- 出版社:河出書房新社
- サイズ:20cm/156p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-309-00545-4
少年アリス
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- 税込価格:1,260円(36pt)
- 発行年月:1989.1
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商品説明- 「少年アリス」
【文藝賞(第25回)】【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「少年アリス」
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2002/07/01 12:15
学校の怪談です!
投稿者:斑鳩の里より(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「少年アリス」というタイトルから美少年ものかと思ってしまいました。
でも読んでみると学校を舞台にしたファンタジーものだということが
わかりました。
主人公の「アリス」の友人が「蜜蜂」で「蜜蜂」の飼う犬の名前が「耳丸」
というのがおもしろいです。
「其の一、細工卵」の章で「蜜蜂の声だ。アリスは部屋の外にある露台から
乗り出したが蜜蜂の姿は見えなかった。」というところを読むとアリスの
友達の「蜜蜂」は人間ではなくミツバチかと思ってしまいました。
なぜかというと表紙のデザインからしていかにもファンタジーものかと
いう雰囲気が漂っているからです。
「アリス」が石膏の卵を作ったばかりに夜にだけ人間の姿に変えられる奇妙な
鳥の世界に入ることになり鳥の姿に変化させられるところなどとてもこわかった
です。
最後のほうで友人「蜜蜂」の機転で「アリス」が助けられてほっとしました。
作者の言葉使い、たとえば「檸檬水」とか「曹達水」とかむずかしい漢字使い
が明治時代か大正時代の作家のような印象を与えて昔にタイムスリップしたかの
ような不思議な感覚に陥ります。
全体の文章が流れるような感じになっていて作者の才能を感じる作品です。
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2002/06/18 22:17
独自の少年世界
投稿者:瑠 (男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
文藝賞受賞作だけあって、やはりクオリティは高い。最近の著者の作品では、制的要素(特に少年愛、同性愛などの傾向がある)を多く含んだ作品テーマ・性質が多いが、初期の作品である本作では、意識的に性的な描写・要素、または子供に対して有害だと思われる思想のすべてが念入りに排除されている印象を受ける。それだけに、小学生低学年にも推奨できる作品だ。漢字が多くつかわれており、表現も多彩なため、教養のひとつになることは間違いない。また、現実では考えられない夢の世界、つまり「メルヘン」の世界を少年だけで構成しているため、子供たちの想像力、表現力の開花にも一役買ってくれることだろう。ぜひ、幼いお子様にプレゼントしていただきたい作品だ。
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2001/08/08 04:01
幻想的な気分に浸れます
投稿者:Web(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は装丁が素晴らしいです。ハードカバーならではの雰囲気があり、普段は文庫本を選ぶ私もつい手が伸びてしまいました。そして、長野ワールドを演出する本文の書体、字間。独特のしっとりしたノスタルジックな文章を、ひきたてています。
少年アリスは不思議な兄弟と出会い、時間の狭間にまぎれ込んでしまうのですが、自分を信じて五感を研ぎ澄まし、立ち向かう様には魅了されました。
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2001/11/04 01:30
大人にはもうけしてはいることの出来ない少年たちだけに通じる世界。
投稿者:kawasemi(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年アリスが友人と共に入った夜の学校、そこで行われていた不思議な授業、そしてアリスは「卵」を持つものだけが許されるその授業にいれられて──少年たちが互いを認識しつつ、自分も発見していく過程と、彼らだけに許される世界との交流が繊細な場面と共に繰り広げられる、まさに現代のルイス・キャロルの著ともいえる本です。おすすめの一品です。
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2002/07/30 01:07
精巧なパズル
投稿者:boogie(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
長野まゆみデビュー作。
メルヘンチックな描写と手法があいまって宮沢賢治的な空気感を感じた。独特の言葉の使い方はキラキラと光っているようで砂糖や鉱石を想起させる。そしてその言葉によって紡ぎだされる世界は幻想的な童話の世界だ。
この作品ではそれらの要素と、まるで精巧なパズルのような展開が絡まってとても美しく流れていく。少女的な感性で描かれた少年たちは華奢でどこか儚く、人間的でない美しさに満ちている。








