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夜のくもざる 村上朝日堂超短篇小説(新潮文庫)

  • 発行年月:1998.3
  • 出版社:新潮社
  • レーベル:新潮文庫
  • サイズ:16cm/249p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-100144-8

文庫

  • 国内送料無料

夜のくもざる 村上朝日堂超短篇小説 (新潮文庫)

村上 春樹 (著), 安西 水丸 (著)

紙書籍

767 ポイント:7pt

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収録作品一覧

ホルン 12-17
鉛筆削り 18-23
フリオ・イグレシアス 24-29

ユーザーレビュー

全体の評価 3.9
3.9
評価内訳 全て(52件)
★★★★★(13件)
★★★★☆(16件)
★★★☆☆(16件)
★★☆☆☆(1件)
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言葉のセンスと小さな不条理

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/08/19 12:27

評価5 投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹の書くものについて、何かを語るのはとてもむずかしいような気がします。
新刊を心待ちにしている読者も、それをこきおろそうと舌舐めずりしている人たちもたくさんいて、
一方では、引きも切らず研究本が出版される現象。

実際、彼の小説は読み返すたびに抱く感想も違うし、
時間をおいて再読すると、まったく想像もしていなかった意外なことに気がつかされたりもします。
小説に何かを読み解く必要があるかどうかは別にして、私個人はいろんな楽しみかたをしてきました。

ただ、誰かと村上作品について語るときには、
物語のひとつひとつについて、好きか嫌いかしか言えない体たらくです。
おそらく作者の意図するところの奥深くまで入り込むこともできず、
いつまでも、入口付近で出たり入ったりを繰り返すような読者なのでしょう。

で、『夜のくもざる』です。
好きなんです、これ。
小難しいことは置いといて(私には語れないというのもあります)、
ほんのちょっとした非日常性、日常の中の不条理が、
やけに穏やかな物語の中にひそんでいるのです。

彼の短編小説に出てくるような、思わず考え込んでしまう不条理ではありません。
さらっと流せて、ほんの少しの余韻を残すような、そんな物語の集まりです。

なかでも『インド屋さん』がお気に入りです。
不条理がなんの違和感もなく溶け込んだような、日常の一場面を描いています。
そもそも、なんですか‘インド屋さん’って。

好きが高じて、プリントアウトしたものをトイレの壁に貼っていたことを思い出します。
インド屋さんのものすごい言い分と、ごく普通にやりとりをしている女性との会話にニヤニヤし、
たった1枚のA4の紙を、ボロボロになるまで飽きずに眺めていたのでした。

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夜のくもざる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/06/29 13:47

評価4 投稿者:やすゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 これは村上春樹さんによって書かれた超短編集だ。
 少ない枚数なのに、きちんとまとまっていて、しかも、これだけの枚数なのに、ちゃんと村上春樹さんらしい味が出てる。なぜだか、わからないけど、こういう芸当は村上春樹さんにしか出来ないのではないだろうか。落ちという落ちはないのだけれど、不思議な読後感だけが残る。すぐ、読めるのでそこもいい。

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超短編小説というジャンル!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/01/31 21:32

評価4 投稿者:よしたか - この投稿者のレビュー一覧を見る

 400字詰原稿用紙3枚程度の小説を「超短編小説」というようだ。本書は人気作家村上春樹氏の超短編小説集だ。

 もともと、この超短編小説集は、雑誌に掲載されたシリーズ広告用の小説だったそうだ。よく、電車の中吊り広告に小説が載っていることがあるけれど、こういうのがあると、つい、読んじゃうような人にはオススメだ。とても楽しめる一冊になるだろう。

 じっさい、これぐらいの長さの小説だと、ケータイでも楽々読めるんじゃないだろうか。ケータイ用のサイトやメールマガジンで、超短編小説がたくさん読めるようになると、とても楽しい。

 とくに、今は、よくも悪くもスピードの時代だ。分厚い文庫本で何冊にもなる大河ドラマ小説なんて、見ただけで読む気もしなくなってしまう人も多いのでは。だらだらとしたストーリーが続く長編小説よりは、スピーディーに読めて結論がすぐわかる超短編小説を、たくさん読んでみたい、と思う。
 もっと盛んになってほしいジャンルだ。

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不思議な感じの超短編

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/07/13 20:23

評価3 投稿者:サイン - この投稿者のレビュー一覧を見る

「超短編」小説が36本つまっている。
文字は大きめで、読みやすい。
文庫版にしてはめずらしく、
カラーの絵がたくさん入っていて、楽しい。
『はじめての文学 村上春樹』とかぶっている作品も
いくつかあったが、そういうのを読み飛ばしても、
一日楽しめるだけの分量はあった。
『うさぎおいしーフランス人』と似た感じではある。
ただ読み比べてみると、『うさぎおいしー』の方が、
なんとなく「新しい」という感じはする。
この本のある小説には、『ねじまき鳥クロニクル』の
ある登場人物と同じ名前の人物が出てくるし、
村上さんが経営していたジャズバーを想像させるような物語もある。
その意味で、今から読むと、ちょっとなつかしいという感じもある。

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評価4 投稿元:ブクログ

2006/08/26 16:20

この長短編集は、ポケッとしたいときに最高。たまにクククと笑ってしまう危険があるので、電車内はお勧めしません。とにかくくだらないですが、でもこういうセンスが、小説の中の登場人物の会話のやりとりに生きているような気も……します。

評価5 投稿元:ブクログ

2007/01/13 15:48

すごい。読まず嫌いで読書しない人にはとりあえずこの本がお薦め。学校の教科書くらいしか小説というものに触れてこなかった人にはこの本は衝撃的なはず。短いから忍耐力もいらないし。本が嫌いな人にお薦め。

評価4 投稿元:ブクログ

2008/07/31 09:40

2008.07.29. あれ?再読ではないかしら。なんだか記憶にある小咄ばかり。それにしても、よくこんなどーでもいーおもしろい話を思いつくもんだなぁ。「インド屋」最高です。夏バテ気味な私は「インド」が足りてないのかも。

評価3 投稿元:ブクログ

2012/10/24 01:04

シュールな、大人のためのファンタジー絵本。的な。
…設定も展開もシュール過ぎて「は?」ってなる話が大多数だけどこういう世界観なんだよってことなんだろうなあ。

評価5 投稿元:ブクログ

2006/06/15 20:59

村上春樹のギャグ満載。
本当にユニークな文体で、ユニークな登場人物だと思う。

僕も、普段の会話で使おうかと思う…
あなたの周りにはドーナツ化してしまった人はいますか?もしも海がめの集団が襲ってきたら、どうやって戦いますか?

評価5 投稿元:ブクログ

2006/07/22 21:11

大体この短編を読ませたら物凄くウケて呉れる人と笑いどころが分からないと言ってくれる人とに分かれます。

私は大体ずっと芥子のように笑い転げてた人です。
「インド屋さん」「ことわざ」「アンチテーゼ」「トランプ」
「ドーナツ化」が特に好き。
あ、あとワタナベ氏も♪

評価5 投稿元:ブクログ

2007/01/29 08:51

短編集、というか、村上春樹と安西水丸の、良い具合に力の抜けた作品同士がかみ合って、そして少しスパイスも効いていて、何だか楽しい気分になれる。
例えるなら、世界に少しだけ切り目を入れて、誰も気付かない程度に横にシフトさせたような感じ。
「えっと、そのことは知ってはいるんだけれど、変だな?なんか変だな。」
そんな気分になれる。

評価4 投稿元:ブクログ

2006/11/16 20:37

実は春樹さんの長編は読んだことのない私・・・・
短編なら読んでみようかな♪
うんっっ♪読みやすくて、おもしろい☆
春樹さんの物語に触れたい人、
この本からなら簡単にはいれるかも♡

評価4 投稿元:ブクログ

2012/07/18 00:59

広告に添える程度の長さしかない。何せ本当に広告にちょっと付くオマケの文章だったのだから。村上春樹の超ショートショートと安西水丸のイラストの世界をお楽しみください。

象工場のハッピーエンドのタッグによるショートショート集、かつ安西水丸のイラスト集と言う感じ。さくさくさくっと読めます。この手の春樹は大体痛快、軽めのスラップスティックというか。渡辺昇や笠原メイが出てきたりするのからもわかる通りねじまき鳥執筆中の息抜きにひょひょいっと書かれたものみたいです。海亀の襲来とかドーナツ化とかドーナツ研究会とかつっこみどころ満載である。うーん春樹。実に春樹。個人的に「ストッキング」の終わり方が斬新でえっ!えっ!って焦ったわw あと「ビール」とか普通にありそうな話。
最後の「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」はすごく感動した。こういう春樹がやっぱ好きだな。

評価5 投稿元:ブクログ

2007/02/23 17:01

どれもこれも4〜5ページで完結してしまう、超短編集なので
ちょっとした時間に読みやすい。

そのなかの「虫窪老人の襲撃」の中で、主人公が夕食の支度をしている。

「んーと、茄子とニンニクのスパゲティーと、いんげんのサラダですね」

これだー、と思って買い物メモに「なす」「いんげん」を追加する。

コロッケを作ってくれる女の子がお歳暮で送られてくるといいのにな。

そんなわけで
「コロッケ」「海亀シリーズ(勝手に命名)」「インド屋さん」「もしょもしょ」
などがお気に入りです。

こういう文と安西水丸さんのイラストが雑誌に広告として掲載されてたら
やっぱりJ・プレスのジャケットを買いにデパートに行っちゃったり
パーカー万年筆を手に取ったりしちゃうのかな。
私は・・・うん、しちゃうんだろうな。

評価3 投稿元:ブクログ

2007/10/08 11:58

読む Reading
ごぞんじ村上春樹の超短編集。安西水丸のイラスト入りで、ナンセンスでお遊びのような短い話がたくさん読めます。村上春樹を日本語で読みたいあなたに最初の1冊としておすすめします。

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