相手が同姓であっても、恋をすること自体に何も違いはないんだなと改めて思った。一昔前の高校生っぽい恋の話。

2008/07/01 15:17

投稿元:ブクログ

いとしいなあと今では自分のことさえなであたためたくなる とにかくフラットな男の子に弱いわたしが山田の気持ちをくむのもしかたがない、でもある部分では山田からはなれ、ほかのだれかをくんだり、うつろいながら色々を見てる みんなのことを書いているようで、一人のことを書いているみたい みんなの同じ気持ち、みんなの違う気持ちはこころのなかでもひとつひとついてじっとしたりじっとしていなかったりする いつか電車には乗れなくなるときも来るし、どうしてもどうしても好きで仕方がない子になにもいえないひは来るし、きりっと男の子のようになるひもくる ただ漠然と全部が一部にしていて一部がぼやんとして全部。

2010/01/11 00:39

投稿元:ブクログ

スカートとキュロットの分厚い紙一重。
どうしようもない下らない馬鹿らしいことで傷つけ傷つけられる幼さの痛いこと!

2008/08/17 20:25

投稿元:ブクログ

個性的な主人公が、それぞれの今を生きていることが
感じられる。

「互いを理解できなくても、尊重しあうことはできる」

この本の解説にある言葉。相手をわからない奴だと思う
事は多々あり、でもわからなくても尊重することはでき
るはずだ。

2009/11/07 12:35

投稿元:ブクログ

 馬鹿馬鹿しい、関係ない、どうでもいい、しょうがない。
 そんな言葉だけ並べれば投げやりで、そうは言いつつ内容はどろどろしたものを思い浮かべるけれど、全く逆。この本におさめられた2作は、いずれも十代後半のいわば青春時代の小説だけれど、からっと乾いていて明るい。それは、たんたんと受け入れる、突き抜けたあきらめや距離感に由来するように思う。
 どういう言葉がいちばん適切かはわからないけれど、題材は、いわゆるセクシャルマイノリティを扱った2作品。でも特別なことを声高に言い立てたりしない。悩みは悩みとしてそこにあるけれど、その部分では悩まない、もしくは取り沙汰しない、そのあたりまえさ加減が潔くて心地いい。特に「午後の時間割」は何度も読み返したくなる雰囲気がある(実際何度も読み返している)。実際にはなにも起こらない、なんてことのない話だけれど、深刻ぶらずに生きるって、けっこう難しいんだよな、と、少しまなざしがかわるような一冊。

2009/10/30 22:32

投稿元:ブクログ

 芥川を取った元男性(?)の短編集。表題は、ホモの子と、間違って男の身体に生まれたと思って身体をいじって女の子になろうとしている子と、電車に乗れなくなった女の子の話。でも、特に事件がある訳もなく、淡々と過ぎていく。確かに心理とか表現とか上手いのだけど、淡々としすぎて一体なんだったのか?って気分になる。特に「午後の時間割」のハルコの人物像が好きじゃないからなんだと思うけどね。
 でも、ちゃんとしてるよ。これからもっと伸びると思う(笑)

2012/01/16 12:14

投稿元:ブクログ

藤野 千夜さんの作品を初めて読んだのだけれど、素晴らしいの一言だった。早くも今年一番の傑作に出会えたかも。
「少年と少女のポルカ」と「午後の時間割」の2編からなる。

「少年と少女のポルカ」
主人公、トシヒコとまわりのヤマダ、ミカコ、リョウの青春物語なわけだけど、主人公トシヒコはゲイ。ヤマダは、性同一性障害。ミカコは精神を病んでいる。そんな若者が自分を見つめ明るく明日を生きようとする。

「午後の時間割」
主人公は、18歳だけど64歳と思い込むところから始まる。こちらも青春物語。

どちらの作品も心に響く文章と軽快なテンポが読んでいて気持ちがよい。青春物語ナンバーワンだと思っていた「僕は勉強ができない」と並ぶぐらいの作品に出会えた。

2011/07/30 10:06

投稿元:ブクログ

今から10年くらい前によく読んでいた。

併録されている午後の時間割が好き。
主人公のだらだらとした感じで塾に行って
だらだらと友達と過ごしてる意味の無い会話が好き。
自分の学生時代とかぶる。

藤野千夜さん+男女=友情。みたいなのは
読む前から予想出来ていたのだけど(なまいき)
私はこのひとの描くテンポが好きなので
それはそれでオッケーなのです。

2012/06/21 20:21

投稿元:ブクログ

思春期の揺れ動く気持ちと、ジェンダーのゆらぎ、ジェンダーがゆえの心のゆらぎ。
すべてが危うい年代。
等身大で立ち向かうことは難しいこともある。
けれど、自分の持っているもの以上はどこにもない。
その苦しさやもどかしさや、でも今となっては懐かしい無垢さを感じる。
繊細な心の動きの表現がすばらしい。