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スーホの白い馬 モンゴル民話

  • 出版社:福音館書店
  • サイズ:23×31cm/1冊
  • 利用対象:幼児 小学生
  • ISBN:978-4-8340-0112-9

スーホの白い馬 モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)

大塚 勇三 (再話), 赤羽 末吉 (画)

  • 全体の評価 57件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,36539pt
  • 発行年月:1967.10
  • 発送可能日:24時間
  • 絵本

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商品説明- 「スーホの白い馬 モンゴル民話」

【産経児童出版文化賞(第15回)】【厚生省児童福祉文化奨励賞】貧しいけれど働き者の羊飼いの少年スーホ。草原で拾った白い子馬を一生懸命に育てるのだが…。少年と馬との悲しくも美しい民話。【「TRC MARC」の商品解説】

ユーザーレビュー- 「スーホの白い馬 モンゴル民話」

全体の評価
5.0
評価内訳 全て(7件)
★★★★★(6件)
★★★★☆(1件)
★★★☆☆(0件)
★★☆☆☆(0件)
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5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/11/15 13:13

情操教育に最適の本

投稿者:コーチャン(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 幼少の頃読んだ絵本で、懐かしく思わず買ってしまった。
 スーホはモンゴルの平原を走り回るひつじかいの少年。ある日彼は、母親とはぐれた白い子馬を拾ってきて、それを大事に育てる。やがて白い馬は立派に成長をする。スーホと馬はどこに行くにもいっしょだった。ある日スーホは、この馬とともに地元の競馬に参加し、そして優勝をする。しかし、悪どい殿さまが、スーホから馬を奪い、スーホにも痛い目にあわせる。殿さまのところから逃げ出す白い馬。しかし、スーホのもとに戻ってきたとき、馬は体中に矢を浴びていた...
 この本は、馬頭琴という今日、日本でもよく知られたモンゴルの民俗楽器についての言い伝えを絵本にしたものである。モンゴルの雄大な風景、そこに生きる人間や動物たちのいきいきとした動きが大胆なタッチで描かれている一方、喜び、悲しみ、怒り、安らぎといった感情の変化が繊細に表現されている赤羽末吉画伯の筆はみごとというよりほかない。少年と白馬との悲しくも美しい友情の物語とともに、ページ一杯に広がるこれらの美しい世界は、少年少女の心に鮮やかな印象を残さずにいられないだろう。40年の時を越えてこれを手に取った私自身そうだった。
 美しいものに感動し、他人の感情に共感できる心を子供たちの内に育み、また愛する者を忘れず思い続けることの意味などを教えてくれる、そういう意味で、この遠い異国の遊牧民の物語は、情操教育に最適であろう。母親の腕の中で読み聞かせてあげたい本である。

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/11/23 17:13

今の日本も大昔のモンゴルも全然変わらないんだなあと、とても安心できました。

投稿者:ニッキ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

馬頭琴ができるまでのお話、民話。街中で見かけてなんとなくぱらり。
あら、まあ。
世の中で起こるいろんなことが痛ましく、「どうしてそこにいられなかったんだろう」「一言でも声をかけたかった」でメッチャメチャ。
もうどうしようもないから書いて弾いて書いて弾いて書いて弾いて…体力限界。眠れば悪夢地獄。
その間、ペットショップで一目ぼれしたウサギちゃんがつきっきりで「大丈夫ですか~(ToT)」声帯もないのにひゅーひゅーカジカジ。
あらまあスーホさんの馬も同じくらい大事みたい。それから周りは大変。
『大昔のモンゴルも同じくらい。何一つ変わりはしないんだ』で少し安らぐ。
自分のために、周りのために、弾く。聴く。愉しむ。
人ある世界はずっとこうして守られているんだなあ、と分かり幸せいっぱいになりました。

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1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/09/23 23:47

永遠に忘れることの出来ない名作絵本

投稿者:塩津計(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ただただ白い馬が大好きだったスーホ。しかし大人たちはそのスーホのささやかな幸せさえ奪ってしまう。泣きながら白い馬の骨を削って作ったのがモンゴルで今に伝わる馬頭琴ですという落ちは何度呼んでも涙をさそいます。お子さんに是非読ませてあげてください。赤羽末吉の絵もグッド。

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2004/06/06 21:51

風わたるモンゴルの草原。赤羽末吉さんの絵が、しみじみ素晴らしいと思いました。

投稿者:風(kaze)(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

地平線がすーっとどこまでも伸びているモンゴルの草原。
横長の絵本を開いた見開き二頁の中に広がっている、風わたるモンゴルの草原。
その景色が目に優しく、胸の中にしみじみと広がってくる……。そんな赤羽末吉さんの絵が、とても素晴らしかったです。

楽器のいちばん上が、馬の頭のかたちをしているモンゴルの民俗楽器、馬頭琴(ばとうきん)。それがどのようにして生まれたのか、その言い伝えを記したモンゴル民話のお話です。
モンゴルの大草原を駈けていくような、まっすぐで、力強い話。
しみじみとした切なさが、余韻として胸に響く話でもあります。

こちら bk1 の書評をはじめ、ネットのいくつかの書評の声を聞いて、ぜひ読んでみたくなった絵本。期待していた以上の素晴らしさで、感動しました。赤羽末吉さんの絵をもう少し見てみたくなりました。そのうちに、『王さまと九人のきょうだい』の絵本を手にとるつもり。楽しみです。

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2003/12/13 00:15

名もなき白い馬の「誠実」で多くの子どもの涙を誘ってきた民話。小学2年の3学期、教科書に登場。「よい絵本」選定。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー)(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

「才能」「才気」の「才」という漢字を鏡文字で繰り返し書く掛け値なしの愚息が、新しい教科書をもらって帰ってくると、先にお母さんがほとんどのページに目を通す。写真や挿絵のチェックもさせてもらっている。楽しくて仕方ないのだ。
 国語の教科書は業界一のシェアを誇る版元のものを使っているが、2学期が始まってしばらくしてから持ち帰った下巻の掉尾を飾り、いよいよこのお話が登場することを発見した。「これがまだ載っていたのか。小学国語のクライマックスをはや2年生で迎えるか」と勝手に感激している。余談になるが、2年生の教材はなかなかの充実ぶりで、初夏に『スイミー』、秋に『ふたりはともだち』中の「おてがみ」といった具合で、絵本作品の定番中の定番が採択されている。

 最近の教科書はビジュアル化が進みB5判になったが、むかし使われていたものはA5だったはずで、その小さなスペースに赤羽画伯はどのようなカットを描いていたのだったか。とても不思議な気がする。
 ところで、教科書はタテ書きの右綴じゆえ、馬は右から左へ向けて駆けていく。
文字が横組みで、左から右へ(西から東へ)流れていく絵本の印象とはかなり違う。ちなみに、矢が全身に突きささったままの白い馬がスーホ恋しさに走りに走り、家に帰着するのは晩方のことだ。夜明けに向かって走っていくという、無意識のうちにあるであろうイメージの欠落が教科書版では決定的だと言うこともできよう。
 大判化したとはいえ教科書はタテ長の判型のため、茫漠と広がる高原のワイド感も出しにくい。絵本と同じ色調では良くないと画家は思ったのだろう。教科書でははっきりした色合い、くっきりした線画が選ばれ、小さいながらもインパクトが出るよう工夫がされていると感じた。
 この大判絵本を授業に先回りして入手したが、比較は絵に留まらない。習った漢字と習っていない漢字があるから、表記に違いがある。かなに開いた方が字面がいいという美の問題より、文字の習得が優先されるのが教科書だ。さらにテキスト自体もそれぞれの絵に合わせるという理由からか若干異なっている。
 というわけで、教科書でこの物語世界を鑑賞するには制約があまりにも多すぎるということを指摘したい。『スーホの白い馬』は赤羽末吉という日本絵本界の至宝が、横に大きく広がる見開きで、モンゴル付近に出征した記憶を元に、圧倒的な構図と色調のシークェンスでもって表現したからこそ、このように長く読み継がれて残ってきた作品なのだと思う。絵の見事さに呑まれる1冊である。

 国中の名馬が集まる競馬大会で殿さまに拉致された白い馬が、自分を育ててくれた羊飼いの少年を慕い、家来たちが放つ矢を全身に受けながらも家に戻る。大好きなスーホの側で息を引き取った馬は、彼の夢枕に現れ、自分の骨や皮や筋を使って楽器を作ってくれと頼む。そうすれば、いつまでも側にいられるから…と。物語のもつ力については、すでに多くの人があちこちで述べているので付け加えることもない。
 表紙でスーホが着ている服の赤は、モンゴルでは「歓喜と勝利」の色だそうだ。馬頭琴についた馬頭の飾りは緑が多く、それは「希望」を表す色だという。この琴は、オスの白馬で作ると良い音が出るらしいのだが、では、白は何を示す色か。調べ切れなかったが、それは「誠実」の象徴だと私には思える。
 20年近く前、ある人にパーティーで紹介していただいたものの、緊張のあまりろくに口をきけなかった。赤羽画伯は静かに微笑んでらしたが、その髪もまた馬のたてがみのように見事な真白で、つやつやと輝いていたことを思い出す。 

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2002/05/31 19:42

馬頭琴の音色

投稿者:みこ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読んだとき大泣きをして母を困らせたのを良く覚えている。
スーホにとって馬はかけがえのない友達であり、家族だったのだ。
家族を奪われることを拒んでどうして殴られなければいけないのか、どうして皆スーホを苦しめるのかが分からなくて、ただただ理不尽な現実が悲しかった。
そして馬の死は本当に辛かった。

けれども、最愛の者との悲しい別れが一つの楽器を生み出した。
それはスーホの馬への愛情と生きる意思の象徴だと思える。

馬頭琴の音色を聞いたことがあるが、まさにそれを伝えんがせんとする心に染み入る音だった。

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2002/07/09 22:15

ちょっとせつない

投稿者:すか(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 モンゴル民話というととっつきにくいかんじがしますが、この絵本はそれを払拭してくれました。いっしょにいたくてもいられないスーホと白い馬。そして別れ。どちらかというと派手さはない絵本ですが、じんとこころにしみわたる一生忘れられない1冊になりました。

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