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紙の本
フロスト日和 (創元推理文庫)
肌寒い秋の季節。デントンの町では連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。なに、これはまだ序の口で……。皆から無能とそしられながら、名物警部フロストの不眠...
フロスト日和 (創元推理文庫)
フロスト日和
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商品説明
肌寒い秋の季節。デントンの町では連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。なに、これはまだ序の口で……。皆から無能とそしられながら、名物警部フロストの不眠不休の奮戦と、推理の乱れ撃ちはつづく。中間管理職に、春の日和は訪れるのだろうか? 笑いも緊張も堪能できる、まさに得難い個性。『クリスマスのフロスト』につづく第2弾! 解説=温水ゆかり
*英国ITVで1992年よりTVドラマ・シリーズ化
*第1位「このミステリーがすごい! 1998年版」海外編ベスト10
*第2位「週刊文春」1997年ミステリーベスト10/海外部門【本の内容】
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紙の本
フロスト警部シリーズ、第二作
2009/12/20 23:34
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私、フロスト・シリーズ、初読みです。
各方面で面白いって聞いていましたが、マジで、面白かったです。
デントンというイギリスの中規模の街が舞台で、
どこにでも居そうで、どこにも居ないフロストという名物警部が活躍します。
この傲岸不遜にして、成り行き任せのいきあたりばったり、
下ネタ大好き、反省は表面だけという、このダメダメ警部なのに、
なぜか憎めないし、どういうわけか活躍してしまうこの男。
本書のキーは、やっぱりこのフロスト警部のキャラが一番だと思います。
で、けっこうひどいキャラのようで、優しいんですよね。
が、それだけじゃありません。
本書、一応というか、一級の警察小説でもありまして、
最初のトイレでの浮浪者の殺人事件から始まり、休む暇なくというか、
正に事件は五月雨式に起こっていきます。
で、しかも、どの事件も、微妙に繋がっていて、無駄なエピソードが一つもない!!。
これらがえもいわれぬ緊張感で読者を引っ張っていきます。
なんだ、このストーリーテリングは、、と。
一応、捜査のスタイルも中年の警部と左遷された若手のコンビと
警察物の定番の定番ではあるんですが、やっぱり作家の力量でしょうね、、。
組み立て、時折挟まれるユーモアとさりげない優しさ、上手いです。
みんなが褒めるので、どんなもんじゃい?と
二作目からエントリーしたわけですが、
感服いたしました。
ちゃんと追いかけたいと思います。
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早く『夜のフロスト』を読まなくては。
2001/07/14 10:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どしどし - この投稿者のレビュー一覧を見る
『クリスマスのフロスト』を読んだのは『フロスト日和』が出てからで、それが面白かったので『フロスト日和』を買っていたものの、ついそれっきりになってしまっていた。そして今回『夜のフロスト』が出たのでやっと読んでみて、買ってから2、3年寝かしていたのがもったいない程面白かった。
やはりフロストの言動が笑える(電車の中で読んでいて困った)。事件が次から次へと起こって、この作品の中での主要な事件がどれというのが簡単には言えず、それぞれ事件どうしでつながってくるものの、一度に解決するような展開にはならない。また、捜査方法が行き当たりばったりなのがユーモアミステリのスタイルにもあっている。そして、やっぱり時々ほろ苦さが登場する。
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オヤジ万歳
2001/05/25 22:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほし - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわずと知れた傑作「クリスマスのフロスト」の第二弾。前作も面白かったが、こっちの方がもっと面白い。
次から次へと事件が巻き起こり、てんやわんやの大騒ぎ。時に笑わせ、時に泣かせ、フロスト節絶好調。
英国のダンディズムをドブに流すような下品なオヤジっぷりがたまらない。オヤジに対する理解と共感が広がる一冊。ぜひ読もう。
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警部は今日も我が道を行く!
2002/07/31 02:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
もはや定番の感もあるフロスト警部シリーズの2作目です。今回は
デントン市の秋の、ある火曜日から金曜日までのお話。正味4日間
が本文707ページにぎゅっと凝縮されています。しかし、こんな
に頻繁に事件の起こるデントン市に住むのはちとイヤですな…(笑)。
今回の大きな軸となる事件は、女子学生を狙った連続暴行事件と、
やはり連続して起こっている老人宅への侵入窃盗事件。それにいつ
ものごとく、次から次へと事件がからまってきて、フロスト警部は
てんやわんやの事態に…。ラストは結構切ないです。
高値安定して読むことの出来るシリーズというのは、新刊が出ても
安心して読むことが出来ますが、このフロストシリーズもその1つ
でしょうね。新任刑事がフロスト警部の下に配属されて、うむを言
わせず事件に巻き込まれてというパターンが早くも確立しつつあり
ますが、そのパターンを飽きさせないのはやはりフロスト警部の人
徳?と、ラストで見事に収束する事件の数々ということになると思
います。
モジュラー型(警察)小説の常として、登場人物は大変多いのです
が、ふと気になってこの作品に登場してくる主な人物(登場人物表
にあげられている人物)を数えてみたところ、なんと38人!う〜
ん、さすがに38人は多いな…。でもそれぞれの登場人物が、あま
りにもリアリティのある人物ばかりなので、あまり戸惑わないのは
作者の手腕でしょうなあ…。
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犯人像
2002/04/28 20:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よんひゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリなのだから、犯人探しの興味というのも、もちろんあるのだが、とにかく犯人がしょぼい。ひどく残忍な犯行であっても、ふたを開けてみると、そこらにいる人間が、ちょっと踏み外した結果、起こしてしまった犯罪なのである。人間の身勝手さは、さんざん描かれているが、邪悪さといったものは、ほとんど出てこない。でもこれって、かえって救いがないよな。日常からかけ離れた悪の巨人のようなキャラクターが設定されていたほうが、読んでるほうは気が楽かも。
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フロストのことが面白くない?
2002/02/27 22:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
英国にある架空の町、デントン市を舞台とする、フロスト警部シリーズの第二作。
主人公のフロスト警部は、だらしのない中年。彼のオフィスは、提出期限がとっくに切れているのにも関わらず、いつまでたっても書類の山が山積していて、一向に減る様子がない。勤務態度も褒められてものではなく、いつも下品な言動と不謹慎なジョークを飛ばし続け、事件の捜査に関しても間抜けな失態を繰り返すことから、エリートビジネスマンのような風貌のマレット署長から、常に首を切ってやろうとにらまれている。
それでも、部下たちから愛され、間違いを起こすことは多いが、結果としては難事件を解決し結果を残してしまうことから、警部という高い地位を維持している。不眠不休の精力的な捜査で、同時に展開している複数の事件を見事に解決し、自分の首を繋ぎ続けるというフロスト警部の活躍が快い。
警察署の人手不足も手伝って、複数の事件が非常に混乱した状況で展開していく。連続婦女暴行魔の徘徊は止められないわ、高校生の少女は行方不明になるわ、浮浪者の死体が公衆便所から見つかるわ、下院議員の息子が交通事故で人を死なせた疑いがあるわ。まだまだたくさんの事件が、複雑にからみあって進行し、ことごとくフロストの睡眠を妨害していく。
フロストのことが面白くないマレット署長が、正統派の堅物アレン警部に重要な事件を任せたがり、下品な言動の警部に対しては、不衛生的な事件をまわすのも面白い。
作法のことをとやかくいえば、フェアではない犯人探しとなるこの小説も、そんなことを気にせずに読めば素晴らしく面白いミステリー。フロストの下品さや不謹慎さに笑いつつ眉をひそめつつ、多くはないが印象的な亡き妻とのエピソードや他人へのいたわりの気持ちをのぞいていけば、とても面白いシリーズだということがわかる。
続きが読みたい。
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もつれた事件のほどき方
2024/03/11 20:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
『クリスマスのフロスト』が面白かったので、続きを読んでみました。
前作で名誉の負傷と引き換えに犯人を逮捕して事件を解決したフロストですが、デントン警察でのフロストの立場はかわらない。
マレット署長と真面目なアレン警部から見ればフロストは頭痛の種だったが、ジョージ十字勲章をもらっているフロストは簡単に追い出せない男だった。
書類仕事と規則と規律が大嫌いなフロストと、出世が一番のマレット署長の微妙な関係は続いています。
だがフロストのパートナーは前作の新米刑事クライヴからウェブスター巡査にかわっています。
フロストに「坊や」と呼ばれるのは前任者と同じだが、ウェブスターはもともと警部だったのが暴行事件を引き起こして降格のうえデントン警察署に送られてしまったという曰く付きの人物だ。
だがそんな経歴を気にするようなフロスト警部ではない。
ちゃんとウェブスターをこき使いながらも、拳を治めることの大切さを教えていきます。
デントン警察署は相変わらず事件に見舞われていて、森の中では婦女暴行魔が獲物を求めて徘徊し、公衆トイレでは浮浪者が死体となっている。
さらにひき逃げ事件で使われた車がある議員のドラ息子だったり、闇金を営む老婆からフロリン金貨盗難の訴えが出たり、質屋に強盗が入ったりストリップバーの売り上げが奪われたりと次々に未解決事件が増えていく。
手がかりを求めているのか新たな事件を求めているのかもわからない様子でフロストはデントンの町を走り回ります。
それにもれなく付き合わされる若いウェブスターの方が、睡眠とちょっとした恋愛のための時間を求めて音をあげそうになるほどのワーカホリックぶりだ。
まったく筋違いの線をたどってしまったり、おとり捜査を断行して見事に失敗したりとミスもあるが捜査そのものは悪くない。
目の付け所がいいのだろうが、ほんの少しの違和感を見逃さないでそれを追いかけた結果、追いかけている事件が解決することもあれば違う事件の糸口となることもあり。
フロスト警部に書類整理用の秘書をつけて、本人は好きなように町を徘徊させておけばデントンは平和になるんじゃないかな。
複雑に絡み合い重なる事件の輪も一つが解ければ次々に解決していくのは前作と同じだった。
一昔前の話らしくどこででもタバコを吸い放送禁止用語連発のフロスト警部ですが、時代を経ても光る個性の魅力があるのだろう。
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先が気になって、読む手を止められない。
2023/04/26 07:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
フロスト警部の机の上はひどい散らかり様だ。 もちろん散らかっているのは机の上ばかりではない。床の上には、署長に油を搾られてはうっぷん晴らしに蹴飛ばすゴミ箱からゴミがこぼれ、ひっきりなしに吸う煙草の灰も灰皿に大人しく収まってばかりはいてくれない。警部の机の上の如き乱雑さで次々と起こる事件。当てずっぽうの捜査で周りを振り回しながらも、最後の最後には全てのピースは収まる所に収まっていく。このストーリー構成の出来も無視できない。先が気になって、読む手を止められない。