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空飛び猫(講談社文庫)

  • 出版社:講談社
  • レーベル:講談社文庫
  • サイズ:15cm/78p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-263210-1

空飛び猫 (講談社文庫)

アーシュラ・K・ル=グウィン (著), 村上 春樹 (訳), S.D.シンドラー (絵)

  • 全体の評価 4.55件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:78022pt
  • 発行年月:1996.4
  • 発送可能日:24時間
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ユーザーレビュー- 「空飛び猫」

全体の評価
4.5
評価内訳 全て(5件)
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2003/10/28 23:22

豪華メンバーが巻き起こす、追い風に乗る子猫たち。森へ、翼で。

投稿者:3307(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

■ ある親切な読者の方が「村上さんなら、こういうのを訳してみたいと
■ 思われるんじゃないでしょうか」という手紙と一緒に、僕にこの本を
■ 送ってくださって、それでやっと手に取ったような次第です。もちろん、
■ 表紙を一目見たときから、僕はこの本を翻訳しようと決心しました。
■ だって木の枝にとまった四匹の猫に翼がはえているのだから、これは
■ どうしたってやらないわけにはいかないですよね。
■(——P077/訳者「あとがき」より)

・『ゲド戦記』のアーシュラ・K・ル=グウィンの文章。
・風格とユーモアを兼ね備えた、S.D.シンドラーが描く猫。
・翻訳は村上春樹。ル=グウィンも猫も好き。

作品と訳者の幸せな出会い。とびきり豪華な面子。猫らしい猫たち。
追い風を背に飛び立つ、愛おしい4きょうだいは、子猫が育つには
よくない街で生まれた。

・セルマ(♀)
・ロジャー(♂)
・ジェームズ(♂)
・ハリエット(♀)

彼らの翼には、お母さん猫の思いがこもっている。
安心して大人になれる場所へ、森へ。巣立つ子猫たち。

森の中で小鳥をからう子猫たち。ツグミ・ヒワ・青カケス、大顰蹙。
天敵に怯え、きょうだい4匹で力を合わせた日々。

そして現れる、種を越えた友だち。
野原の切り株に置かれた、「肉切れ」と
「粗びきキャットフード」入りの皿は、出会いの象徴。

子猫たちの初めての冒険が、みずみずしく伝わるのは
『安原さん』も頷いた、S.D.シンドラーの挿し絵のたまもの。

子猫たちは翼を、子どもたちは共感する心を、
大人たちはひとときの余裕を、手にして欲しい一冊。

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2002/02/05 19:09

『ル=グウィンの世界』

投稿者:楓  (男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『ゲド戦記』の著者が贈るファンタジー。空を飛ぶ優しい子猫たちと、森の生き物や心優しい人間との理想的な世界が展開されています。その童話的な雰囲気は、村上春樹の素晴らしい訳で見事に表現されました。S・D・シンドラーの挿絵は見ているだけでも胸がわくわくしてきます。

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/07/10 00:38

絵本なんですがル=グィン女史らしい作品です。

投稿者:kokusuda(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹氏が翻訳したことで有名なんですが、内容も良く考えられた絵本に仕上がっています。

ジェーン母さんから産まれた4匹の子猫たち。
彼らは普通の子猫ではありません。
背中に翼が生えていたのです。
母子は路地裏のごみ捨て場に住んでいましたが、、、。

ごみ捨て場が無くなってしまう!
子猫たち、セルマ、ロジャー、ジェームズ、ハリエットはジェーン母さんと離れ、
人間に見つからないように自分たちだけで生きていくことになりました。
空に飛び立ち、都会を離れ工場を越え大きな道路を越え、
森の中で生活を始めた子猫たちでしたが、、、。

空を飛ぶ子猫たちが成長し、安住の地を見つけるまでの物語です。
巻頭に「これまで私が愛したすべての猫たちに」とあるように
子猫たちに対する作者の暖かい視線が印象的。
彼女の作品には冷静な視線や淡々とした描写、切れ味鋭い論理を感じることが
多いだけに最初に読んだ時は驚きました。
しかし、鳥でもないのに翼のある猫たちが、自分自身でいられる安住の地を探す、
というテーマは他の作品にも共通する何かがあるように感じられてきました。

シンドラー氏のイラストはりりしくてかわいらしく、賢そうな子猫たちに描かれています。
ル=グィン女史が「ゲド戦記」などで伝えたかった何か。
その「何か」が、この絵本の中にあるような気がします。

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2004/04/15 07:39

爽やかなファンタジーの翼に乗って

投稿者:風花(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

素敵なファンタジーを読んでいると、心に翼が生えて、
物語の世界の中を自由に飛んでいる気持ちになります。
この空飛び猫の物語も、そういう素敵な魔法が働いています。

翼を生やした猫たちが、新しい自由な世界に向かって
飛び出していく物語。
細やかな気配りが行き届いた村上春樹さんのセンスのいい訳文と、
ル=グウィンのファンタジーを創り出すセンスとが溶け合って、
とても気持ちのいい風が吹いていました。
シリーズの4冊を、あっ
という間に駆け抜けてしまっていました。

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2002/04/23 21:32

翼のある猫っていったい…

投稿者:ばんばん(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは絵本である。そして美しい物語である。
翼をはやして街に生まれた猫の4兄弟が、自分たちで生き、最後には心優しい兄妹に出会う話である。まとめてしまうと簡単だが、その美しい挿絵と、躍動感のある文章は、翻訳作品である本作品の魅力を上昇させているのではないか。猫が翼を持つという奇想天外な発想を普通に描いていることが大人でも読める本になっている原因であろう。心が優しくなる1冊だ。

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