- 出版社:文研出版
- サイズ:23cm/94p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-580-81425-8
さとし、ぼくのサッカーエース (文研子どもランド)
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(1件のユーザーレビュー)
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- 税込価格:1,260円(36pt)
- 発行年月:1987.4
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- 本
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ユーザーレビュー- 「さとし、ぼくのサッカーエース」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/03/01 13:16
平和だった時代の、片隅でおこっていたこと。
投稿者:wildflower(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
品切なので、図書館で”出逢えた”のはラッキーだった。サッカーをする息子にと軽いノリで図書館から借りたもののうち1冊。
表紙の少年たちは小学5年生のタク、その弟の眼鏡顔が4年生のツトム、さとしだ。住宅地のなかに最近になってできたので、校庭がちいさい小学校に通う兄弟は、6年生に負けないよう、サッカーの場所取りに苦労している。
早朝は校庭の取り合いで兄ちゃんが強気にがんばってくれるので、弟は兄の分の忘れものを代わりに運んでやったり、雑用を引き受けたりと忙しい。放課後の公園の場所取りはツトムの担当。持ちつ持たれつの兄弟関係が微笑ましい前半。
ある日、ツトムはまいごの仔猫をひろった女子に頼まれて、場所取りの途中に通りかかった空き地で、ひとりの関西弁の少年に会う。仔猫をもとの親もとへ連れていくのを手伝ってくれた彼が、さとしだ。同じ学年のツトムと親しむうちに、さとしの境遇が少しずつ明らかになっていく。
かつて有名な少年サッカークラブで習っていたこともある彼の境遇は、ツトムやタクとの交流のなかから、ぽつぽつと明らかになっていく。明るいサッカー少年たちの平和なものがたりでありながら、濃い影も感じさせる。
子どもたちの環境は、親によって変わっていく。その変化と子どものこころの機微を丁寧に掬いとるように描かれたこの作品が、昭和60年ごろの実景をもとにできていることに、いまさらながら、ドキリとさせられる。







