紙の本
伊豆の踊子
2013/05/20 22:21
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投稿者:ホームズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的に雰囲気が良い感じですね(笑)内容は少し難しい物も多かった感じですが(笑)さすがに『伊豆の踊子』が面白かったですね(笑)
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伊豆の踊子、青い海黒い海、驢馬にのる妻、禽獣、慰霊歌、二十歳、むすめごころ、父母を収録。旦那に「伊豆の踊子」の感想を聞くと、話淡い恋いの話でしょ。と。私はそれだけではないような気がする。踊り子達一行と、数日間旅をして過ごし、主人公の心が浄化され、優しい気持ちになっていったような、心地よささえ感じる。それは最後の作者が船に乗る時、可哀想な婆さんを上の上野まで連れて行くよう頼まれた時、快く引き受けたり、少年の親切を自然に受け入れられるような、美しい空虚な気持ちになった。という所から。他「二十歳」もおもしろかった。「むすめごころ」は、作者が中学時代の寄宿舎で同室だった初恋の少年への気持ちを、思い起こして書いたのだろうかと読みながら思ってしまった。他数作品は生と死について、彼の独特の空想、非現実世界が広がっている作品だった。 ノーベル文学賞受賞者というので、いいんだろうなぁ。いいんだろうなぁ〜。と少々読む前から、暗示にかかっていた所もあるかも。で、★★★★
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有名すぎる作品ですがこれも実話。話としてはイメージが先行しすぎた感もありますが…(なのでちゃんと読んでる人は少ないのでは)色々見てくとわりと、旅の一片だったんだろうという印象。
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070221-0308 物足りない。これほど短いとは想像だにしていなかった。クライマックスが早過ぎた。詰まらない。素養がないのか、想像力がないのか。『禽獣』は小鳥を飼う話。
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表題作にもなっている『禽獣』は、とにかく素晴らしい。自身が対象物の生殺与奪を握っていると思うと途端に興醒めしてしまう気持ちもわかる。野生だからこそ美しく魅力的なんだよなあ。
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20歳になる旧制高校生の私は、孤独な心を抱いて、1人、伊豆の旅へと出かける。そこで、旅芸人の一行に出会い、14歳の薫という踊子の少女に心惹かれた。卵形の凛々しい顔立ち、しかしどこか幼さの残る薫。その若々しく清らかな様子に、私の心はいつしか温かく解きほぐされていく・・・・・・。青春の感傷と慕情が溶け合い、美しい抒情が漂う、川端康成20代の代表作「伊豆の踊子」他、7編を収録。
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あまり理解できないというか、わからないというか。
川端さんの作品を手にとったことがなかったのでこの度初めて読んでみましたが…。うーん、難しい。
個人的に読みやすかったのは「驢馬に乗る妻」と「むすめごころ」です。
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難しいかな?と思ったけれど、案外楽しめた。文章がとても日本的で美しく、読んでいてしみじみしてしまう。人の感情も繊細に描かれていて、文豪もこんな小さなことに心動かされたのだなぁと、少し嬉しい気持ちになったりする。
収録作品の中には、読んだ後に「どういうことだったのかな?」と気になるものもいくつかあった。ちょっとひっかかったところで終わらせるあたりが、なんというか巨匠の業なんでしょうか。
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『伊豆の踊子』
『青い海黒い海』
『驢馬に乗る妻』
『禽獣』
『慰霊歌』
『二十歳』
『むすめごころ』
『父母』
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昔の人はなんてピュアなんでしょ。
いいね、こういう、見てるこっちが
恥ずかしくなってきちゃうような恋。
でも、実は表題作の「伊豆の踊子」よりも、
収録作品の一つである「二十歳」の方が好きだ。
いや本当は悲しくなっちゃうから好きじゃない。
けれどなぜかそういうお話の方が、ずっと心に
残る。
求めても中々手に入らないものがあって
与えられることはないと知るとますます欲しくなって
やけになって何か他のもので満たそうとするのだけど
心は渇いていくばかり。かさ、かさ、かさ、
手を伸ばせば掴めるしあわせが、そこらじゅうに
転がっているのに
見落としていることにも気付かない。
そして気付いた時にはもう、手遅れなことの方が多い。
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いやらしい話なのに、透明感が保たれているってすごいですね。
世間的な川端康成のイメージってどんなんなんでしょう、私は雪国を読むまでは小難しい話を書くんだろうなぁなんて思っていましたけど、どっこいソフトにエロ本ですよね。
谷崎潤一郎みたいな装丁にしたら良いのに…。
11.09.05
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久しぶりに伊豆の踊子が読みたくなって買った一冊。
伊豆の踊子は清廉なイメージがすごく大きくて好きだな、と改めて実感した。
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中学生ごろ振りに伊豆の踊り子読了。
今後も必ず読み返すであろう大好きなお話。
「驢馬に乗る妻」がよかった。
割と邪なんですね。
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響き合うように美しく物思いに耽る文章。
20歳の男性が語る1人の踊り子との出会いと別れを清々しく描いた作品。
少年とも青年とも言いがたい、危うい年齢時期に繊細な心境を併せ持つ主人公が経験したもの。
旅先の途中で出会った純真無垢な踊り子に心を傾け変わる主人公の心とその動きを清らかに描いている。
この旅を得た主人公は、心の成長と大人になる心構え的なものを知った感じを受けた。
踊り子との色香がほのかに立ち込める美しく清廉な別れ、
踊り子自身もまたその短く儚い美しさを経験して、この世の無常と向き合い大人へと成長する。
どう足掻いても手に入れられないものがある。
また、手に入れてはならないものがある。
それを知る1つの経験を旅先で感じた主人公の憂いさが、踊り子の慎ましい描写とともに美しい文章で描かれている。
そして繊細で真摯な小説。
他、「禽獣」などが収録されていたが、どれも憂いさを放つ美しい文章で好き。
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昔の人の思想とかがわかる一冊。
「物乞い旅芸人入るべからず」とかの文に昔ってこうだったんだ・・・と思うことが度々。
そして何り主人公が邪な考えを持っていても読者にサラリと読ませてしまう文の造りも流石としか言いようがない。