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紙の本
われわれの心をとらえてしまいやすい間違った考えとは?
2006/02/26 13:58
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来のための哲学講座・主宰者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先哲の知恵の中から、レビューア自身の理解と解釈により再構成したものと、一つご紹介いたします。本書に出会うための一つのきっかけにしていただけたらと思います。
【われわれの心をとらえてしまいやすい間違った考え:種族のイドラ、洞窟のイドラ、市場のイドラ、劇場のイドラ】
人間について、社会について、またこの自然や宇宙について、これらを支配している法則や本当の姿を知ることは、あなたに大きな力を与えてくれるだろう。
そのためには、私たちの心をとらえてしまっている間違った考えの典型的なものを覚えておいて、それにとらわれてしまわないように注意しなければならない。この考えは実に根深いものがあり、つねに注意してかからないと本当の知識を得ることは、できなくなるだろう。
(1)人類という種族ゆえの間違った考え(種族のイドラ)
あなたが人間であるということから来る、間違った考えというものがある。人間の感覚がすべてをとらえられるわけではない。
(2)環境や教育の違いによる個人ごとの間違った考え(洞窟のイドラ)
あなたは、あなた独自の育ちというものを持っている。その考えは、ただ単にあなたの考えに過ぎないのではないのか。このように、疑ってみること。
(3)ことばや社会生活によって作られる間違った考え(市場のイドラ)
間違ったことばは、まったく驚くべきしかたで知性の妨げをする。その考えはただ単に、ことばによってでっち上げられたものではないのか。このように、疑ってみること。
(4)今までの「哲学」という間違った考え(劇場のイドラ)
今までの「哲学」あるいは「諸学問」のあるものは、それが一見して壮大な体系を持ち、またもっともらしく見えたとしても、大げさに演じられてきた架空の芝居に過ぎなかったのではないだろうか。
(フランシス・ベーコン(1561-1626))