紙の本
なにがどうなっているのやら
2022/03/31 22:22
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだ時、どういう状況なのかよく分からなかった。小学生の時、大学受験科の本棚にあるのを立ち読みしたせいで、漢字も知らない漢字が多かったし。なんだかどたばたしてる。どうやら喜劇らしい、そういう解釈でいいらしい。悲劇は嫌い。シェイクスピアの作品の中では後味の良い作品。精神衛生上、成長を妨げない、か。浮気だ不和だ、でいうのも変だけど。
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私の初めてのシェークスピア。どたばたの挙句のハッピーエンドは子ども心にもメデタイ気分になりました。妖精王オベロンを素敵だなと思ったり。映画版のオベロン王(ルパート・エベレット)もよかったです。
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「ファウスト」を読んで以来、シェークスピアの中でも読みたかった作品のひとつ。
パックの最後の台詞はいい。
midsummerは真夏のことだとばかり思っていた。
イングランドは真夏がもっとも過ごしやすいと
聞いていたので。
観劇に際し再読。改めて読みなおしてみて「テンペスト」と似ていると思った。
形式的には二点、まず、宮廷における仮面劇である点。
次に、基本的にシェークスピアの独創である点。
そして、実質的には、気になるフレーズが幾つかあった点。
一つ目が、ラストのパックの台詞。作品自体が夢であることを示唆している(そもそも夏の夜の夢だし)
もう一つが、四幕二場の「この夢を解釈しようなんてものはばかだ」。
そしてこれと対比したいのが、テンペストにおける「だが、大地に礎を持たぬ今の幻の世界と同様に〜仕上げをするのは眠りなのだ」
の句とそれに関するD・G・ジェイムズの考察。
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p135
(月)このランタンは角をもつ月、三日月のつもりです。かくいう私は月に住むと言われる男のつもりです
****
面白かったー!シェイクスピアって有名すぎてつまんないって思い込んでたけど、後半に出てくる劇は面白すぎて電車内でにやにやしてしまった(^◇^)♪
冷たくされていたヘレナが、2人からいきなり求愛されて「どうして私がこんなにバカにされないといけないの?」っていうセリフも印象的。素直に喜べないところがリアルだなって思った。
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4人の男女と妖精が織り成す一夜のドタバタ喜劇。
職人達の不器用な芝居も滑稽で面白い。
シェイクスピアってちょっと難しいのかなと思っていたけど読んでみると意外と面白かった。
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以前読んだ「フェアリープリンセス」にこの「夏の夜の夢」が出てきて、パックが実際に登場するから読んでみた。初めてのシェイクスピアだったが、戯曲ってこんな感じなんだなって感じた。つまりあまり感激はしなかったということだ。けれど、いろんな小説にはシェイクスピアからの引用が使われているし、私もシェイクスピアからの引用が口をついて出るようになったらかっこいいのに、と憧れる。原書で読んでみたらまた感じ方が変わるかもしれない。読めたらの話。
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小説ではなく、エリザベス朝の時代に活躍した劇作家・シェイクスピアの作品。つまり、演劇の台本のような本である。4人の男女に妖精たちが介入し、ドタバタ喜劇になる。実は当時の時代背景を盛り込まれているので、面白い。
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2016/10読了。夏に舞台(英語上演、日本語字幕付)を見たが、いまいち理解できなかったので、本でも読んでみようと。基本的にドタバタ喜劇で、2組の恋人たち、妖精たち、王と王妃、町人たちが入り乱れてちょっと理解不能な騒動を巻き起こし、よく分からないけど最後はハッピーエンド。釈然としないところもあるけど。
解説本を少し読んでみたら、時代背景など奥に隠されたものがわかってなるほど、と思わされたが、舞台やこの本を読んだだけではそこまで読み解けないなあ。色々な読み解き方ができるのも、名作の所以か。
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シェークスピアによるドタバタ喜劇。ラブコメディーの古典。実演が見たくなるほど、とても楽しく読めた。現在でも多くの劇団で演じられる理由もなんとなくわかった。末尾の解説を読むと、書かれた当初は、痛烈な社会風刺であったこともわかるが、そういう背景を知らなくても十分楽しめる。
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舞台はギリシャ・アテネ。それぞれの愛を突き通そうとするアテネの公爵たち、夫婦げんか真っ只中の妖精たち、舞台の練習に励む職人たち。
下っぱの妖精が「恋わずらいの花の汁」を塗る相手を間違えたことから、恋の矢印が入り乱れ、怒りの矛先も乱れに乱れ、大騒動へと向かっていく。ドタバタの恋模様を描いたシェイクスピアの喜劇。
ここに登場する人物たちは皆自分たちの恋心に正直で、同時に妖精たちの手違いに翻弄されていきます。
短い作品ながら複数の登場人物が登場しますが、最も印象に残ったのはヘレナです。
「取柄のない女だけど、おそばにいることだけは許して。」――ディミートリアスを一途に追いながらも想い人には見向きもされず、さらには妖精の手違いによって恋敵の恋人ライサンダーから言い寄られる。切ない恋に燃え上がる矢先に2人の男たちから心乱される、この作品で最も踏んだり蹴ったりな立場なように思います。それゆえ一番感情豊かで心惹かれるキャラクターでした。
おそらく演劇で観たら煌びやかな衣装と世界観、印象的なセリフが飛び交うと思うといつか舞台で拝見したいものです。
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初めてシェイクスピアの本を読んだ。
わかりやすく、面白い。
こういう本はやはり英語で読めたら面白いだろうなぁ。
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『真夏の夜の夢』の舞台を観る予定があったので、高校生?大学生?ぶりに読み直しました。
原題は『A Midsummer Night's Dream』なのですが、midsummerには「真夏」と「夏至」と意味があるので、本当はどっちなのでしょうね。白水社版翻訳の小田島さんは『夏の夜の夢』としてますね。
さて、もともとすんなりとは行っていなかった若者たちの恋模様が、妖精の王と女王のいさかいと、王のおせっかいと、妖精パックの勘違いのせいで、ますますこんがらがってしまったのを、再び妖精たちが手を回して、夏の夜におかしな夢を見ていたかのように上手くおさめられる、というのがストーリーですが、今回読み直したのは、ふんだんに散りばめられている「ことばあそび」をもう一度読んでおきたかったから。これこそ、シェイクスピア醍醐味の一つで、翻訳を読むと英語でも読みたくなります。
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これの舞台に「出演する」ことになったので、予習のために購入。ただし英語で上演するので、あくまでストーリーや人物造形の理解の一助として読む感じ。
テキストとして読んでいるので、一度通して読んでもそれで終わりではなく、全体も部分も繰り返し何度も目を通しており...公演が終わるまで「読了する」ということが無さそう(^ ^;
過去に二度、スタッフとしてこの作品には関わってきた。一度は「音響さん」で、一度は舞台撮影のカメラマンとして。なのでストーリーは一応分かっている。お馴染みのドタバタコメディ(^ ^ ただ今回、自分が「出る側」に回ったことで、これまでになく「深く」読み込むこととなり...やはり読む度に新しい発見がある。これから本番までに、あとどれだけ新しいことを発見し、学べるのだろうか(^ ^
全然関係ないけど、シェイクスピアの訳者として超有名な小田島雄志氏の、ご子息がたまたま高校の先輩で(^ ^ お互いバンドやってたこともあり、顔見知りだったりして(^ ^
...何だか本の感想文と言うより、本にまつわる思い出話になってしまったが(^ ^
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恋する男女二組が、妖精の薬によって恋する相手を入れ替えられるという喜劇。誰か貴族の結婚を祝うために書かれたと考えられていて、物語には公爵とその婚約者、妖精の王と女王といったカップルも登場し、愛や結婚がテーマになっている。町の職人たちが結婚式で演じる劇の練習をするのもサブストーリーになっている。
戯曲ということで、会話が中心に軽快に話は進んでいく。当時の文学の特徴なのか、比喩表現が多用される。