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古代ユダヤ教 上(岩波文庫)

  • 発行年月:1996.9
  • 出版社:岩波書店
  • レーベル:岩波文庫
  • サイズ:15cm/344p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-342098-5

文庫

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古代ユダヤ教 上 (岩波文庫)

マックス ヴェーバー (著), 内田 芳明 (訳)

紙書籍

864 ポイント:8pt

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上巻では古代のイスラエルの地理的な状況やそこに住む人々の階級などを論じている

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2016/02/25 22:11

評価4 投稿者:Shigenobu Fujioka - この投稿者のレビュー一覧を見る

社会学の方法論を使ってユダヤ教の誕生に迫った、ヴェーバーの代表作。
上巻では、古代のイスラエルの地理的な状況や、そこに住む人々の階級などを論じている。
一見、唯物論的な内容にも見えるが、ヴェーバーは必ずしも”物”にこだわっているわけではなく、物も重要な要素だが他にも重要な要素はあるということを、この本で、ユダヤ教を実例として論じている。

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聴覚の民

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/02/27 22:12

評価3 投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 以前、山之内靖著『マックス・ヴェーバー入門』を読んで、にわかに大著『古代ユダヤ教』への関心(というより挑戦してみたいという気持ち)が高まり、数か月にわたって少しずつ読み進めたことがある。

 私はこの本を物語として読んだ。あるいは壮大な歴史ノンフィクションとして読んだ。けっして血湧き肉踊る文章ではないし、ときとして細部に分け入り脱出不能な隘路に陥ることが多々あったのだが、それでも全巻を通読して、何か途方もない規模と容量をもった精神のマトリクスのようなものが浮上していく様をリアルに体験した。(ただ、それをここで的確に表現できないのが悔しい。)

 もとより、この浩瀚かつ緻密、重厚にして広大な射程をもった書物を数語でもって要約してみせたり、そのエッセンスを摘出したり、ましてや学問的に評価したりすることなど私の技量をはるかに超えた所業でしかないのであって、だからここではただ一点だけ、古代ユダヤ人は「聴覚の民」とでも規定すべき特質をもっていたのではないかという、本書を読みながらふと心をよぎった妄想めいた感想をメモしておくにとどめよう。

《…予言者のばあい…視覚的体験の意義よりも聴覚的体験の意義の方がはるかにいちじるしく、かつ特徴的な仕方で、まさっているのである。予言者は何かある声を聞く。それは彼に語りかけ、彼になにか語るべき、場合によってはなにかなすべき、命令だとか指図だとかを与える声であったり、あるいは、…予言者が欲しようと欲しないとにかかわらず一つの声がかれの口を通じて語られるのである。このような耳で聞く体験が幻を見る体験に優越するということは、…偶然ではなかった。それはまず第一に神の不可視性という伝来の思想と関連していた。》

 付記。小岸昭氏の『離散するユダヤ人』に次の文章がある。

《ユードゥアルト・フックスによれば、少なくとも千年間は砂漠の中に暮らしていたというユダヤ人は、その「研ぎすまされた聴覚」によって、迫り来る危険をいち早く察知する能力を身につけていた。…こうして砂漠の経験は、忍び寄る危険の察知能力ばかりでなく、あらゆる状況の変化への同化能力を彼らの中に発達させた。…それだけにとどまらずユダヤ人は、すべてを明るい光の下に見るという、砂漠で培ったもうひとつの能力、すなわち文学的・哲学的な思考や経済活動などの分野で発揮される、そのずばぬけた抽象能力を携えて、世界各地に離散して行ったのである。》

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評価4 投稿元:ブクログ

2006/01/08 01:13

ヴェーバー宗教社会学の中でも最高傑作と誉れ高い。日本語訳上・中・下巻で合計千頁以上あり、読むのに非常に骨が折れた。近代プロテスタンティズムのゼクテ(自発的結社としての教会)や、終末論的世界意識、そして世俗内的合理性の淵源が古代ユダヤ教にある、ということを描いているようだ。ただ、ヴェルハウゼンの聖書資料説が用いられているのは、執筆時の学問情況を鑑みれば仕方がないのだが、残念なことではある。

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