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天使と宇宙船(創元SF文庫)

天使と宇宙船 (創元SF文庫)

フレドリック・ブラウン (著), 小西 宏 (訳)

  • 全体の評価 4.52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:84024pt
  • 発行年月:1993
  • 発送可能日:1~3日
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ユーザーレビュー- 「天使と宇宙船」

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4.5
評価内訳 全て(2件)
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2004/01/11 02:43

ユーディの原理再び

投稿者:グリーンアイ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ぼくは気が狂いかけている、で始まる「ユーディの原理」が一番気に入っている。本人に代わって何でもやってくれる機械が自殺して作動しなくなる物語だ。壊れるんじゃなくて自殺するんだ。そうしたら、命令しても何も起こらない。これから誰がコーヒーを入れてくれ、面倒な掃除や洗濯は誰がするんだ。誰か教えてくれ。そもそも自殺したモノって何なんだ。
 人間の信じるもののうち、本当のものは何かということを問いかける物語が揃っている。科学も宗教も考え方の問題にすぎない。妖精だって悪魔だってそういう種類の問題だ。えっ、本当かな。
 フレドリック・ブラウンの世界では名前がすべてを支配する。「ミミズ天使」でも同じく名前が問題である。そりゃ、目の前でミミズに羽根が生えて飛んでいったら驚くのは当たり前だ。しかし、これが言葉の問題だなどと誰が気がつくだろうか。「不死鳥への手紙」も「諸行無常の物語」も同じ構造だ。まったくブラウンという作家は頭がよすぎる。自分の間抜けさ加減にうんざりするほどだ。
 その点、救いがあるのは「気違い星プラセット」や「ウェヴァリ地球を征服す」だ。前者は、混乱する視覚効果を逆手にとってユーモアたっぷりに私たちをからかってくれる。ありがたいの一言だ。後者は、ウェヴァリに侵略されて電気が使えなくなった世界を皮肉たっぷりに語る。でも、彼が最後に漏らすひと言がとても印象的だ。
 「ちょっとでもいいから稲妻が見られたらなあ」
 ブラウンを読んでいると、最後にはあきらめの境地というものが理解できる気がする。諸行無常の世界ってものが何となく分かる気がする。ああ、本当にどうすればいいんだ。だからって、こんな魅力的な作品が見せてくれる世界を見過ごす手はない。読んでからまた考えよう。

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2002/07/06 19:35

SF第二短編集

投稿者:ビンゴ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

フレドリック・ブラウンのSF第二短編集で、刊行された順序からすると「未来世界から来た男」の前作にあたるもの。中篇、短編、ショート・ショートと長さは異なるものの、奇抜な着想と軽妙なプロットは眉唾モノ。収録作品は「悪魔と坊や」「死刑宣告」「気違い星プラセット」「非常識」「諸行無常の物語」「フランス菊」「ミミズ天使」「大同小異」「ユーディの原理」「探索」「不死鳥への手紙」「回答」「帽子の手品」「唯我論者」「ウァヴェリ地球を征服す」「挨拶」の全十六篇。

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