きっと君は泣く (角川文庫)
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- 税込価格:546円(15pt)
- 発行年月:1997.7
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ユーザーレビュー- 「きっと君は泣く」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2007/10/09 09:39
鏡の中の自分を直視するのはいつだって勇気がいる
投稿者:つきこ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「美貌に生まれた女に怖いものはない」との内容説明に思わず目が止まった。先進国に生まれた美人でついでにお金持ちだったりすると人生無敵っぽい。そしてそんな溜飲を下げるべく「美人だって泣きを見る物語」を読んでみました。
主人公は美貌を鼻にかけ同性に嫌われる女、椿。きれいでも可愛くもない女の子に嫌われようと一向に平気。ちやほやする男には不自由しない。そして何より彼女には人生の目標とする美しき祖母がいた。けれどその祖母がボケはじめた辺りからその歯車は狂い始めていく。
人の美しさとは何だろう。読後ますますその問いが頭を離れません。誰が一番”美しい人”なのか。身内が老いや病気に直面した時こそ、その人の本性が最もよく表れるという人生の苦い真実も織り込み、人の美しさとは何か、考えさせます。邪な動機で手に取った私のような読者を嘲笑うかのように、主人公はもちろん、さまざまな人のさまざまな醜さと弱さを炙り出します。
初出が93年と描かれる世界はひと昔前です。職業や結婚観に古さは否めません。けれど、美しくなければ人にあらずの風潮がずいぶん強くなった昨今、美しさって何?とのストレートな問い掛けがまるで予言の書のようでした。主人公の心無い振るまいの底に潜むものの正体を、こんなに早い段階で見切っていた著者の慧眼に驚きます。けれど悲しいかなせっかくの予言も生かされず、ここでもまた現実がフィクションを追い越してしまったかと、もの悲しくもなりました。
美容情報花盛り。美醜なんてしょせん面の皮一枚のことと割り切れる人間も確実に増えた反面、そこに命を賭ける人間もますます増えた。もはや筋トレの域に達する美容情報や広告で重くなるばかりの女性誌を十冊読むより確実に”美”に近づける一冊。多分今からでも遅くない。
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2002/07/20 23:53
ほんとうの幸せ
投稿者:ごまた(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の椿は、美貌がとりえ。女友達はないが、キープしている男性は片手では
足りないほど。実は整形してまで手に入れた美貌なのだが、それを武器に今日まで
生きてきた。椿の目標はかっこいい祖母。美人で凛としている。妾として生きてきたと
言う祖母の言葉すらカッコイイと思っていた。しかし、突然その祖母がぼけてしまう。
祖母がボケた理由には椿も知らない秘密が隠されていた。それを知った時あたりから
椿は美貌だけがとりえの自分に一体どれ程の価値があるのか悩み始める。
表面だけではなく、本当に大切なもの、本当に信じられるものとは何か。
読んでいると椿とともに考えさせられる。
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2001/03/03 23:28
あらすじ
投稿者:なお(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
椿、23歳。美貌に生まれた女に恐いものはない。何もかもが思い通りになるはずだった。しかし祖母がボケはじめ、父が破産、やがて家や職場で彼女の心の歯車はゆっくりと噛み合わなくなってゆく。美人だって泣きを見ることに気づいた椿。弱者と強者、真実と嘘……誰もが悩み傷つくナイーブな人間関係の中で、ほんとうに美しい心ってなんだろう?
清々しく心洗われる、『あなた』の魂の物語。







