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砂糖の世界史(岩波ジュニア新書)
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  • カテゴリ:中学生 高校生
  • 発行年月:1996.7
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波ジュニア新書
  • サイズ:18cm/208p
  • 利用対象:中学生 高校生
  • ISBN:4-00-500276-5
  • 国内送料無料
新書

紙の本

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

著者 川北 稔 (著)

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

907(税込)

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評価内訳

紙の本

ウォーラーステイン的視覚の砂糖的応用

2007/11/27 01:15

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る

プロローグ 砂糖のふしぎ
第1章 ヨーロッパの砂糖はどこからきたのか
第2章 カリブ海と砂糖
第3章 砂糖と茶の遭遇
第4章 コーヒー・ハウスが育んだ近代文化
第5章 茶・コーヒー・チョコレート
第6章 「砂糖のあるところに、奴隷あり」
第7章 イギリス風の朝食と「お茶の休み」―労働者のお茶
第8章 奴隷と砂糖をめぐる政治
第9章 砂糖きびの旅の終わり―ビートの挑戦
エピローグ モノをつうじてみる世界史―世界史をどう学ぶべきか

著者は,1940年(大阪府)生まれ。京大文学部卒,同大大学院文学研究科を修了し,阪大助手,同大(87-04年,教授)。定年退職後は,名古屋外国語大学を経て,京都産業大学へと天下り。文化庁文化審議会委員。同文化功労者選考分科会委員。彼の名を知らしめたのは,なんと言っても,『工業化の歴史的前提――帝国とジェントルマン』。これは早々に英訳されて“輸出”さるべき著作だ(なんなら私が請け負いましょうか?)。生産様式ではなく,消費や道徳規範・習慣などから資本主義を説く。『民衆の大英帝国』(90年)や角山栄との共著『路地裏の大英帝国』(82年)からわかるとおり,著者は反東大大塚史学=越智学派=京大反マルキスト歴史学派の領袖。本書は著者56歳の作品。余計な御世話だが,I・ウォーラーステイン『史的システムとしての資本主義』(85年)の翻訳でそうとう印税収入があったに違いない。本訳書が古本屋になかったためしはない。


砂糖という現代ではありふれた日常品に数世紀の世界史を読み込む(説き起こす)というお洒落な視角。羨ましいくらいカッコいい。もっと言うと,「砂糖のあるところに、奴隷あり」(第6章)という題名からわかるとおり,資本主義が歴史段階説的に一国史的に発展するのではなく,世界自体が一国の資本主義を後ろで支えていた,いやこの世界自体がシステムとしてイギリスに資本主義を産み落としたのだというウォーラーステイン的視覚の砂糖的応用(敢えて,シドニー・W・ミンツ『甘さと権力――砂糖が語る近代史』的翻案とは言うまい)。これを砂糖に凝縮しているのだ。じつにお洒落。


じつは,彼の指導教官=角山栄には『茶の世界史』と題する,けっこう売れた著作がある。とうぜん,「砂糖と茶」は「遭遇」する(第3章)。川北は恩師の作品を補完する形で,イギリス庶民の食卓史を描き出したことになる(といっても,モーツアルト=史上初の庶民音楽家という規定が難しいように,貧乏人には砂糖は高嶺の(高値の?)花だったが)。


ただ,私のイギリス人の友人たちに紅茶党はほとんどいない。私と同じで,みんなコーヒーばかり飲んでいる。職場の自称イギリス通(喋る英語は英検3級)が紅茶ばかり飲んでいたのを思い出すが,ありゃいったい何なんだろう。。。(1123字)

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紙の本

砂糖という戦略物資

2007/10/15 15:41

14人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ロンドンにキューガーデンという植物園の総本山みたいなところがある。ここを頂点にイギリス人は世界中に植物園のネットワークを作った。日本では植物好きの人間といえば世捨て人、花鳥風月を愛でる風流人、競争を嫌う優しい人というイメージがあるが、この植物園こそ英国人が世界支配を企むための総本山だったとはしらなんだ。植物とは富を生み出す源泉であり、世界に植民地帝国を構築するためのグランドデザインを行なう場所こそが植物園だったのである。私は東南アジアでプランテーションを見たことがある。マレーシアでゴム園、あるいはパーム椰子のプランテーションを見たことがある。等間隔で整然と植えられた植物が地平線の彼方まで延々と続く風景を眼前にしたとき、私の脳裏には「搾取」と言う言葉が浮かんできた。しかも、これはちょっとやそっとの搾取ではない。なにかこう、地球に注射器をぶち込んで「チューッ」と美味しいところだけを抜き去るような神をも恐れぬ所業とはこのことだという感じだったのである。あー、おそろしや。本書は英国をはじめとする悪辣なる欧州諸国が世界支配の為に展開した植民地帝国の基幹をなしたプランテーション、その戦略商品のひとつ「砂糖」を取り上げて、それが世界史でどのような役割を果たしたのかを概観する。これを読めば、どうして南米に、あるいはカリブ海にアフリカの黒人が今でも大量に住んでいるのか、その理由が分かる。しかしそれにしても欧州人はひどいことをしたもんだ。砂糖プランテーションを維持する為にアフリカから大量の奴隷を集め世界中にばら撒いた。これがアフリカの社旗組織を完全に破壊し、今に至るアフリカの貧困の原因となっている。それなのに今になって「SAVE AFRICA」などと称してアフリカの貧困撲滅は人類共通の課題だみたいなことをいって我々にも請求書を突きつけてくる。ちがうっつーの。アフリカの問題は英国とフランスとオランダとポルトガルの問題ですよ。お前らだけで後始末すりゃいい話なんだよ。日本人をまきこむなっつーの。砂糖だけではない。ゴム、綿花、珈琲、茶など商品作物、プランテーションの対象となった植物は数知れない。それにしても川北は「ロンドンにはコーヒーハウスはない」などと抜け抜けと書いているが、今、ロンドンにはスターバックスが溢れかえっている。時代を感じさせる記述ではある。

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紙の本

砂糖の旅

2014/11/05 09:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けだま - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は砂糖がどの様な旅を経て我々の食生活を豊かにしてきたのかがわかる。
豊かになった反面, 当時の砂糖の製造に奴隷として働かされた人々もいたのだという歴史もわかる内容となっている。
ジュニア新書だと馬鹿にすることなかれ!手に取って読んで頂きたい一冊である。

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紙の本

世界史を学ぶ際の必読書

2001/03/16 00:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MF - この投稿者のレビュー一覧を見る

 どの家庭の台所にもある「砂糖」。実はこれが世界の歴史に大きな影響をもたらした物産であったでことを知る人は余りいないのではないでしょうか?。
 砂糖は欧州列強の植民地争奪戦の原因となり、奴隷貿易の原因となりました。また、イギリスの産業革命をささえた重要な栄養源でもありました。
 私がこの本を手にしたのは30歳を過ぎてからでした。この本をもっと早く手にしていればなぁとつくづく思いました。ジュニア新書と言うことで中高生でも十分読む事が出きると思います。

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紙の本

近代史を身近な砂糖から理解する

2001/07/23 10:04

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sfこと古谷俊一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今となってはあたりまえの食材である砂糖。その砂糖が大量生産されるようになった理由と社会的・歴史的なプロセスを、豊富なエピソードをもとに紹介する楽しい一冊です。
 砂糖がいかにしてヨーロッパに入り、大量生産して世界中に売れる「世界商品」としてプランテーションで生産されるようになったのか。普及の課程で、他の世界商品である茶やコーヒー、チョコレートといかに出会い、それぞれどの国でどう普及したのか。そして、各国の現在の文化に、どのように砂糖が影響し、どのように作り上げたのかを解説しています。

 薬としての砂糖、金持ちの証明としての砂糖。奴隷制度が支えたプランテーションと砂糖がもたらした荒野。砂糖を利用する茶やコーヒーやチョコレート飲料を提供するコーヒーハウス(喫茶店)から新聞や株式市場などの現代文化が産まれ、産業革命とともに労働者の過酷な労働の友として砂糖を使用した食事が普及するプロセス。奴隷制度の廃止の原動力となった、砂糖の保護政策打倒の経済的欲求からの政治活動。などなと、興味深い話がいっぱいです。
 砂糖は身近な品であり、かつ世界史に大きな影響を与えただけに、歴史を把握するうえでたいへん面白く身につきやすい視点だと思います。

 ジュニア新書だけあり、説明は丁寧で、基本的なことについても普通の言葉でわかるように解説されています。意外なとこまで解説があり、そうか普通はこのあたりは知らないのだなと再認識できるのも面白いところです。世界史は苦手だった、という人にもおすすめです。

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2010/06/17 15:15

投稿元:ブクログ

●構成
プロローグ 砂糖のふしぎ
第1章 ヨーロッパの砂糖はどこからきたのか
第2章 カリブ海と砂糖
第3章 砂糖と茶の遭遇
第4章 コーヒー・ハウスが育んだ近代文化
第5章 茶・コーヒー・チョコレート
第6章 「砂糖あるところに、奴隷あり」
第7章 イギリス風の朝食と「お茶の休み」――労働者のお茶
第8章 奴隷と砂糖をめぐる政治
第9章 砂糖きびの旅の終わり――ビートの挑戦
エピローグ モノをつうじてみる世界史――世界史をどう学ぶべきか

--
 近代初期から世界中で広く取引されるようになった、いわゆる「世界商品」の一つに、砂糖がある。当初は王侯貴族のみが味わうことができた砂糖は、近代ヨーロッパ、特にイギリスで紅茶と合わせて摂取されることで一般に広く普及するようになる。
 本書は、この砂糖について、ヨーロッパ人の「発見」からプランテーションによる栽培、奴隷制度とのかかわり、普及する際の摂取のされ方や普及そのものの過程まで含めて、近代世界システム形成の一翼を担ったともいえる砂糖の歴史を綴る。
 岩波ジュニア新書での刊行であるが、中高生だけが読む本と侮ってはいけない。むしろ大学生や社会人が読むのに適しているかもしれない。それほど丁寧で明快な記述で、深い理解を得られる。

2005/09/23 02:12

投稿元:ブクログ

これは子供向けなんですけど、社会史に手を染めるにはとても宜しい一冊なのではないかと思います。いや、単に川北稔好きなだけなんですけどね。読んでみて自分のやってることとは関係なかったんですが(それより子供向けだし)良書だとは思いますが、ここまで色々セレクトしてきて、やっぱりもしかして面白いと思っているのは私だけなのかもと・・・(笑)

2007/11/26 21:24

投稿元:ブクログ

砂糖を通して世界の成り立ちを見てみることは、大変おもしろいことでした。
気になったのは、イギリスは努力したから、または賢かったから産業革命が最も早く起こったわけではない、ということを数度挙げていたこと。
砂糖のために働かされた奴隷の人たちの不幸の上に成り立った今の世界であることを考えさせてくれました。

2012/09/17 18:18

投稿元:ブクログ

ネーデルランド カトリックのスペインの支配下にあったが、17世紀初めに北部の7州が独立 南部にあったアントウェルペン(アントワープ)は没落 北部のアムステルダムが勃興
三角貿易 ヨーロッパ、カリブ、アフリカ
鉄砲、ガラス玉、綿織物ー奴隷ー砂糖
1720 南海泡沫 サウスシーバブル
イギリスとフランス 7年戦争でイギリスが勝 フランス領の砂糖植民地を手に入れたが、ジャマイカの砂糖プランターが困るので、返してかわりにカナダを手に入れた
イギリス領の植民地ではコーヒーがとれず
ボイコット 厳しすぎて小作人からボイコットされたアイルランドのイギリス人地主 ボイコット大佐が由来
1878 風月堂 貯古齢糖
砂糖あるところに奴隷有り
薩摩藩 砂糖の専売で財力を得た
讃岐、阿波の日本特有の精白糖を和白糖 「和三盆」
主食とおかずの区別のあるくには世界中でむしろ少ない
奴隷制度がなくなると、インド人、インドネシア人、日本人などのアジア人の契約労働者に切り替えた
日本語 サトウキビー甘藷 砂糖大根ー甜菜(てんさい)

2010/07/14 06:40

投稿元:ブクログ

高校の頃に図書館で読み、いまだに愛読書としている本。

“砂糖”という作物が、世界の産業や文化において与えた多大な影響を分かりやすく解説してあります。

特に中世ヨーロッパにおける、コーヒー・紅茶文化の形成の件は特に興味深かったです。

“ジュニア新書”らしく非常に読みやすいので、中高生の方々に特にお勧め。

2012/04/09 14:53

投稿元:ブクログ

「砂糖の世界史」と言いながら、著者が本当に語りたいのは「奴隷の、あるいは被支配者の世界史」なんだと思う。
確かにそれらは人類の歴史を語るうえで避けて通れない部分ではあるのだけれど、僕が個人的に期待していたものとは違った。

図書館にて。

2012/01/17 11:20

投稿元:ブクログ

砂糖という「世界商品」を軸に眺めた近代史。ジュニア新書ということで世界史を学ぶ高校生向けなんだと思う。だからとても読みやすく書かれているが、内容はとても興味深い。”砂糖”を一応は中心にしながら、大航海時代以降の西欧の歴史、スペイン、ポルトガル、オランダ、フランス、イギリスなんかの植民地争奪戦だとか、奴隷貿易だとか、産業革命だとか、そういうものと世界のつながりが、「モノ」を通じた「世界システム論」という切り口によって非常に見通し良く説明されている。何事も、事実そのままだけでは分からない。ある視点を提供されて理解ができるということかと感じた。
高校生のとき読んでもよく分からなかったと思う。実はこういう本とか、高校の教科書とかって、年をとっていろんな知識を得てから読むのが一番良いのかもしれない。
あとがきにある「歴史を学ぶということは、年代や事件や人名をたくさん覚え込むことではありません。いま私たちの生きている世界が、どのようにしてこんにちのような姿になってきたのかを、身近なところから考えてみることなのです。」という一文が印象的です。

2010/02/26 11:28

投稿元:ブクログ

大学で最初に買ったテキスト。ゼミの教科書でした。ジュニア新書なので、文章が平易。だけど、内容は骨太です。砂糖を通して、世界がどのように動いていたのかを見る、世界史好きにはたまらない一冊です。

2011/07/20 00:32

投稿元:ブクログ

エリック・ウィリアムズ『資本主義と奴隷制』やウォーラーステインの「近代世界システム」を勉強するにあたり、とっかかりの一冊としてぴったり。「ジュニア」とはいえ、内容の充実ぶりはまったく侮れないw

2014/03/10 23:43

投稿元:ブクログ

砂糖という「世界商品」に焦点を当て、その普及を追うことで世界史のダイナミズムを味わえる一冊。

砂糖を取り巻く、当時の政治・社会経済システム・外交といったマクロの視点と、砂糖が人々の生活にどのように受容されどのように変遷していったのかというミクロの視点を行き来しながら、砂糖が当時の世界に、ひいては現代にどのような影響を与えたのかを見事に活写している。

特に砂糖と紅茶の出会いで、文字通り世界経済が一つにつながっていく過程が一つの完成を見せる、といった第4章の描写が鮮やか。

また、エピローグの「モノをつうじて見る世界史」は、世界史を学ぶとはどういうことかについて、大変簡潔ながら分かりやすく論じていて、いい文章だと思う。

高校生向けのレーベルということで、史料やデータなどの論拠は薄いものの、大変読みやすく、大人の世界史再入門にはうってつけの一冊かもしれない。
世界史といって、年号や人物・条約・事件名の暗記という嫌な記憶しか浮かばない人にこそお勧めしたい一冊。

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