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よあけ
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 74件
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  • カテゴリ:幼児 小学生
  • 発行年月:1977.6
  • 出版社: 福音館書店
  • サイズ:24×26cm/1冊
  • 利用対象:幼児 小学生
  • ISBN:4-8340-0548-8
  • 国内送料無料
絵本

紙の本

よあけ (世界傑作絵本シリーズ アメリカの絵本)

著者 ユリー・シュルヴィッツ (作・画),瀬田 貞二 (訳)

よあけ (世界傑作絵本シリーズ アメリカの絵本)

1,296(税込)

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みんなのレビュー74件

みんなの評価4.4

評価内訳

ひそやかに過ぎるときの移りが美しい作品。

2009/09/09 15:20

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る

既に複数の方が評を付けておられ
なかでもQJ BOOKSさんの評は、この作品の元となった唐詩の
内容との比較まで書かれているので今更ながらなのではあるけれど
別の視点から書かせてもらいたい。

『よあけ』もまた、1977年から版を重ね長いときを愛されてきた1冊である。

おじいさんと孫がふたり湖のほとりで夜を明かし
夜明けのまぎわに漕ぎだしてゆくまでの
ほんの短い時間を描ききったこの作品は
深夜の闇でさえ、漆黒ではなく、あわい青のグラデーションで
次第に夜明けが近くなるまでのときの移りを表現している。

添えられた文章は、詩のようだ。

>つきが いわにてり、ときに、このはをきらめかす。
>やまが くろぐろと しずもる。

音もなく静まった湖面に、周囲にやわらかに月のひかりが射す。
見開きの場面が好きだ。

音もない、といいながらも連想するのは
ドビュッシーの「月の光」や「夢」のきらきらとした旋律だ。
動きがないようでいて、刻々と時はうつる。
動くいきものはなく、ただ微かな風が漣をつくる。

やがて
水面にもやがたち始めると
早起きのどうぶつたちが、ゆるやかに動きだす。

夜、という人間が寝静まったあいだに
とぎれることなく、ときが流れ
いきものの営みがある。

その全てがおじいさんにはいとおしいのだろう。
よあけを孫にみせてやれることも。
その、終始笑みを湛えた表情が
うごくものが控えめに描かれていくなかで
ひときわ目立っている。

よあけとともに明々と湖がみどりいろに染まる。
たとえようもなくうつくしい作品である。

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静かな絵本

2005/06/03 01:59

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:QJ BOOKS - この投稿者のレビュー一覧を見る

この絵本をながめると、心が落ち着きます。
表紙の『よあけ』の文字からして
希望の兆しがみえるようですが、
もっとも、効き目があるのは 最後から2つ目の絵。
「やまとみずうみが みどりになった」
この緑と水色と肌色の景色を眺めているだけで
水墨画のように 私自身が絵のなかに入り
ボートを漕ぎ、
気持ちがふーっっと沈んで、
悪いものが底にたまっていくような気がします。
湖が澄みわたるように、
ざわざわしていた私の気持ちも
山の中の湖のように 波紋がひとつもなく
静かにたたずみます。
このお話は、私が大好きな瀬田貞二さんの名訳で
「おともなく、」からはじまります。
「そのとき」のたった4文字のページもあります。
原話は、唐の詩人 柳宗元の有名な詩のひとつ『漁翁』です。
漢詩が趣味の主人は、朗々と暗唱しはじめました。
絵本とはちょっと違う世界だ とのコメント。
子ども(孫)は登場せず、老いた漁夫の孤独と
地方に左遷された自分の孤独を詠っています。
訳は、
年老いた漁師が、夜
江の西岸にある大きな巌に沿って舟どまりした。
暁に起きて、清らかな湘江の水を汲み、
楚竹を焚いて朝食の準備をしている。
やがて川霧もはれ、太陽が昇ると、
すでに老漁夫の姿は見えず、
はるかに、櫓のきしる音だけが
(静寂な川面に)ひときわ高く響いて、
山もそれを映す江水も深い緑一色の中にある。
流れのただ中を下りながら、
空の際をふりかえり眺めると、
あの巌上を 雲が無心に追いかけあうかのように流れている。
はじめは、ブルーグレーの夜明けの描写で
次第に太陽の光が差し込み 世界に色がつきはじめます。
キャンプ経験者なら 知っているあの感覚と色です。
闇が ブルーグレーになって 水色になって
生命感あふれる色彩の世界になる
あの新鮮な瞬間を、この絵本は捉えています。
大切な一冊になりうる本です。

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よあけが緑のひかりを呼ぶ

2009/09/12 22:11

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る

やまやまに囲まれた湖のほとりの夜半から朝のいつもの生活を、絵と詩で綴っています。

湖岸の木のしたに老人と子供が毛布で寝ている。 月明かりに山々はくろぐろと静まり、湖にその影をうつす。 かすかなかぜにこの葉がゆれ、さざなみが立つ。 みずうみに霧が浮かぶ。 やがて生きもの、かえるやこうもりや鳥が活動をはじめる。 おじいさんがまごをおこし、みずをくみ、ひをおこす。 もうふをかたずける。 小ぶねをおし、みずうみに漕ぎだす。 櫂のおと、みずしぶき。 小ぶねはみおをひく・・・・・ そのとき やまとみずうみが みどりになった

***

こういう内容です。
最後のよあけとともに徐々に山々が緑に色づき、
いっきょに夜が明けみどりになるところの絵が素晴らしい。

このように美しい自然と人が描かれると、坂村真民さんや、金子みすゞさんや、「不落樽号の旅」の本などを思い出します。

坂村真民
金子みすゞ
不落樽号の旅




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ポーランド生まれの作家による墨絵のような世界の作品。唐代の山水詩人・柳宗元の詩「漁翁」をモチーフにしたという。その詩を書き出しておきますね。

2001/07/31 20:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 表紙だけ何回も眺めたことがあったけれど、手に取ってじっくりめくってみたことがなかった絵本。
 シュルヴィッツの絵本は、ほかに『ゆき』や『あめのひ』がロングセラーとして評価が高く認知されているのに、どれも「この次、また…」と先送りしていて、本文に触れたことがなかった。
 余計なアピールはすまいと決めこんだかのような表紙絵のたたずまいだ。

 未明の静まりかえった水辺。
 木の下に毛布にくるまってやすむのは、おじいさんと男の子。
 月の輝きと黒々とした山の様子が、引いた位置でとらえられる。命あるものがまったく存在しないかのような、生き物に忘れられたような湖である。

 が、そっと変化が起き始める。
 風でさざ波がたち、もやがこもる。
 音もなく舞いでるこうもり。かえるたちの飛び込む音。

 鳥の声で目ざめたおじいさんが孫を起こす。
 水をくんで火をたいて、朝のしたく。
 ふたりはボートを押しだす。湖にこぎだすのだ。

 ここまでは、濃紺から水色までの青の濃淡。わずかにグリーンや茶が加わった、まるで墨絵のような世界だ。
 ポーランド出身でアメリカに移住した作者。ユダヤ系なのだろうか。その人の表現するものが、<わび><さび>など和の世界、東アジアの感覚をはらんでいることに驚かされる。

「ああ、そうか」−−奥付の作者紹介に納得する。
「江雪」で有名な唐代の山水詩人・柳宗元が永州に暮らしていたころの七言古詩「漁翁」に触発されて作った絵本だという。
 それを以下に書き出しておく。

   「漁翁」
漁翁 夜 西厳に傍うて宿す
暁に清湘を汲んで楚竹を然く
煙銷え 日出でて 人を見ず
欸乃(あいだい)一声 山水緑なり
天際を廻看して中流を下れば
巌上無心に雲相逐う
(『唐詩三百首1』平凡社・東洋文庫より引用)

 夜が明け、墨絵の世界を抜けて、ものはみな自分の色を取り戻す。陽光を浴びて輝く山と湖の光景が最後の一葉だ。はんなりとした気持ちに満たされて本を閉じることになる。

 多くの名作絵本・名作童話を訳した瀬田貞二さんの訳がまた、いい。そぎ落とした最小限の言葉による表現を、ぴたりと美しい日本語に置き換えている。

 眺め終わったら、パタパタまんがを見るみたいに、さーっとページを繰ってみてほしい。濃い色から薄い色への着実なグラデーション−−その色彩設計の見事さに感心させられる。
「シンプルにすれば豊かに息づくものがある」ということを言葉と絵から気づかされる。はっとさせられた。

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夜があけるさまを、うつくしい絵と言葉でつづった絵本

2000/12/30 14:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Stella - この投稿者のレビュー一覧を見る

 唐の詩人柳宗元の漢詩をモチーフに、ユリー・シュルヴィッツの美しい水彩画と瀬田貞二の名訳が、しらじらと夜が明けていく様をゆったりとした時間で感じさせてくれる絵本です。

 ほとんど色彩のなかった絵に、どんどん色が加わっていき、そして最後の美しい夜明けを「日」や「光」といったありふれた言葉を使わないで表現したすばらしさは、ただ感嘆するのみです。

 できれば音読してください。ゆっくりと、一語一語を噛みしめるように。

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しずかな本

2016/04/06 12:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る

しずかに時が過ぎていきます。
夜明け前、そして朝日…この静けさがいい絵本なのですが、子どもにはまだ早かったみたいで残念。

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静寂な時の流れに身をおこう

2000/10/27 15:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:渡辺順子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 夜がしだいに明けはじめ、光が大地をさしゆくまでの時の流れ。独特なしめりけのある空気。そして自然もまだ眠りからさめる前の静けさ。本のページをゆっくりとめくりながら、夜があけるのを目の前で見ているかのように、ひじょうに静かでおだやかな気持ちにさせられる絵本。唐の時代の詩人、柳宗元の詩「漁翁」をモチーフとして、ポーランド出身の作者が詩情豊かにえがいている。

 特に色が印象的。濃く深みのある青が、みずうみの木のしたでねむるおじいさんとまごの二人をつつみこんでいる。時のながれとともに、青の色もやわらかく、淡い色へとかわってゆく。そして日がのぼり、緑におおわれた山の色がみずうみにも反射し、まぶしい輝きの緑や黄色となって一面を照らす。

 一日がはじまる前の静かで神聖な時間のあることを、私たちは慌しい日常のなかで忘れているのかもしれない。自然の営みに目を向け、思わず早起きをし、朝もやの空気を吸ってみたくなる。そして、この絵本と出会えたことで、つらいことに直面したときにもこう思えるのだ。「あの『よあけ』の絵本のように、いつかこのつらさも夜が明ける。」と。

 大人にとっても、心にいつまでも残る絵本があることを教えてくれる。

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2005/10/06 10:46

投稿元:ブクログ

山へ行かれないとストレスが溜まる私。そんな時にこの絵本を見てうっとりしています。
刻々と変わる空や湖や空気そのものの色彩が、静かに流れ光ります。静寂の中にしかし確実なうつろい。そして夜明けは変身の時なんですね。

2006/02/22 06:37

投稿元:ブクログ

ネットでお勧めしていた絵本でしたが、娘にはまだ早かったみたいです。
絵はとてもきれいで、娘が大きくなったらまた読んであげたいです。

2006/12/22 00:29

投稿元:ブクログ

n:静かに、静かに…こんなに静かなのに、新しい一日が始まる。ラストの躍動感は素晴らしい!「感じる」一冊です。

2005/12/17 14:28

投稿元:ブクログ

よあけ前の静かなときが、本当に美しい水彩で描かれていて、何だか気持ちが静かにすーっとなる本。おじいさんが全部ほほえんでいるのも、なんだかいい。

2007/04/20 11:56

投稿元:ブクログ

ユリ・シュルヴィッツの作品のすばらしさは、何といっても絵にあります。
文字があまりなく、絵で語りかけてきます。

夜からだんだんと明るくなっていき・・・
夜が明けるシーンの、一面の緑色は感動的です。
静のシーンを描くのが、とてもうまい絵本作家だなぁと思います。

唐詩「漁翁」をモチーフにしたというだけあって、日本人の心を働かすものがあるように感じました。

2006/05/15 00:26

投稿元:ブクログ

漢詩『漁翁』(柳宗元)をもとに、ポーランド出身の作者が描いた本。静けさの中で、朝日がさすように勇気がわいてくる一冊です。

2006/07/20 05:39

投稿元:ブクログ

子どもを産んでから評判を聞いて知ったけど、ラストに凄まじい衝撃を受けた絵本はこれをおいて他にはない!美しすぎる!

2006/10/23 12:48

投稿元:ブクログ

暗く静かな夜明け前の湖畔でおじいさんと孫が毛布に包まって寝ているところから始まります。
やがて少しづつ夜が明け…二人は湖へ漕ぎ出します。

そして、突然。

端的な文、会話のまったくない静かな二人と静かな湖。
それだけで、自然の微妙な変化を表現していて、最後には驚くほどの感動があったのをおぼえています。

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