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狙った獣 (創元推理文庫)
莫大な遺産を継いだヘレンに、友人を名乗る謎めいた女から突然電話がかかってきた。最初は穏やかだった口調は徐々に狂気を帯び、ついには無惨な遺体となったヘレンの姿を予見したと告...
狙った獣 (創元推理文庫)
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商品説明
莫大な遺産を継いだヘレンに、友人を名乗る謎めいた女から突然電話がかかってきた。最初は穏やかだった口調は徐々に狂気を帯び、ついには無惨な遺体となったヘレンの姿を予見したと告げる。母とも弟とも断絶した孤独なヘレンは、亡父の相談役だったコンサルタントに助けを求めるが……米国随一の心理ミステリの書き手による、古典的名作の呼び名も高いMWA最優秀長編賞受賞作。解説=宮脇孝雄/訳者あとがき=雨沢泰【本の内容】
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悲しき女性
2017/05/16 00:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読ませる小説ですなあ。エヴリンと名乗る女性からヘレンのもとに悪意に満ちた電話がかかってくる。エヴリンは中傷の電話を掛けることに喜びを覚える狂気に取りつかれた女性だった。後半になるとエヴリンはヘレンを徹底的に追い詰めていく。ヘレンの中の妄想(幻覚?)が膨らみ、それが今までの伏線を巻き込みつつ物語は収束し結末を迎える。最後の一文はせつない。
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サイコサスペンスの古典
2002/02/07 15:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る
一読、「なぜいままでこんなスゴい(というか単純明快な)話を知らなかったのだろう」と自分の不明を恥じてしまった。いま読むと、似たようなサイコサスペンスはどこにでも転がっているように思われるかもしれないが、元祖(1955年作)ゆえの風格というか、簡単には亜流の追随を許さない迫力を持っている。
この作家のいいところは、ストーリー以上に細部というか、人物や状況の設定とその描写・語り口に独特の魅力があること。ストーリーテリングというのとは少しニュアンスが違うのだが、一行一語に女性らしい細やかな神経がいきとどいていて、しかもなお作者自身が書くことを楽しんでいるということが伝わってくる。これはデュ・モーリアの『レベッカ』とも通じるところがあるように思う。