シェイクスピア全集 4 リチャード三世 (白水Uブックス)
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- 税込価格:872円(24pt)
- 発行年月:1983.10
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ユーザーレビュー- 「シェイクスピア全集 4 リチャード三世」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/03/18 12:43
「悪」の内容
投稿者:K・I(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
白水社Uブックスの「シェイクスピア全集」の中の『リチャード三世』を読んだ。
自分で買ってシェイクスピア作品を読んでいたときは、ちくま文庫の松岡和子訳で読んでいたのだが、経済的に苦しいので、図書館でこの翻訳を借りて読んだ。
初版が出たのが1983年だが、訳がとくに古いと感じられることはなかった。
これと同時期にちくま文庫の『悪いやつの物語』を読んでいて、「悪いやつ」というキーワードから『リチャード三世』を連想して借りたのだった。
歴史劇なので、シェイクスピアの悲劇や喜劇にくらべてとっつきにくい部分もあるが、シェイクスピアのセリフというのはいきいきしている。
だが、日本人が見るものとしては、言葉のいい間違いや訛り、あるいはこっけいな人物描写などがある喜劇の方がとっつきやすいかな、と思った。
たしかに(少なくともこの戯曲での)リチャード三世は「悪人」だが、20世紀の小説が描いてきた「狂気」からは遠いという気がする。
自分が王になるためにどんどんと「邪魔者」を殺していくのだが、病的な感じはあまり受けない。
そもそもイギリス自体が内戦の状態のときの話だから、身内で戦争で殺した/殺されたということは、少なくとも劇の中では、あまりにもかけはなれた「非日常」というわけではない。
そういう意味では、あるいは、『リア王』などの方が、21世紀の日本で上演するにはリアルかもしれない、と思った。








