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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1984.2
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/309p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-16402-1
文庫

紙の本

被害者を捜せ! (創元推理文庫)

著者 パット・マガー (著),中野 圭二 (訳)

被害者を捜せ! (創元推理文庫)

税込 748 6pt

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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.5

評価内訳

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紙の本

被害者を捜す本格ミステリ

2002/06/07 19:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大戦下、アリューシャン列島に駐屯するアメリカ海兵隊員のぼくら。何の遊びもない駐屯地で、活字に飢えていたぼくらは、故国からの新聞や雑誌を回し読みしていた。そんなある日、隊員が母親から受け取った荷物の中に、梱包材として新聞が使われていた。
 記事にあったのは、ぼくが務めていた《家善協》なる団体で、そこのボスが10人いる幹部の1人を殺してしまったという事件。残念なことに、記事の続きはいくら捜しても見つからず、殺されたのが誰なのかがわからない。ぼくらは、殺された人物を当てるという賭けを始めることにするのだが……。
 
 異色の本格ミステリを書いたことで知られる、パット・マガー(現在では、パトリシア・マガーと表記されることも多い)による処女作品。後に書かれた作品の面白さを、この作品を読んだ時点で想像するのは容易なこと。同じカットバックの手法を用いて書かれた『七人のおば』、犯人が探偵を探そうと殺人を重ねていく『探偵を捜せ!』など、普通の本格ではないのに最高の本格という優れたミステリは必読。またパット・マガーは、趣向を凝らした無二の作品を5冊も残していることで高い評価を受けている。
 
 
 梱包材として使われていた新聞紙を広げ、事件のことを知ったぼくは、《家善協》なる怪しげな団体で働いていた4年間のことを詳しく回想して聞かせる。
 《家善協》は、元々家政学の専門家がミニコミ誌を発行していた小さな団体なのだが、そのビジネスとしての将来性に目をつけたボス──のちの殺人犯──が、大きな利潤を生みだす巨大な組織として育て上げ、今となっては議員に働きかけて政府に法案を提出させるほどの力を持っている。組織が大きくなるにつれて、2人の女性幹部の争いを中心とする権力闘争が激しさを増し、見えなくてもいいような人間関係までが浮き彫りに。そのため、ボスが殺人に到るまでの数多い動機が無数に存在するという、被害者捜しをするにも困難な状況となっている。
 家事改善協会という設定自体が、まず馬鹿げている。おかしな団体の珍妙な仕事ぶりが仔細に語られ、その成長を見守る読者もバカなことの片棒を担いでいるような気分になるから不思議だ。パット・マガーのユーモアと、まるで家善協で働いてきたかのような詳しい記述には、驚かされる。そして、あれよあれよという間に発展して巨大な組織となってしまう家善協の勃興に、ボスが殺人に到るまでに積み重ねられた怒りの変遷が織り込まれている、ということの上手さにも感心してしまう。
 この作品では、賭けに参加した20人がおのおの被害者を特定するという探偵役を仰せつかっている。科学的な推理などとは程遠い、勘だけで被害者を断定する隊員もあれば、自分の信じる法則に従って金を賭ける隊員もいる。そして、1人だけではなく、複数に賭ける隊員たちも……。実際に、推理によって被害者を見事に特定してしまうのは1人の隊員だけなので、『毒入りチョコレート事件』のように多くの探偵が登場する多層式の謎解きとはなっていないが、20もの探偵たちが賭けに参加するという状況は、とてもスリリングで危うい愉しさを持っている。賭けだからなのか、フェアプレイに徹して書かれていることにも注目したい。ぼくによる回想が終った時点で、作者からの挑戦状は開かれているのだ。
 
 機会仕掛けのような行動パターンを持つ、殺人者も面白い。彼は主要な登場人物として、本作の中で表情豊かに描かれているのだが、その一方では、まるでパズルのパーツを切り分ける道具のようにも扱われている。ハサミの様な単純な構造の論理であり、不自然な形ではないから、読者に怪訝な気持ちを抱かせることが一切無い。このような人物の使い方こそが、パット・マガーが得意とするミステリ向けの論理であり、金属の様な堅牢さで作品の面白さを支えているといえるのではないだろうか。
 

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紙の本

2002/01/15 11:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H.N - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ミステリ読みの好きな言葉にフーダニット(誰がやったか)というものがあります。とどのつまり誰が犯人かという犯人当てのことなんですがこの作品それを逆手にとっています。タイトルにもあるようにメインは誰がやられたか? です。
 今までの自分が楽しんでいたものの盲点を見せられたとき、そこには新しい楽しみがあるのではないでしょうか。
 この小説が書かれたのは1946年と60年ほど前であり状況こそ古くなっていますがその楽しみは未だ古びれることはありません。

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紙の本

この発想!

2001/07/12 00:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 安楽椅子探偵もの、と簡単に片づけていいんでしょうか、この才気ある発想を。とある駐屯部隊のもとに届けられたクリスマスプレゼント、と書くと、そのプレゼントが実は…となりそうですが、そうではなくて、そのプレゼントを包んでいた古新聞なんですね、この話の題材は。詰め物の古新聞にあったとある殺人事件の記事。その犯人はなんと、兵士ピートの元上司でした。しかし記事は半分欠落していて、被害者の名前がわからない。暇を持て余した兵士達は、その謎の被害者が誰か賭を始めるのですが…。安楽椅子探偵ものにありがちな、探偵の事件に対する取り組み姿勢への暗い動機付けとか、そういうの一切省いてますからね、暇だったから、というのがもう。思い出すたびに、ニヤリと笑みを浮かべてしまう作品です。

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