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読割 50
紙の本
生きて行く私 (角川文庫)
著者 宇野 千代 (著)
山口県岩国の生家と父母、小学校代用教員の時の恋と初体験、いとことの結婚、新聞懸賞小説の入選、尾崎士郎との出会いと同棲、東郷青児、北原武夫とつづく愛の遍歴……数えて百歳。感...
生きて行く私 (角川文庫)
生きて行く私
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商品説明
山口県岩国の生家と父母、小学校代用教員の時の恋と初体験、いとことの結婚、新聞懸賞小説の入選、尾崎士郎との出会いと同棲、東郷青児、北原武夫とつづく愛の遍歴……数えて百歳。感動を呼ぶ大河自伝。【商品解説】
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紙の本
生きて行く私
2001/10/13 02:16
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シロヤマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本が出版されたとき、宇野氏はお元気で、毎日を快活に生きておられた。そして何より、素敵な着物を楽しみ、周りの人を楽しませておられたのだと思う。
死ぬ気がしない、とおっしゃられていた宇野氏が亡くなられて幾年もたってしまったが、この本によって、宇野氏の生き様を少しでも垣間見れるのが、何より楽しくさせてくれる。
恋多き女性として有名な彼女だが、その実、それは一途な思いであったことが著書によってわかる。
「生きていく私」
彼女は本当に人生を生きてこられたのだと思う。私達はどうだろう。安穏な人生を過ごしてはいないだろうか、と思い、悔しくて涙が出そうになる。私自身安定した生活の為に日々働いている訳で、社会からはみ出す、後ろ指を指されることに極端に怯えているのが現状だ。
時代が彼女をそうさせたわけではなく、彼女が時代を利用してそうなったんだろうなぁ、としみじみ感じてしまうに違いない。パワフルな女性はいつの時代でも、歴史に名を残すものなのだ。また、そのような宇野氏でも老いについて語る場面は切ない。
過去に恋仲だった人物が先立つのも忍びない。その語りを読むと、これから先に確実にやってくる老いが漠然とした不安になって心に焼き付けられる。どのようにして生きていくのがいいのか。私にとっては「生けて行けるのか私」の心境になってしまう。皆さんもそうではないだろうか。
人生の喜びや悲しみを、そしてこれからやってくる老いを考える材料として著書を読むことはとても有意義な時間を過ごすことができると思われる。
宇野氏の大好きだった桜の花(彼女は桜が好きで年がら年中桜の花がモチーフになった着物をお召しになってたそうだ)をあしらった装丁も切なく愛らしくてとても素敵である。
生きてく為に手元に一冊置いておくのを私はお勧めします。
紙の本
圧巻
2019/09/20 19:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治生まれで、4回の結婚離婚、波乱万丈。最後の夫は10歳年下、結婚式に招かれた作家が、是非次の結婚式も呼んでくださいと言ってしまうほど。とても読みやすいですが、内容には圧倒されます。
紙の本
圧倒される生き様
2022/05/03 18:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1982年毎日新聞連載の自伝的小説。薄墨桜の段は今でも記憶に残っている。行動力に溢れ情熱的な方だったようで、思い立ったら即行動、そして恋愛も情熱の赴くままにひた走る。結果として結婚離婚を4から5回繰り返し、幾度の起業と倒産も経験と波乱万丈な人生。でも所謂ウェットなところが微塵もなく、継子も母として愛し別れた相手を恨む気配もない等、人間の器の大きさを感じさせる。おおらかな時代だっただろうし、文筆業が経済的に恵まれていたこともあろうが、この前向きな生き方は感嘆に値する。まだ入手できる作品も多く読み進めたい。