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ナチュラル・ウーマン(河出文庫)

  • 発行年月:1991.10
  • 出版社:河出書房新社
  • レーベル:河出文庫
  • サイズ:15cm/220p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-309-40322-9

文庫

  • 国内送料無料

ナチュラル・ウーマン (河出文庫)

松浦 理英子 (著)

紙書籍

524 ポイント:4pt

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Naturalな愛

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/07/30 00:18

評価5 投稿者:Straight No Chaser - この投稿者のレビュー一覧を見る

「私に異存がなければって、その一歩引いた言いかたは何なの?」
(『親指Pの修業時代』)
恋愛さえも、あるいは恋愛だからこそ、「世間の標準」(「ままごと」)に頼ってしまうことに気づかされることがある。そんなとき、信じるしかないということは、とても辛いことだ。信じるということにおいてしか持続しえないように思えることも。
(「ナチュラル・ウーマン」→)
「いちばん好きなこと以外はやらない方がいいわ。強いてやったらままごとになってしまうから」と花世はいう。
「ひょっとすると私たちはままごとかそうでないかを云々する以前の段階の抱擁、未だ性行為とは呼ぶに値しない段階の抱擁しかやっていないのではないか、とも思う。別にかまわないのだが、何かやり残していることがあるのかも知れないという気がするのである」と容子は考える。
ふたりの友人である圭以子によると、花世は「女房」で容子は「小僧」ということらしい「一般的な性別には属さない」「夕暮れに家に帰りそこねた」「小僧」。
こんな言いかたは失礼きわまりないし、明らかに作品とは何の関係もないが、松浦理英子さんには(文庫本の写真で見るかぎり)、たしかに「小僧」感がある。男友達に性的なことがらをあけすけに訊いたりしてしまう、好奇心旺盛な「小僧」だ。
「それはいいけど、なぜ小僧なの?」
「家に帰りそこねても生きて行けるしたたかさがあるのは小僧に決まっているからよ。ただの子供じゃ飢えるか凍えるかして死んでしまうわ。」
(「いちばん長い午後」→)
「自己満足したがってるとかいい人ぶってると言ってるんじゃないわよ。愛他主義や慈悲心を高級なものと考えて他人に奉仕することでもって安息を得る、というタイプの人々ほどあなたはナイーヴじゃないんだから。あなたは人に奉仕しているというスタイルをとりたいといういやらしい性的欲望からあなたは汚れ物を洗うんだわ。あなたが優しいだなんて思わない」と夕記子はいう。
「わかっていますとも」と容子はいう、そして「私は人様の寛大な了解を得て好き勝手に振舞わせていただいてるんです。感謝してます」と。
(「微熱休暇」→)
「男は愉快そうに耳を傾けていた。ありふれた冗談だった。だが、若い女がしょっちゅう言うこうした類の冗談を私は喋ったことがなかった」と、容子は気づく。
行為がうまくいかずに部屋を抜け出した容子と、(ゆっくりと、やわらかく)追いかけてきた由梨子。迷い込んだ夜の調理場で、水槽のなかに、うねうねしている大きな蛸。ぬぼーっとあらわれた調理師の気さくなおっさん、包丁いっぽん♪
「いずれは辛くなくなる」ってわけには、いかない。でも、「辛いまま生きて行けばいい」……どうやって?……そんなことを訊くのは野暮ってものだ。
やりたいこと、そして、できることを、ときには冗談かましながら……そんなふうにして「意志を裏切って欲望が満ちてくること」「いざという時に欲望が思いを越えられず萎えてしまうこと」の辛さ、「体などなくなってしまえばいい。それとも、心の方がなくなってしまえばいいのだろうか」という果てることのない疑問を追求していけばいいじゃないか。
とっても素敵な小説である。「異性よりも、同性との愛を求める若い女性たちの、虚無的な生を赤裸々に描いた異色の連作長篇」という文庫カバーの惹句を読んで(かつてのぼくのように?)「あー、レズ物ね」とか片づけてしまうのは勿体ない……というか、ここに描かれてることのどこが「虚無的」だというんじゃい!
(ぼくは、同性愛者とかではありません。ほら、いちおう、ことわっとかないと……あ、そうそう、四方田犬彦さんの解説を読みながら、中上健次を読み直したくなりました。中上健次と松浦理英子……つながってくるものがあるように思います。)

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完璧な作品

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/07/03 04:54

評価5 投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る

現代恋愛小説随一の傑作。著者の作品でもずば抜けた出来だと思う。
端正としかいいようのない緻密に練られていて、でも「作りもの」のような臭みが一切ない構成といい、無駄のない文章といい、ぎりぎりまで削られた観念の骨組みのような人間関係といい、松浦理英子の美質がもっとも際立っている作品。
「あんまり好きだとできないものなのよ」という台詞を、ああいうなんていうかどうしようもないくらいに通俗的な台詞をあそこまで切なく響かせる作家はそうはいない。「夜は果てしなく長い」という言葉が、優しい希望に満ちていて、にもかかわらず、そのすぐ後に煉獄のような挿話を置く。
残酷さと優しさが、まったく異質なものではなく、ときとして識別しがたい瞬間があること、そのときに「生きる」ことの「抽象性」がまさに「生きられる」ものとして描かれる。こういう小説を読むと、小説を読むことも「生きる」ことなのだと思わずにはいられない。

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オンナとしての私の存在

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/09/21 12:32

評価4 投稿者:花村翠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 松浦理英子を読むときにいつも意識するのは、自分の性別について。別に「オンナ」を意識するというのではありません。「性別」そのものを意識するのです。その傾向は後の作品になるにつれて更に色濃くなっていきます。「ナチュラルウーマン」ではむしろその色は薄い。それは女性同士の愛というテーマのせいなのか…セックスそのものを描きすぎているせいか。

 花世の愛の形は、私には理解しにくいようで非常に近い。近すぎて痛く、目を閉じたくなるのだと感じます。「性別」をそれほど意識しないのに、逆に自分の「女性器」を嫌いになりそうになる。そのパラドックスにはまってもがくのです…。
 対して、「親指Pの修業時代」は、小道具が「男性器」という露骨な性器であるのに、テーマはあくまで精神愛。彼女の描写のテクニックがここにきわまれり…という印象があります。

 彼女の作品のそこここで描かれるのは、「個としての女性」、存在そのものとしての主人公です。誰かの母でも娘でも姉でも妹でもなく…独立した人間としての女性。泣き笑い怒り生きて死ぬ。彼女の描く女性たちは、まるでたったひとりでこの世に生まれ落ちたかのような孤独の中で、母性を武器にすることが出来ません。社会の中で抹殺されてきた「個としての女性という性」しか持たない彼女たちは、如何にしてそれを否定しようとする周囲と繋がっていこうかともがき苦しみます。そして私は、その力強さと、けして儚くはならない意志に限りない愛着と同情を覚えるのです。

 時々「松浦理英子は文章がまわりくどい」という人がいますが…これ以上分かりやすい文章を書くひとは少ないと感じます。そして、分かりやすい文章以上に説得力ある、危険な刃はないのでは…と…。

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ナチュラル・ウーマン

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/10/31 15:46

評価3 投稿者:333 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 同性愛者の物語だが、いまいち楽しめなかった。作者がなにを書きたいのかもいまいちよく分からなかった。
 これは自分が女性ではないことも関わっているのかも知れないが。
 女の人が描く同性愛の物語はよくわからない。

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評価5 投稿元:ブクログ

2005/05/08 22:43

面白い。それしか言えない。どこがどう面白いのか上手く言えないのは、作者の力量が明らかに私の思考のレベルを超えているからです。あまりにレベルが違いすぎると、いい悪いくらいしか言えなくなる。それくらいすごい出来栄えなのです。

評価0 投稿元:ブクログ

2010/11/15 17:25

やはりルーツはキャロル・キングの曲だった。
同性愛を描く。
ショッキングな内容、恋愛は男女でも女同士でもおんなじなんだよなぁ

評価3 投稿元:ブクログ

2011/06/01 16:31

 女性同士の恋愛を描いた小説を読んだのは初めてだった。ちょっと過激な描写もあって、なかなか刺激的な小説だった。でも、登場人物には、なんとなく暗い影が差している気がした。それがこの小説の質を高めていると思う。

評価0 投稿元:ブクログ

2012/09/25 09:36

「いちばん長い午後」「微熱休暇」「ナチュラル・ウーマン」の三作によって、一つの物語を紡ぎ出す連作集。
一言で言えば、19歳の時から始まる、主人公容子の同性愛遍歴である。大学の漫画サークルで出会った花世との、衝撃的な性交渉がすべての始まりであり、花世に対する強い思慕は、その後に出会った有記子や由梨子との交際にも、色濃い影響を与えていた。
三作は時間軸に沿っては配列されておらず、そこがこの連作のミソでもある。男性性を排除した恋愛の中で、自分の女性性を確認する彼女たち。そのサド・マゾ的な性生活はかなり強烈。

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