紙の本
読み応えのある短篇集
2002/07/31 22:31
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投稿者:scarecrow - この投稿者のレビュー一覧を見る
7つの短篇から構成された短篇集。なかなか読み応えがある。
『パラノイドの唄』 ★★☆☆☆
被害妄想の詩。
『神々のワードプロセッサ』 ★★☆☆☆
ワープロでDELETE/INSERTした言葉が現実でも削除/挿入されてしまったら?タイトルになっているわりにはパンチ力がない。あまりにも簡単にハッピーエンドにしてしまったのが原因か。
『オットー伯父さんのトラック』 ★★★☆☆
キャッスル・ロックを舞台に、乗り捨てられたトラックに関する怪談話。一人称でぐいぐい引っ張ってくる。『トッド夫人の近道』と合わせて、キングもお気に入りの作品らしい。
『ジョウント』 ★★★★☆
暗いラストへと突進するSFホラー。ジョウントは瞬間移動のことで、未来ではこれが航空機にとって変わられていた。地球から火星へのジョウント。これを語り手の家族が初体験するのだが……。。
『しなやかな銃弾のバラード』 ★★★★☆
狂気をテーマにした傑作。優れた恐怖小説だと思う。しなやかな銃弾とは、頭のなかに埋まった狂気を指しているらしい。
『猿とシンバル』 ★★★☆☆
子供の頃の恐怖体験を大人になったいまも引きずった人物が出てきて、大人になってからそれに立ち向かい、打ち勝つ、というキングのお得意パターン。
紙の本
それらは向こう側の世界を
2001/02/27 07:26
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投稿者:Kyowya - この投稿者のレビュー一覧を見る
死んでしまった甥のジョナサンが作ってくれたワードプロセッサ。それを使っていたリチャードは、ある事に気が付く。おもちゃの猿はシンバルを打ち鳴らし、大切な人を奪い取っていく。
ごくありふれた数々の物達。それらがもたらす、知るはずのなかった向こう側の世界。
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短編集『骸骨乗組員』その2。
標題ともなっている『神々のワード・プロセッサ』、『ジョウント』等も面白いですが、なんと言っても『しなやかな銃弾のバラード』がお気に入り。
「狂気とは、脳に撃ち込まれたしなやかな銃弾のバラードである」
痺れます。
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スケルトン・クルーで一番お気に入りの短編集。『神々のワード・プロセッサ』とか『猿とシンバル』も堪らないけど、『しなやかな銃弾のバラード』は、題材、ストーリーは勿論の事、取り分けタイトル・センスが最高。
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やばい!この短編集はやばい!
一編一編の完成度もさることながら、読ませる順番がまたすばらしい。
軽めの話から始まって(2話めにあたる表題作では、ちょっとじんわりいい気分にまでさせておいて!)、じわじわ怖くなっていく感じがたまらないです。
「オットー伯父さんのトラック」はちょっとした怪談という感じですが、4話目の「ジョウント」ラストで恐怖のピークを迎え、「しなやかな銃弾のバラード」と「猿とシンバル」の不気味な余韻で終了……なんという構成。たまらんです。
今までキングの短編で面白いの読んだ事ねぇなという気がしてましたが、これはほんと良かったです。
表題作いいなあ……キングの人物描写ほんと好きだなあ。あと「ジョウント」。よく考えると結構ベタなオチだけど、怖かったー。
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こんなに古いのに今でも読めるってすげえ。ワードプロセッサはさすがに時代を感じるけどそれでも面白かった。
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キング初体験かも。怖さのツボが合わんかった。やっぱり「わからない状態」がいちばん怖いのであって、化物と言葉が通じたりとか、バチが当たったりするタイプの話はぜんぜん怖くないや。
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「パラノイドの唄」
「神々のワード・プロセッサ」
「オットー伯父さんのトラック」
「ジョウント」
「しなやかな銃弾のバラード」
「猿とシンバル」
2巻はわりとパラノイド気質の話が多め。
じわじわ怖い。
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面白い短編が多かった!
ジョウント ★★★★★
一番好き。多分星新一なら5pで終わるものを、良かれ悪かれ(私にとっては大いに歓迎)何十ページも使って、悍ましくて恐ろしい物語にしてしまう、これぞキング。「意外と長い!」の最後のシーンは10年以上ぶりに読んだのにすごいインパクトで頭に残ってました。
神々のワードプロセッサ
世界を変える奇跡のワードプロセッサ。なんかいい話。
オットー伯父さんのトラック
道路の向こうから少しずつ近寄ってくる呪われた廃トラック。
しなやかな銃弾のバラード
一線の越え方。タイプライターに妖精が住むと信じてしまった作家と、少しずつ毒されていく編集者。タイトルと言い、不吉な香りといい最高。
猿とシンバル
IT的な、子供の頃の恐怖に立ち向かう系。我が子のためにトラウマに立ち向かう父と、気味の笑い終わり方がとてもいいですね。
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S・キングの短編小説ですが、読むべきはただ一篇、「ジョウント」。ここには“永遠の恐怖”があります。
ホラーは読まない、キングも読まない……という方でも、もしあなたが読書人であれば、少なくとも「ジョウント」だけは読むべき。この作品で描かれるのは、超自然的な不可解な物事への恐怖ではなく、ワープが一般化した未来社会、つまりSFなので、ホラー嫌いな方でもご安心。
しかしながら、そこにあるのはまぎれもなく“恐怖”。忘れがたい読書体験として、あなたの胸に永遠に刻み込まれること間違いなし。
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個人的にジョウントとしなやかな銃弾のバラードがよかったです。
対してオットーおじさんのトラックと猿とシンバルは、読むのが苦痛でした。
他のレビューを見ると後者のほうが評判がいいので、やはり自分の好みは変わってるんだなと再認識してしまいました。
現実にありそうもないホラーはどうしても好きになれません。やっぱり人が狂う話が一番怖いし好きです。
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気が狂いについて何故こんなにも知っているのかというと、やはりキング自信がアル中に悩まされたからだろうなと思った。酒とは関係なく、何か分かっているような気もする....面白かった。
キングの短編集は何となく読みずらい...キングの色というか、書き方のタイプといえばいいのか、細かい描写等をみても、どうしても長編を切り取って書いた様な印象をうける。
長編が読みたい。
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再読。短編集。
「パラノイドの唄」詩なんだけど、意味がよくわからない。
「神々のワード・プロセッサ」まさに神の所業。結末はこれじゃあ甘すぎるなあ。
「オットー伯父さんのトラック」「しなやかな銃弾のバラード」この二篇はちょっと理解出来なかった。
「ジョウント」SF。テレポーテーションは一瞬なのに、意識(自我)は10億年?これはコワい。
「猿とシンバル」シンバルを叩くあの猿の玩具が夢に出てきてうなされそう。キングならではのホラー。