- 出版社:角川春樹事務所
- サイズ:16cm/274p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89456-536-6
聖書物語 (ハルキ文庫)
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- 税込価格:945円(27pt)
- 発行年月:1999.6
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- 本
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ユーザーレビュー- 「聖書物語」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/01/25 17:14
全能ではなく、この世をよりよいものにしようと努力することしか出来ない神の存在
投稿者:緑龍館(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノーマン・メイラーによる、キリスト自身が語る新約聖書の物語。全能ではなく、この世をよりよいものにしようと努力することしか出来ない神の存在 -こういう解釈は、キリスト教徒から見たらすごく不埒なものなんでしょうね。しかし、新約聖書の原典でも、たしかイエス自身相当悩み苦しんだよなあ。十字架上では、父なる神を疑いもしたし。イエス自身がパーフェクトではなく、何とかしようと必死に頑張っていた存在だったわけです。神の子でありながらも、この不完全さと、それでも頑張る姿、それに究極の誠実さが、キリスト教がこれだけ人を惹きつける魅力なんでしょうね。
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緑龍館 Book of Days
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2002/06/14 16:19
難解な聖書をわかりやすい物語に
投稿者:ひろぐう(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作はノーマン・メイラーが1997年に発表した新作で、単行本では『奇跡』の邦題で出されていたもの。イエス・キリスト自身が2000年の現代から、(新約)聖書の福音書に記された「自らの物語を自らの言葉で」語るという趣向になってます。冒頭でイエスは、マルコ、マタイなどの福音書作家は自分の姿を歪めて伝えている…と文句をつけてますが、本筋の物語は聖書に書かれていることに忠実で、死者を蘇らせたりと、しっかり奇跡も起こします。福音書のイエス像よりは人間的で、最期に「神は全能ではない」と悟ったりしますが、イエスを「人間」として捉えた「私小説」のようなユニークなものを期待するとハズされます。それよりも、難解で読みづらい聖書をわかりやすい物語にして、われわれの身近なものにしてくれた、という価値に重きをなすべきでしょう。実際、欧米の小説や映画などには聖書をネタにしたエピソードが(そういうエピソードは旧約の方に多いのですが)よく出てくるので、日本人のわれわれにはこういう本はありがたいかもしれません。マリアの処女懐胎、ガダラの豚、サロメ、「汝の敵を愛せよ」の山上の垂訓、マグダラのマリア、最後の晩餐、ユダの裏切り、十字架上での「主よ、わたしを見捨てられたのですか?」、そして復活の顛末などを、平易で簡潔な言葉で語ってくれます。







