「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
マクスウェルによって完成された古典電磁気学の基礎理論を現代的な視点に立って、組織的・体系的に解説する。物理的に重要な意味を持つと思われる例題や数式を多数掲載する。82年刊に続く第3版。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
砂川 重信
- 略歴
- 〈砂川重信〉1925〜98年。東京都生まれ。大阪大学理学部物理学科卒業。東北大学教授等を経て、大阪大学名誉教授・理学博士。著書に「電磁気学」「量子力学の考え方」「相対性理論の考え方」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
標準的な電磁気学のテキスト
2016/01/30 15:32
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てんそる - この投稿者のレビュー一覧を見る
マクスウェル方程式を扱う立場として
・歴史的な順序に沿って扱う
・基本公理としてあらかじめ認める
の2つの立場のいずれかを取る教科書は多数あるが、この本は後者。
前者は多数の入門書(ただしその場合マクスウェル方程式がかなり後ろの方でそこから先のことはほとんど触れられない)ないしパノフスキーフィリップスやジャクソンなどの「電磁気学」の本に見られ、どうやってマクスウェル方程式が導かれるかは丁寧でわかりやすい一方で、理論的な見通しや応用の考え方は見えにくくなりがちだろう。
後者はこの本ないしランダウ・リフシッツの「場の古典論」(ただし場の古典論はマクスウェル方程式ではなくラグランジアンを与えてそこからオイラーラグランジュ方程式でマクスウェル方程式を「導出する」というより理論屋的な立場をとる。)である。基本方程式をどの段階に持っていくか、ということを考えた時、実験に基づいた立場か理論的見通しの優れた立場かは教科書によって大きく分かれるが、電磁気学は理論的な視点から実験、応用的な視点まで幅広い立場がある中でこの本は物理学科で学ぶ標準的な立場を志向しているように思われる。
好対照な本としてはジャクソンの「電磁気学」とランダウの「場の古典論」で、何の本も読み応えがある古典名著であろう。