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蝶のかたみ
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1998.11
  • 出版社: 文芸春秋
  • サイズ:20cm/220p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-318150-4
  • 国内送料無料

紙の本

蝶のかたみ

著者 福島 次郎 (著)

弟の花嫁姿を目撃した瞬間、私は電柱のかげに身をかくした。兄弟そろって同性愛者だなんて…。哀切なる兄弟の絆を描く表題作に、96年の芥川賞候補となった「バスタオル」を併録。【...

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蝶のかたみ

1,543(税込)

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商品説明

弟の花嫁姿を目撃した瞬間、私は電柱のかげに身をかくした。兄弟そろって同性愛者だなんて…。哀切なる兄弟の絆を描く表題作に、96年の芥川賞候補となった「バスタオル」を併録。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

蝶のかたみ 5-118
バスタオル 119-220

著者紹介

福島 次郎

略歴
〈福島次郎〉1930年熊本県生まれ。東洋大学国文科卒業。熊本県内での高校教師生活の傍ら、文筆活動に入る。三島由紀夫との交流を描いた「三島由紀夫−剣と寒紅」が話題になった。

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.2

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)

2006/07/17 20:18

投稿元:ブクログ

これは恐らく自身の経験に基づいて綴られたものなのでしょう。紙面から匂い経つような生々しさだけが強烈に印象に残っています。

2011/08/01 21:39

投稿元:ブクログ

そのレーベルではないがその要素が見え隠れする一般的な小説に、
どうにも興味を惹かれる自分は末期だと思いつつ。

複雑な家庭環境で別々に育ったゲイの兄弟。
高校教師になった兄は、女装の幇間になった弟と、
晩年になって交流を始める「蝶のかたみ」と、
熊本の田舎の工業高校で出会った教師と生徒の蜜月と別れを描く「バスタオル」が収録されております。

時代にもよるのでしょうが、
同性愛者の自己嫌悪や、
社会からの白い眼や偏見に晒されたために起こる屈折は、
異性愛者である自分にはうかがい知れないものがあると思います。

ただ、「蝶のかたみ」は主人公が若者ではないのもありますが、
自分の好みは、同性愛の現実っぽいものより、現実を逸脱したような所謂耽美の世界なんだなと再認識した次第です。

それでも、読みすすめるうちに、淡々としたかなしさがゆっくり積もっていき、兄が弟の着物を羽織るあたりでは、胸にくるものがありました。

「バスタオル」は、先生の大人気無さには若干辟易したものの、
生徒の健気さはどうにも良かった。
どうやっても先が無いふたりだからこそ、
繋がった一瞬がとても輝いて見える、
という話は大好物です。

が、独断と偏見によりますが、
やっぱり耽美ではないし、
心の底から世界にはまれるようなものではなかったです。

ただ、「バスタオル」は芥川賞候補で、しかも宮本輝氏と石原慎太郎氏が強く支持したと聞くと、やっぱり女性と男性の琴線にはどこかずれがあるんだろうなあと思わずにはいられません。

どうでもいいですが、
ゲイではなくホモと言うあたりに時代を感じるのは気のせいなんでしょうか。

2012/02/29 23:37

投稿元:ブクログ

近親憎悪から四十年以上も音信不通にあった兄弟は晩年になって交流を持つようになる。哀切なる兄弟の絆を描く。


先の『剣と寒椿』を読んだあとでは若干の先入観がありますが、かなりおもしろく読めました。入手するのに苦労したかいがあった!
やっぱり『バスタオル』がよかったです。ある一時期にしか得ることのできない透明な愛の描写がよかった。
全体にただよう木造校舎、市街地から離れた町などの雰囲気も作品によくあっていました。

2013/12/05 11:36

投稿元:ブクログ

内容も福島次郎さん本人の体験に基づく話なのでとてもリアルで生々しいので他人に勧められない本です。でも、個人的には好きというと少し違う気もしますが読んでいて同性愛者について考えました。
ゲイではなくホモという侮蔑の言葉を使うのは時代の為なのかそれとも本人がそう思っているからなのか・・・おそらく後者だと思いますが、それでも私にはそれがいけないことだとは思えませんでした。『バスタオル』の二人の行為は愚行ではなく愛だと思います。男女じゃないからこそあの話になり同性だからといってそれがこの話の欠点にはならないと思います。

2015/10/02 23:33

投稿元:ブクログ

バスタオル、ラスト、純愛〆でいいぢゃん!!なんでラストで自分の気持ちを認めないで、汚いものとするのさ!!時代なのかなぁ。。

2012/07/29 00:58

投稿元:ブクログ

表紙のデザインの古臭さと作家の名前のじじ臭さからガチリアルなゲイの世界を連想して、いや私が求めてるのはそうじゃないんだけど、と思いつつ、図書館で予約。二丁目をぶっ潰せと声高に叫び、同性愛者達を震撼させた石原都知事がまさかの『バスタオル』を芥川賞に強く推したらしい。都知事はこの作品の中に認めざるを得ないゲイの純愛を見たのだろうか...そう考えたらその純愛度はいかがなものなのか確かめずにはいられない。手元に届き表紙を開いた。閉ざされた世界の臭気にモァッと襲われる感覚がしておののく。むむ..これはファンタジーとして楽しむことなぞ許されないようだ。覚悟をしなければ.....

『蝶のかたみ』
お互いが同姓愛者というマイノリティ兄弟。世間とバランスをとってうまくやってきた兄と、自由奔放に正直に性をひけらかしてきた弟、生き方も男の好みも違うけど、兄は明らかに生き方をうらやましく思っていたし、誇りにさえ思っていたのがひしひしと伝わってくる。どちらの生き方が良いのかなんて分からないけど、どっちもありなんだろうなと思う。人生は短いから自分の好きなように生きよう、というタイプと、いや先は長いから平和で何事もなく終えるよう無理をせず生きようというタイプ。兄弟が真逆なタイプだったから晩年に助け合えたんだなと思える。同性愛者は自身のジェンダーに気づいたときから、生き方の方針を決めて自覚的に生きていくことを迫られるのかもしれない。そう考えるとその苦労は計り知れない。血縁関係と同志としての関係は相反するもので、弟の女装姿は受け入れたくない、でもそんな自分は明らかに同性愛者であるから、弟を否定することは自身を否定することとなる、という葛藤が兄にはあった。でもその葛藤を超えた兄弟の晩年の関係はあたたかくて良い。(ウリ専バーに一緒に行っちゃうし)

弟の艶かしい蝶の着物に袖を通したとき、兄が何を思ったか考えてみた。弟をリスペクトしたか?弟のような人生を一瞬疑似体験して満足したか?実は弟のことがリアルに好きだったのか?弟になってみたかったのか?とか。なんとも言えないけど、夢の中に弟の女装姿を見て”自分でもしてみたいという気持ち"になったというくだりがあるので、兄も何だかんだ言って艶かしい着物を着てちょっとそんな気分になりたかったのかもしれない。

『バスタオル』
たった3畳の狭い部屋で日に日に関係を濃くしていく教師と生徒、その経過が普通にエロくて萌える。教師は若く、生徒は菩薩のような美しい顔の学ラン詰襟姿。ビジュアル的に問題ないし、悲壮感もない。理性と本能のせめぎあいに教師が翻弄される様とか、お互い女性と一緒にいるところを見かけて嫉妬しあったりとか、男と女であっても普通に起こる現象が描かれ、一応純愛を育む形で物語は進行し、安心してBLファンタジーの世界を堪能していたのだが。

忘れてはいけないのは、この小説はガチゲイの小説家によって書かれたもので、ライトノベルでもマンガでもないということ。最後は純文学らしくものすごい現実をつきつけられゾッとする。時々そっと思い出して懐かしむ美しい思い出として、二人の関係を心の奥にしまおうとしたときに、彼らの欲望を吸収してき��バスタオルが、そうはさせなかったという結末である。化学的に本当にあのようなことになるのかどうか興味はあるがさておき。醜悪な現実をつきつけられ、悲しくも美しい別れが一転し、あまりの滑稽さに唖然、感傷的な余韻は取り上げられてしまう。所詮恋愛の渦中では自分達を美化して酔いっぱなしで汚いものは見ようとしない。辛い気持ちにならなかったのであれば、バスタオルに感謝するべきじゃないか、という個人的な考えはある。またバスタオルについての教師の感傷的な語りについては、男と女だって同じ、男と男だからバスタオルがあのような代物に化けてしまったわけではないと思った。でもあれは教師の切なさの表現だったのかもしれないなとは思う。

結局、都知事が芥川賞にこの作品を推したのかさっぱり分からなかった。所詮同性愛はあのバスタオルが象徴するようなものなんだという見解だったのかどうか。直接聞いてみたい。

2016/05/31 23:54

投稿元:ブクログ

『バスタオル』が良かった。
墨田の笑い方の描写が絶品。思春期特有の生意気さや感情的な言動を取るタイプではなかったので読みやすいには読みやすいが、その反面主人公に都合のいいお人形っぽさも少し感じた。
大人然とした主人公がだんだんと幼稚じみた顔を見せ始めるみっともなさが恋に没頭してる様を現してた。後半は自意識の塊と化している主人公と反して、墨田はきちんと相手を見て、受け入れているようで頼もしかった。

前半の初々しく恋を育てる幸せ描写で、後半はどれほどの落差が待っているのだろう、どっちが死ぬのか、関係がバレて糾弾されるのか、ブロークバックマウンテンのようなオチにでもなるんだろうかとぼんやり考えていたら自嘲で終わるという。安易にショッキングな展開にしなかった点は良いのだが、同性愛は汚物しか生まないという結論には同感できない。
何があろうと、1年だか2年だか夢中になって楽しい時間を過ごした事実は消えない。
それに男女で関係すれば玉のような赤ん坊が生まれるというのも「そういうこともある」程度でしかない。
男女だって生殖を目的としないセックスなどいくらでもするし、子供のいない男女間には汚物しか存在しないのかといえばそんなこともない。
これは古い作品だから仕方ないけど、そろそろ同性愛物語も幸せを描く岐路に立ってるんじゃないかな。

2013/09/01 14:51

投稿元:ブクログ

『蝶のかたみ』『バスタオル』共に芥川賞候補作。蝶のかたみの方は、自分も弟も同性愛者であるという殆ど自叙伝的な物語。バスタオルも著者の経歴を生かしたような、教師として勤めている高校の生徒との関係を描いた物語。どちらの作品も、著者を投影したと思われる主人公は、いささかズルイ所があるというか相手より自分の事中心に考えが巡ってるというか。少なくとも「蝶のかたみ」の弟の純さは感じられないかなぁ。悪い人じゃないんだけど。