- 出版社:ポプラ社
- サイズ:25cm/1冊
- 利用対象:幼児
- ISBN:4-591-00536-4
かたあしだちょうのエルフ (おはなし名作絵本)
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- 税込価格:1,050円(30pt)
- 発行年月:1970.10
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「かたあしだちょうのエルフ」が含まれるセット商品
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商品説明- 「かたあしだちょうのエルフ」
強くて大きなだちょうのエルフは、子供たちを背中に乗せてドライブする人気者。でもある日子供たちを守ってライオンとたたかったエルフは、大切な脚を一本食いちぎられてしまいます…。【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「かたあしだちょうのエルフ」
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/12/13 16:49
どっしりとした美しさ。読み継いでいきたい傑作絵本です。
投稿者:月乃春水(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
どっしりとした、表面的ではない美しさが光る絵本です。
版画で描かれていますが、想像力をかきたてる構図が見事です。
1970年発行。誰もが知っているものではないかもしれませんが、とても質の高い、隠れた名作です。全国学校図書館協議会の「よい絵本」に選定されています。
エルフは若くて強くてすばらしく大きなおすのだちょう。
なぜエルフというかといえば、ひといきで千メートルも走ったことがあったくらい。
それで、仲間たちは、アフリカのことばで「千」を意味する「エルフ」と呼ぶようになったとか。
エルフは子どもが大好き。子どもたちにも、エルフは人気者。おかあさんたちにも、絶大な信頼を得ています。
エルフは得意のライオンの鳴き声を真似してジャッカルを追い払ってしまいます。
ところが、ほんもののライオンが襲ってきて、エルフは勇敢に戦います。
けれど、大切なエルフの足の一本が食いちぎられてしまうのです。
エルフは、かたあしになり、一日にいくらも歩けなくなってしまいます。
そんなある日、くろひょうがやってきて…
くろひょうが飛びかかってきた様子は、
表紙にもなっていますが、迫力満点。
最後の力を振り絞って、みんなを守り、戦ったエルフは…
とても余韻の残るおはなしです。
これは、小学校3年生に読んだ絵本。
地域の20年の歴史がある親子読書会で、長年読み継がれているものです。
わたしは、この読み聞かせの活動を通じてはじめて知りました。
ベストセラーとか、誰もが知っているものではないけれど、素晴らしいこのような絵本ほど、後世に残ってほしいと願わずにはいられません。
大型絵本もあるようです。ぜひ見てみたい!
個人ブログ□□本のこと あれこれ□□
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/04/24 08:09
勇気のこと
投稿者:夏の雨(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
勇気ということを考えています。
大きなことである必要はありません。それは少しだけ前に出ることです。
例えば、電車の中で席をゆずることも勇気がいります。あるいは、好きな人に告白することも勇気がいります。募金箱に少しお金をいれるのも勇気がいります。
心に勇気をもてば、前に一歩踏み出せるはずです。
この絵本の主人公エルフは「わかくて つよくて すばらしく 大きな おすの だちょう」で、大草原のたくさんの仲間に慕われています。エルフとはアフリカの言葉で「千」のことで、エルフは千メートルも走ったことがあるくらいです。
そんなある日、仲間たちの穏やかな生活にライオンが襲撃してきました。エルフは勇敢にライオンと闘ってライオンを撃退するのですが、その闘いで片足をなくしてしまいます。
かたあしだちょうはもう走れません。初めのうちは仲間たちが食事を運んでくれたのですが、そのうちにみんなから忘れさられていきます。
エルフはどんどん弱って、死の時が近づいてきます。そんな時、今度は黒ヒョウが仲間たちを襲います。弱っているエルフは勇気をだして、子供たちを助けます。それは死を賭けた大きな勇気です。
エルフは最後には大きな木に生まれ変わります。きっと神様がエルフの勇気を讃えたのでしょう。
私たちにはエルフのような大きな勇気はありません。エルフのような大きな勇気があればどんなにいいかわかりませんが、それを誰にも望むことはできません。
でも、と考えます。もし、草原の仲間たちがかたあしになったエルフをずっと支える勇気があったらどうでしょう。エルフを忘れないこと。それは少しばかりの勇気です。それなら私たちにもできるはず。
かたあしのエルフを支える勇気こそ、本当の勇気だと思うのです。
寄り添うことにも勇気が必要なのです。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2003/09/10 16:19
かたあしだちょうのエルフ
投稿者:みうママ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
対象年齢5歳〜8歳となっておりましたので、4歳の息子には難しいかなと思いつつ5歳のお姉ちゃんと一緒に読み聞かせしていたところ、息子が「かわいそう…。」とひとこと。毎日読み聞かせをしていて感情が口から漏れたのは初めてのこと。一人ぼっちになってしまったエルフの心にいつの間にか入り込んでいたのです。そして、最後にエルフのたくましさ、優しさ、我慢強さを見事に表現した結末。息子に本当の強さとはどんな事か、身体に障害を持つというのはどのような事か。物語を通して教える事が出来ました。言葉もとても易しいので小さい子供さんにも理解し易いすばらしい本です。学校図書必読書として選定されていますが、沢山のこども達に是非読ませてあげてほしいと思い、子供の保育所に寄付をした一冊です。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/03/22 01:18
はっきり言って内容は忘れてしまっていた。
投稿者:びゅーひゃらい(不明|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日とつぜん思い出した。
そういえば、そんな本が確かにあった。
小さい頃、その最後のシーンだけエルフの形とともに強烈に記憶に刻まれて、なぜか心の奥深いところにずーっと仕舞い込まれていた。
お話は忘れてしまったのに、今でもそれだけで涙が出るほど切ない本。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2002/08/23 13:47
砂の微笑。
投稿者:本箱屋(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
エルフはアフリカの草原で暮らすだちょうである。ライオンの鳴き真似が上手く、その声にだまさたものは、ひるみ、襲ってくることがない。エルフに守られて動物たちは平和に暮らす。
だが、本物のライオンが現れたときその蜜月は終わる。ライオンとエルフは死闘を繰りひろげ、命こそ奪われることがなかったが、エルフはその片足を失くした。最初はいたわりを見せた仲間たちも日々の暮らしに追われ、いつしか彼らはエルフを、忘れた。エルフに向けらるまなざしは、彼が倒れたならばその肉を食らおうとするものたちのものだけになる……。
この本を読んだ小学生の時、泣きながら、なにより、仲間の動物たちに激しい憤りを感じた。何故忘れるのか。何故エルフをないがしろに出来るのか。
それは忘れざるを得なかったのだ、と、今ならば分かる。しかたがないと、あきらめることはしないが、理解する。これが重症であってもいずれ治る怪我ならば、例え自分の身を守るのが精一杯の暮らしでも、彼らはエルフを助けただろうと思うのだ。苦しいからこそ共生していた暮らしが、再び蘇るまできっと耐えられただろうと思う。だがあまりにその片足の代償は大き過ぎ、現実の重さに彼らは沈黙し、罪悪感と共にエルフを忘れた。
そして、今ひとたびの試練が訪れる。襲い来るくろひょうから子供たちを守り、その背に乗せながら、エルフは戦う。くろひょうが逃げた後、礼を言う子供たちがそこに見たものは——……。
そこに残るのは一つのモニュメントだ。隣人への愛を貫いたかつてはだちょうだったもののなれの果てだ。流された涙は、それは何に対する涙なのだ? それを流すべきは仲間ではないのか? 人はたやすくモニュメントの成り立ちを忘れるが、それから逃れることなど出来はしない。残されたモニュメントに、花を捧げるのか、祈るのか、忘れるのか、踏みにじるのか。次にまなざしを向けられすのは私たち自身なのだ。
これはエルフの物語だ。他者を守り、戦い、失い、与えた、エルフだけの物語だ。そうして、物語の半分は常にこちら側に、在る。









