- 出版社:早川書房
- サイズ:16cm/321p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-15-075151-X
殺人詩篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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(3件のユーザーレビュー)
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- 税込価格:672円(19pt)
- 発行年月:1985.2
- 発送可能日:購入できません
- 本
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ユーザーレビュー- 「殺人詩篇」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/05/15 15:46
海外ミステリファンは古本好きである
投稿者:ピエロ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「海外ミステリファンは古本好きである」と言い切ってしまうといろいろ反論もあるでしょう。個人的意見、極論ではありますが、あながち間違っていないのでは。好きな作家の、すでに絶版になってしまった本を探して古本屋を何軒も歩いたり、ネットで何度も検索したり、という経験を持つ人は多いことでしょう。そうしてようやく見つけ手に入れたときの喜びといったら!これを繰り返すうちに、すっかり古本にはまって(?)しまうのです。そんな好きなものが二つ合わさった、古本の出てくるミステリが本書。と言っても、一冊数百円で買えるようなものではなく、古本と言うよりは古書と呼ぶほうがふさわしい、世界に数冊しかないような貴重な本が出てきます。この希覯本を手に持った図書館司書の男が殺される。本が贋作ではないかと疑っていたらしい。彼の友人の書肆学者クリフは、被害者の娘に頼まれて犯人探し、さらには古書の真贋の調査をはじめることになる。この古書の真贋の調査が、古書に限らず本の装丁法や印刷法などウンチクがいっぱい詰まっていて、犯人探しなんかどうでもいいやと思えるぐらいに滅法おもしろい。まさしく(古)本好きのためのミステリです。古書を扱ったミステリというと、パーカー『ゴッドウルフの行方』やダニング『死の蔵書』(そういえばこっちの主人公の名前もクリフだ!)が思い浮かびますが、どれもなかなかのできばえ。と言うことで最後にまた個人的な意見を。「古書とミステリは相性ピッタリ」「古書を扱ったミステリに駄作無し」
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2002/06/20 23:35
妻を亡くした大学教授が、親友の殺人事件の謎に巻き込まれていく素人探偵もの。懐かしの探偵小説。
投稿者:くろねこ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ、死んだリンクは、大学の図書館から持ち出した稀少本を手にしていたのか。
彼がクリフに残したメッセージにこめられた意味は?
主人公のクリフ・ダンバーは、ベトナム帰りでケンカにはめっぽう強い。
ひょんなことから知合ったモナと組んで事件を追うスタイルは、
どこかアガサ・クリスティを思わせますが、クリスティの作品に、
こんなに強い探偵は出てこないか(笑)
でも、パートナーの女性、モナに振り回されるところは、クリスティ
お得意のカップル探偵と似ているかも。
ピカ1の校正者で、才気煥発なモナ。
決して「美人」というのではなさそうですが、内面からくる輝きが、
彼女をとても魅力的に見せてくれます。
それから、リンクの同僚であった司書のアキラ・ヨネナカ。
この日本人の青年が、とても好青年。
本が好きで、仕事にプライドと情熱を持っていて。
作者が、日本人をこんな風に好意的に描いてくれているのって、
なんだか嬉しいものです。
それから、証言を求めてクリフが訪れた1人の老婦人ゴルディナ。
彼女は、クリスティの世界に出てくる噂話の好きな、ちょっと辛辣な
老婦人のイメージ。
なんてチャーミングなレディ。
事件を追うクリフは、ある男が寄贈した1冊の本が大きなポイントに
なっているのではと疑い始めます。
この本が、本物ではないとリンクが疑っていた形跡があるのです。
そして、徐々に明らかになっていく様々な過去。
ところが、そんなクリフにも、真犯人の魔の手が忍び寄り…。
舞台を現代に置きながら、懐かしの探偵小説の趣き。
なんとも嬉しい1冊でした。
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2002/01/06 03:54
古書ミステリの先駆的作品
投稿者:ヒグマ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
アパートのガレージで発見された死体。そのかたわらには、一冊の書物があった。時価30万ドル以上といわれる稀覯本。貴重な植民地時代の活字印刷本で、「ベイ版詩篇」と呼ばれるものだった。殺害されたのはロサンゼルス大学図書館の司書主任。警察は物盗りによる強盗殺人としてこの件を処理した。しかしなぜ「ベイ版詩篇」が? 被害者の友人であった教授のクリフォード・ダンバーは、被害者の娘に懇願され、事件の再捜査を始める。
一冊の本から、徐々にスケールの大きな事件に発展していく。主人公クリフが謎を追う過程がスリリングで、ページを捲る手が止まらなかった。活字や校正、偽本の鑑定など、稀覯本をめぐる書誌学的ウンチクも、いい味付けになっていて楽しめる。よかったです。
☆ヒグマ文学館







