果てしなき旅 下 (岩波文庫)
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- 税込価格:693円(19pt)
- 発行年月:1995.2
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商品説明- 「果てしなき旅 下」
全く価値観のちがうアグネスの兄弟の世界にとびこんだリッキーの前に異父弟スティーヴンが現れる。リッキーは決意を新たに弟として受け入れるが…結合を求めながら、その不可能を同時に見てしまう作者特有の観点を明瞭に示す作品として近年再評価の声が高い。【「BOOK」データベースの商品解説】
ユーザーレビュー- 「果てしなき旅 下」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/02/05 00:42
作者の投影
投稿者:本の虫(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「眺めのいい部屋」「インドへの道」「モーリス」などで知られる
EM フォスターの作品。
主人公リッキーは、まじめに哲学を学び学生生活をおくっているが、あるとき知り合いのアグネスに恋をする。アグネスの婚約者が亡くなった事で、そのまま結婚するわけだが、結婚後、アグネスが別にリッキーに恋をしているわけではなく、むしろ金銭的生活のことを考えた結婚だったこと。
また、信じていた自分の母親の秘密、を知ることになる。
父親を早くなくし、父親のことをよく思わなかったリッキーだが、
友人アンセルの説き伏せもあって、結婚と同時に女性に対するイメージが幻想に過ぎなかったことに気づく。
モーリスなどにも描かれているが、作者が同性愛的な傾向があったこともあり、母親も含め、信じていた女性からの裏切りみたいなものを感じさせる作品である。それは、裏切りでもなく、女性特有の頭のよさや合理性みたいなものであるが、リッキーに投影されるフォスターにはそれは裏切り以外の何物でもなかったように感じる。
フォスターの作品には、いつも物語の中で突然読んでいて、ドキッとさせられる一文がある。自分的には「人間は所有することができない」「結婚を捨てて文学を選ぶ」などでした。フォスターにとっては、人とうまく社会的にやっていけなくても、文学はけして彼を裏切らなかったのかもしれません。
私はそんな、社会から見たらへたくそな生き方がすごく好きです。







