キリスト者の自由・聖書への序言 新訳 (岩波文庫)
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- 税込価格:504円(14pt)
- 発行年月:1993
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ユーザーレビュー- 「キリスト者の自由・聖書への序言 新訳」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2012/01/26 10:10
「神を知るよろこび」の書
投稿者:ゆうか(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
マルティン・ルターは、非常に大きな影響を、同時代にも後世にも
与えたドイツ人です。「宗教改革を1517年に行った人」として
世界史で覚えた、知っているという方も多いのではないでしょうか。
では実際にルターは何をしたのか?というと、答えられる人はぐっと
減ると予想されます。「宗教改革」とは何だったのか?という問いは
簡単に答えられるものではなく、それに関しては多くの研究がなされ
本が出版されています。
ルターは生涯多くの著作を残し、あの分厚い聖書の翻訳まで成し
遂げました。(本書には「聖書への序言」―新約聖書・ローマの信徒への
手紙・詩篇、に対しての三篇―も収録されています)
この岩波文庫の小冊子には、ルターの思想のエッセンスがつまって
います。
「キリスト者の自由」は、1520年ドイツ語とラテン語で同時に出版され、
当時のベストセラーになりました。(内容の違いについては、巻末の
解説をどうぞ)この本はドイツ語版を訳しています。
「キリスト者はすべてのものの上に立つ自由な君主であって、何人
にも従属しない」「キリスト者はすべてのものに奉仕する僕であって、
何人にも従属する」という二つの、一見矛盾する命題について、
人間はみな、霊的・身体的な両方の性質を持っていること、自由と
奉仕はどのように聖書に説かれているのか、について、ルターは
真剣に、喜びをもって書き、呼びかけています。
ルターというと、後に起きた「農民戦争」で、貴族の側について
裏切った、ユダヤ人に対して敵対的な文章を残し、第二次大戦で
アウシュヴィッツを引き起こす一因になった、などの否定的な評価も
あります。
しかし、人間の「自由」を考える大きなきっかけをこの書が与え、
その影響を今の私達がさまざまな面で受けているのは確かなことです。
信仰の有無にかかわらず、「ルターはこんな人」という先入観なしに
読んでみてください。力強いことばです。
読み始めて「わからない!」と思ったら、巻末の解説を先に読むと、
よりわかりやすいです。







