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私本太平記 1(吉川英治歴史時代文庫)

私本太平記 1 (吉川英治歴史時代文庫)

吉川 英治 (著)

  • 全体の評価 3.53件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:71420pt
  • 発行年月:1990.2
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ユーザーレビュー- 「私本太平記 1」

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/12/20 00:54

骨肉の争いの物語

投稿者:白みそ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

鎌倉幕府末期、将軍はすでにお飾りでしかなく、幕府の実質的支配者であった執権北条家もその実権を失い、北条家の一家臣に過ぎない内管領の長崎円喜・高資親子が専横を極める時代から物語は始まります。
一昔前に「権力の二重構造」などという言葉がはやりましたが、二重構造どころの話ではありません。権力の所在について、制度的建前と実態がこれほどまでにかけ離れてしまうと社会的混乱が起きるのは当然の話で、鎌倉幕府は崩壊の道をたどることになります。与党の幹事長に過ぎないO氏に権力が集中している現在の状況と似ていなくはありません。

物語の主人公は足利尊氏。この人は鎌倉幕府を倒すために共に戦った後醍醐帝とのちに袂を分かち室町幕府を作ったため、後々まで逆臣扱いをされていました。(そのせいで、京都で行われる時代祭の行列には、最近まで室町時代の行列がなかったくらいです。)
古典太平記でも当然逆臣扱いされています。
その足利尊氏の人間性を公平な立場から描こうとしたのがこの作品なのです。

文字通り血で血を洗う権力闘争が繰り広げられるのですが、尊氏はそんな状況に嫌気がさし途中で権力を弟に譲り出家したものの、権力闘争から完全に逃れることは許されず、結局は弟や実の子供とも対決しなければならない運命に立ち至ります。はっきりいってドロドロです。

室町幕府が安定期に入るのはこの物語の後の三代将軍の義満の頃です。題名とは異なり平和とは程遠い時代の骨肉の争いを描いたこの物語、平和を築く過程では多くの血が流されるものなのだということを暗示しているのでしょうか。

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2001/02/22 01:02

意外に知らない、鎌倉幕府滅亡から南北朝時代。ここもしっかり押さえましょう。

投稿者:torikata(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 楠正成と足利尊氏。「ライバル同士」と思われていますが、同盟軍として戦っていたこともあるのです。後醍醐天皇って隠岐の島に流刑になったんですが、見事に「島抜け」して、京の都に返り咲いたんです。知ってました?
 歴史物といえばどうしても戦国時代が中心(わたしも大好き)なんですが、鎌倉〜南北朝〜室町ってとこも大動乱の時代で、今日の味方は明日の敵って感じで日本全国戦争に次ぐ戦争。歴史ファンならずとも、日本人の「常識」として、この時代を押さえておくためには、「太平記」読まねばならないか、と(でも最近の「歴史の常識」の水準はかなり低いような気もしますが…)。
 吉川英治の文体は、慣れるまで多少「もっちゃり」した感じもありますが、慣れると古文漢文のようなリズムがあって波に乗って読み進めます。つい「いずれにおわせしや?」とか口を突いて出てきそうになったりして。時代物、戦記物ファンには、是非お薦め。文庫で8巻ありますが、読み応え十分です。

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1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/10/24 10:26

相性もあるしね。

投稿者:LR45(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 相性の問題もあると思うのだが、吉川英治はいまいちだと思います。何がいいたいのかいまいち理解できないし、やたら無意味に文語体だったり、言葉の使い回しが古くさかったりでどうにも読みづらいです。しかも、話が要点のまわりの「それって大事なの?」というところばかりをぐるぐるぐるぐるしててなかなか進まないし、一言でいえばだるい本です。読んでると眠くなります。しかし、個人的な評価ですので、実際には大河ドラマの原作でもあり、有名な作家でもあるので読んでみる価値はあると思います。

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