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紙の本
胸をかきむしるような哀しみに満ちたディックの最高傑作
2002/03/31 11:29
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投稿者:uhara - この投稿者のレビュー一覧を見る
ディックの小説はあまり好きじゃない。近未来の管理社会を描くその筋立てや設定、小説的小道具は面白いのだが、あのお涙頂戴的ラストが苦手なのだ。その点、本書は、最後まで冷徹な調子でドラッグの悪夢を描き、ディックの最高傑作といっていい内容になっている。60年代のドラッグ・ヒーローとして位置付けられることの多いディックだが、そうした評価がいかに彼の内面とほど遠いか、本書を読めば明らかだろう。胸をかきむしるような哀しみに満ちた作品だ。山形浩生の翻訳もポップ。