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紙の本
檸檬 (集英社文庫)
著者 梶井 基次郎 (著)
胸を病み、憂うつな気分でいる「私」の心を、レモンの冷たさと香りが吹きはらった―。自らも病に苦しみながら透明感あふれる作品を遺した著者の代表作。(解説・鈴木貞美/鑑賞・呉 ...
檸檬 (集英社文庫)
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商品説明
胸を病み、憂うつな気分でいる「私」の心を、レモンの冷たさと香りが吹きはらった―。自らも病に苦しみながら透明感あふれる作品を遺した著者の代表作。(解説・鈴木貞美/鑑賞・呉 智英)
【商品解説】
収録作品一覧
檸檬 | 6-16 | |
---|---|---|
城のある町にて | 17-65 | |
ある心の風景 | 66-84 |
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紙の本
桜の樹の下に埋まっている想像と幻想
2002/03/18 18:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TAIRA - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名なのは、表題にもなっている「檸檬」だが、個人的には「桜の樹の下には」が一番気に入っている。
美しさと醜さは、表裏一体。醜いものがあるからこそ、美しいものが引き立ち、より美しく感じる。美しいものの中にも醜いものがある。こんな考えを桜の美しさと、その下に埋まっている屍体に転換してしまうあたり流石としか言いようがない。
「桜の樹の下には屍体が埋まっている」。幻想的でグロテスクな想像がこの作品の原点であり、それは他の梶井作品にも言えることかもしれない。梶井の想像からすべてが生まれ、そしてそれは、作品という枠の中でのみ偽の真実となっていく。梶井の想像という真実と、作品という嘘。曖昧だからこそ美しく幻想的で、私たちは惹きつけられる。