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この闇と光

  • 出版社:角川書店
  • サイズ:20cm/260p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-04-873137-8

この闇と光

服部 まゆみ (著)

  • 全体の評価 46件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,57545pt
  • 発行年月:1998.11
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明- 「この闇と光」

森の奥の別荘に幽閉されている盲目の姫・レイア。彼女が13歳になった時、それまで信じてきた世界は全て崩れ去った。魅惑的な謎と優美な幻影とが折り重なる本格ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「この闇と光」

服部 まゆみ

略歴
〈服部まゆみ〉1948年東京都生まれ。著書に「時のアラベスク」「罪深き緑の夏」など。

ユーザーレビュー- 「この闇と光」

全体の評価
4.0
評価内訳 全て(6件)
★★★★★(2件)
★★★★☆(1件)
★★★☆☆(3件)
★★☆☆☆(0件)
★☆☆☆☆(0件)

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2002/05/23 23:13

レイアの変化に引き込まれて行くでしょう

投稿者:はな(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

視力を失ったレイア、やさしい父、意地悪な召使いダフネの
特に普通の小説のようですが、大きなからくりが潜んでいる
ミステリーです。
柔らかな雰囲気に気持ちよく読んでいるといつの間にか
早い展開にはまっていきます。
最後に「やられたー!!」って感じで、
不思議な充足感と笑みがあふれ出してきます。
評判の良さや情報が多い分、前知識が増えてしまいましたが、
その期待を裏切らない展開と雰囲気を持っていて
のめり込むことができました。
何度も読み返したくなる本です。

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2002/04/28 00:27

闇と光──二つを完璧に描き分けた傑作小説。

投稿者:凛珠(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本は「小説」である。当たり前ではあるが。この本は、小説という形態でしか出来ないことを行っている。それに気づいたとき、私は夢から醒めるような感動を覚えた。ストーリーは耽美的なので少女が好みそうだが、勿論、子供騙しではない。服部まゆみ氏は寡作だが、質の好い作品を生み出してくれる。もっと沢山書いてくれれば嬉しいのだが……。

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2002/08/30 10:50

最後の意外性に人はどう感じるか?

投稿者:和音(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

囚われの盲目のレイア姫とその父王。物語は読んでいて中世ヨーロッパの物語なのかと 思っていたらTVやCDなどが出てくるので現代の話だと気づかされます。盲目のレイアは、何をするのも人の手を借りねばならず世話係のダフネに世話をしてもらっているが、ダフネには「殺した方がいい」、「重荷になる」という言葉を聞き、心を痛めます。レイアはきれいなドレスを着、父王から様々なクラシック曲、物語を読み聞かせてもらいます。自分の部屋と時々、外の中庭に出て昼食を食べたりと世界は小さいながらも幸せな毎日を過ごします。そして、数や時間の概念が確立していなかったものが自分の中で はっきりと理解できた時、世界はとてつもなく広がります。

しかし、ある日、突然、ダフネに外へ連れられて、置き去りにされます。それから、レイアの本当の現実世界での生活が始まります。手術をして目も見えるようになり、光を取り戻します。世界が見えるようになっとき、レイアの心は闇から光へと変わる事ができるのでしょうか?

最初は、父王とレイアの毎日ばかりで単調でしたが、その後から驚愕の真実が出てきて 非常に驚かされます。手術をして光を得る事ができましたが、現実世界に馴染みにくかったレイアにとっては、盲目であった頃の方が「闇」でなく「光」であり、その後が「闇」であったのかもしれません。最後の意外性に納得する人とそうでない人とで評価が分かれる作品なのではないか?と思います。私は、なにか釈然としないものを感じ、そのまま読み終えてしまいました。

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2001/06/16 08:55

レイア

投稿者:真 (男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主人公は、目の見えないレイア。レイアの国は戦争に負けたらしく、レイアは大好きな父親と、怖い怖いダフネと一緒に、どこかに閉じ込められているらしい……。
 一番の山場は、この第一章から第二章へと続くところだろう。それ以後はミステリーとしてはありきたりな解決になってしまい、それ以上の盛り上がりがない。

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2001/05/29 04:47

そういえばミステリ

投稿者:春都(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ある事故によって視力を失ってしまったレイア。革命によって自由を奪われた1国の王女として育てられたレイアは、小さなころから身の回りの世話をするダフネに「死ねばいいのに」と言われつづけていた。その一方で父親の溺愛を受け、多くの書物・音楽に惹かれる。
 やがて「暴動」が起き、レイアは「病院」に連れていかれるのだが、そこには「父と母を名のる人たち」が待っていた。

 対極の位置にある「闇」と「光」を同時に持つというアブラクサスの神。この作品で目指したテーマはそれの具現化である、と言っていいだろう。
 盲目のレイアが感じる世界は闇から光へ、そしてまた闇となったあと、ラストにいたって「闇であり光でもある」世界へと変わってしまう。読者は「どちらを選択するか」ではなく「どちらも受け入れなくてはならない」のである。

 作中作のように語られていた章もあるのだが、それも同様に「虚構と現実」を同時に持っていることが、読了してはじめてわかった。ねらいを結実させえた技術はたいしたものだ。

 その一方で「レイアの成長」というのも、作品の見どころだろう。「厳選された情報」によって、どういった知識を獲得していき、人格に影響をおよぼすのか。目が見えないという制約の中で、かすかな記憶をたよりに文字をおぼえ様々な概念を体得していく1人の子供。

 いわば「成長の記録」をレイアの視点で追体験していくのは、当たり前と思って忘れていた「スリル・驚き」を読者に与えるに違いない。それによる新たな発見もあるだろう。

 この大きな(スケール云々ではなく)トリックには恐れいった。あとから読み返してみれば至るところに伏線が張ってあるのだが、文体と雰囲気にミステリであることを「忘れさせられてしまった」ため、真相の驚き・落差にこれ以上ないほどのカタルシスを感じ、楽しくなってしまった。良い。

 「犯人」の動機とかはかなり不自然なのだが、「虚構・創作」の中で書かれているためにツッコミを逃れることも可能となっている。だから言及しない。

 僕のこれまで持っていた服部まゆみ氏の印象をくつがえすような、とてもやわらかい感触の作品だ。もちろんそれだけで終わりはしないのもまた服部まゆみなのだろうが。

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2001/04/30 18:34

物語のうねり

投稿者:みか(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんか読み方失敗した。
 すごく驚けるってきいてたんで、読みながら随分警戒してて、すなおに物語に入り込めませんでした。そうすると、怪しいところが結局思ったとおりの展開になったり、×が×なんて手がかりないだろーとか釈然としなかったりで、随分損だったなと思います。
 読みながらいろいろ考えてて疲れました。素直に、耽美とも評される世界と物語に没頭するのがよいです。

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