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紙の本
バースデイ (角川ホラー文庫)
著者 鈴木 光司 (著)
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して四人の少年少女が死亡した。この事件からすべてが始まったリングワールド。その三部作における女性たちの闘いを描いた、恐怖と感動の外伝的完...
バースデイ (角川ホラー文庫)
バースデイ
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商品説明
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して四人の少年少女が死亡した。この事件からすべてが始まったリングワールド。その三部作における女性たちの闘いを描いた、恐怖と感動の外伝的完結編。【商品解説】
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紙の本
リングシリーズ番外編
2002/07/30 23:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短篇が3本収録されている。三編目のバースデイがループの続編に辺り、一編目と二編目はバースデイを書くために描かれた物語りと言える。
ループ界へ飛び込んだ馨がどのようにして転移性ヒトガンウイルスを駆逐するのか。ループ界のガンである貞子をどのように駆逐していくのか。残された礼子はモニターを通して馨を観察する。
テーマはやっぱり『愛』でしょうか。人々を救うために、家族を救うために身を投げ出す無償の愛を描きたかったのでしょう。
リングシリーズに比べると勢いは落ちてます。ループの続編に当たりますが、ループで謎は解明されて物語は完結してますので特に読む必要はないでしょう。
強いて言えば馨がどうなったかに興味の有る方、ループのその後を知りたい方にはお勧めです。
紙の本
『バースデイ』
2000/11/16 19:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:健志 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『リング』から『ループ』にかけての流れが良かった(予想外の面白さだった)だけに、完結編ということで期待していた『バースデイ』。ところが、読み終えて感じたことは、「蛇足」の二文字だった。
ちなみに、『バースデイ』には三編の中短編小説が収録されている。このうち、リング・ワールドの完結編としては最後に収められた「ハッピー・バースデイ」のみであり、前二編は『リング』からなる本編に対しての挿話、もしくは外伝ともいえるものである。
まず初編の「空に浮かぶ棺」ついては、『らせん』においてカットされた描写を切り取って短編小説化したものであって、あくまでこれは『らせん』を知っていてこそ読めるものだと思う。『らせん』の読者にとっては、その結末を知っているだけに怪奇的な雰囲気を味わえるものの、赤子が壁を登っていくシーンなど、むしろ滑稽さが感じられた面も多い。
次編の「レモン・ハート」は『リング』以前の山村貞子の物語であるが、「空に浮かぶ箱」に比べると短編小説としての完成度は高い。これだけでも楽しめる短編であり、『リング0』として映画化されたのも十分肯ける。
ただし、『リング』から『ループ』に繋がる本編における流れの上では、これもまた特に必要としない逸話であると感じるのは僕だけだろうか。もっとも、だからこそ作者も本編においては削除したのだと思われるが。
さて、最後の「ハッピー・バースデイ」だけは本編の『ループ』に続く物語であることから、前述の二編とは毛色が違う。
この短編をもって『リング』からなる一連の物語はひとまず幕を閉じ、『リング』の世界に接した読者に最終的な安堵感を与えるのは確かだろう。
とはいえ、物語の結末全てを説明してしまうのが読者サービスだとは僕は思わない。むしろ、物語のその後を想像する楽しみを奪っていることにより、僕のように不満に思う読者も多いのではないだろうか。
結局のところ『バースデイ』に収められた三つの作品は、映画でいうところの「未収録シーン集」に過ぎないのではないか。つい、出版社の商業的な思惑のみで綴られた物語——という邪推さえ生まれてしまう。
実に個人的な感想ではあるが、あくまで『バースデイ』はリング・ワールドのファンの為に編まれた短編集であり、ファン以外の読者にとっては特に必要としない巻であるように思う。
紙の本
どうした
2002/03/10 21:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hdk - この投稿者のレビュー一覧を見る
リング、らせん、ループがおもしろすぎて、期待し過ぎたのかもしれないが、この作品にはがっかり。どうした鈴木光司、っていう感じだ。タイトルから感じる神秘的な響きはいいが、内容は構成そのものが浅いように思った。予想できるというか…。
リング、らせんを読んでない人は読まない方がいいです。たぶん設定がよくわからないまま終わってしまうと思います。