- 出版社:新潮社
- サイズ:16cm/502p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-120912-X
縛られた巨人 南方熊楠の生涯 (新潮文庫)
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- 税込価格:700円(20pt)
- 発行年月:1991.12
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ユーザーレビュー- 「縛られた巨人 南方熊楠の生涯」
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2003/05/25 02:17
<世界の著名人にして日本の無名人?>
投稿者:まんでりん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「学校嫌いの勉強好き」
熊楠はその頃の百科事典を全巻書写し諳んじたという。
しかも、読んだものは野山に出て現場検証する。
勉強好きの子供には百科事典をあてがっておけば足りるとわかる。
無論、存分に遊べる(=好奇心を充たしてくれる)自然も不可欠。
「書かれたものは鵜呑みにしない。我が目で必ず観察する」
蟹の助け合いを例に引いたクロポトキンの『相互扶助論』に感動し、革命運動を始めるのが文科系だとしたら、蟹を傷つけて他の蟹がそれを救助するかどうかを自分の目で確かめようとした熊楠は、さしずめ理科系だろう。
実は、傷ついた蟹の傷口からその肉をほおばっていたのであった。
「世界」を放浪し、孫文と親交を結ぶ。
出会いはすべて必然なのである。
熊野の自然を守るために命がけでたたかう。
その根底にあるのは大好きな粘菌。
金も名誉も権力もこの男の眼中には入らない。
只管(ひたすら)好きな研究実践あるのみ。
終生、癇癪持ちで手のつけられない子供であった。
誰にも臆するところがなかった。
が、女房殿には頭が上がらなかった。
まことに愛すべき人物である。
他に
南方コレクションが河出文庫に収録されているし、
『南方熊楠』 (講談社学術文庫528:鶴見和子著)
『南方熊楠 一切智の夢』(朝日選書430:松居竜五著)
津本陽著 『てんぎゃん』 (少年ジャンプ連載)の原作
なども読んだ。
どれを読んでもその都度、面白い。
元の人物が八方破れに面白いのだから、どこから切っても<お・も・し・ろ・い>と出るのも、蓋し当たり前。







