ブッダのことば スッタニパータ 改訳 (岩波文庫)
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- 税込価格:987円(28pt)
- 発行年月:1984.5
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ユーザーレビュー- 「ブッダのことば スッタニパータ 改訳」
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/02/04 13:43
ブッダ(釈尊)はこのような単純ですなおな形で、人として歩むべき道を説いたのである。
投稿者:みどりのひかり(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
中村元先生の「ブッダのことば(スッタニパータ)」を漸く読み終えました。決して厚い本ではないのですが註記を見ながらの読書でしたのでゆっくり読むという結果になりました。
これは最も古い経典ということでお釈迦様の言葉に直に触れられるところもあり、また煩瑣な教理もなく、最初期の仏教というものがこういうものだったのかということがわかります。
この経典は「シナ・日本の仏教にはほとんど知られなかったが、学問的には極めて重要である。」 また、「ブッダ(釈尊)はこのような単純ですなおな形で、人として歩むべき道を説いたのである。」と中村先生は解説の中で述べられています。
この本は註記の部分と本文の分量がほぼ同じくらいです。それだけ当時のインドの状況を伝えておかなくては誤解されてしまうことも沢山あることを考慮しているとも言えましょう。
この本も「般若心経・金剛般若経_岩波文庫」と同じく、翻訳者の主観が入らないような配慮がされていて、自分で読み解くための素材を提供してくれています。著者の余計なしゃらくさい自説は入っていません。ありがたいです。
なお「般若心経・金剛般若経_岩波文庫」は中村先生と紀野一義先生の共訳です。(お二人は東大のインド哲学科で師弟の関係で、非常に信頼関係がありました。)
で、この「ブッダのことば(スッタニパータ)」には、のちの般若心経の「色(しき)」と「空(くう)」のことは出てきませんが、最後のほうに一度だけ{空(くう)という言葉が出てきます。しかしまた、般若心経に出てくる「無色聲香味觸法」の「色聲香味觸」に相当する言葉などが出て来ていて、「へー、この頃から考えられていたんだと」お思ったりもしました。
仏教はその後発展し「般若心経」や「法華経(妙法蓮華経)」などが出てきます。仏教に興味を持たれた方は、やはりこれらの本は読んだほうがいいでしょう。
般若心経につきましては、私”みどりのひかり”が書きました「般若心経物語」をまず読むことをお薦め致します。この本は「色しき)」と「空(くう)」の関係がまず、情報物理の原理であることを明らかにしています。それとそれを背景に築きあげられた思想が述べられています。数ある般若心経解説本の中で、「色(しき)}と「空(くう)」の関係を最も解りやすく、かつ明確な論理で説明していると思っております。数学の写像を使って説明しています。(写像は中学、高校で習う関数と同じものです。)この本を読んだ後で中村先生とその弟子の紀野一義先生共訳の「般若心経・金剛般若経 岩波文庫」を読まれるといいでしょう。この岩波文庫本が最も正しく般若心経を現代語訳しているからです。







