- 出版社:新潮社
- サイズ:16cm/306p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-102201-1
焼跡のイエス・処女懐胎 (新潮文庫)
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- 税込価格:489円(13pt)
- 発行年月:1981
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ユーザーレビュー- 「焼跡のイエス・処女懐胎」
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2002/04/16 21:33
ペダンティック
投稿者:ゴンス(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
衒学的な文章を書く作家である。と同時に、小説の枠組み、その在り方についても意識的な作家である。
そしてそれはおそらく、自身が漢学者の祖父から論語や形而上学を学んできたゆえのことだろう。
『焼跡のイエス』、『処女懐胎』、特にこの2作にはそれらが顕著に示されている。石川の小説にはキリスト教関連の事柄が頻出するが、それらは形而上学の思想によって超越され、結局のところ、宗教や天皇制ではない他の形なき「神」へと読者を誘っているのである。約50年前に書かれた小説だが、現代の、しかも日本の未来をも予見させる、つまり相対主義のなれの果てが訪れたときに必要な「神」を、石川は怖いぐらいに描ききっている。狂人かあるいは変態だろう。







