紙の本
「行く手には常に期待にとんだ曲がりかどがあるのだ!」
2002/07/31 17:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者: 青 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語は、孤児だったアンが老兄妹の家、グリーン・ゲイブルズの娘となり、日々の生活を楽しみつつ成長していく物語です。その物語のなかには、もちろん感動も、涙もありますが、それよりもまず、アンの感じる「何の変哲もない、日々の中に埋もれたかけがえのないもの」が感じられます。
これまでこの物語を敬遠してきた方には、ぜひご一読をおすすめします。私はいま読み終えたばかりでこの感想を書いているのですが、続きを読みたくてたまらない!という心境です。(ぜひ明日には手に入れなければ!!)
ダイアナとの友情、カスバァト家の家族愛、「いい子」になるための努力の数々など、見どころが盛りだくさんの一冊です。
紙の本
「あしたという日は、まだあやまちのない新しい日だと思うといいわね」
2002/07/31 17:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者: 青 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『赤毛のアン』という物語はすべての女性にとって、子どもの頃に読んでしまうか、そうでなければその本への先入観から敬遠しているかのどちらかではないでしょうか。私は後者の敬遠してきた方で、アンの物語のことを「夢見る少女が読むような、ロマンチックな児童文学」だとばかり思ってきました。
しかし、ある作家さんがエッセイで「そんなことはない」と仰っていたことから単なる思い違いだと知り、またある小説に出てきた『赤毛のアン』からの引用——今日は新しいいい日。〈まだ〉失敗のない——を読み、興味を抱いたのでした。
読み始めは最初の思いこみが抜けきらず、なかなか先へ読み進めることができなかったのですが、数ページ読んでしまうともう止まりませんでした。それからは半日をこの本を読むためにつぶし、食事もとらず、一気に読み終えてしまったのでした。
ロマンスはほとんどなく、いわゆる『古典』に見られるような堅苦しい教訓もないお話ですが、とにかく時間を忘れて読むことのできる、まさにこの解説にあるように『読者の友達となってくれる』一冊です。
紙の本
モンゴメリの名作。
2015/09/12 02:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
素敵なものを見つけるのが得意。それを言葉で表現するのも得意。感情豊かで(豊かすぎるとも言う?)明るいアンの性格にはついていくのが大変。しかしおかげですごく早いペースで読み進めていってしまう本だと思います。楽しいばかりでなく苦い思いや恥ずかしい経験もする。最後には人間味あふれるアンのことが好きになっているように思う、そういう本だと思います。
紙の本
プリンスエドワード島に憧れて
2002/07/19 16:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:れい - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだのは小学生の時です。とにかく少女アンが生きいきと書かれていてまるで自分がアンになったかのような錯覚を覚えました。アンがちょうちん袖に憧れるのを我が事のように感じたり、プリンスエドワード島の美しさが文章の中からも垣間見れるので、どんなところなのかさらに知りたくなって旅行雑誌などで調べた覚えがあります。きっと女の子なら誰しも呼んだことがある永遠のベストセラー赤毛のアンは等身大の女の子が主人公というところに皆共感をするのかもしれません。アンは続編もあるのでそれらも夢中になって読みましたが、やはり戻るのは最初の赤毛のアンです。私に娘が生まれたら『お母さんが子供の頃に夢中になって読んだ本よ』と言ってプレゼントしたいです。
投稿元:
レビューを見る
NHKの海外ドラマで「アボンリーへの道」を楽しみにしてたこともり、
ブックオフで目についたから買うてみた。
ふっと軽い気持ちで手に取ったのだけれど、
この本に出会えて本当に良かった。
ページをめくる毎に増す幸せ、
残りページが少なくなっていく寂しさ。
寝る前、「赤毛のアン」を手に取れる喜び。
まじりっけ無しに、
本を読むのが楽しかった。
アン・シャーリィに出会ったことで、
大事な事をいっぱい思い出さしてくれた。
絶対の拒絶が無い世界。
必ず受け入れてくれる人のある生活。
自分の帰るべき場所、故郷があること。
あったかい通奏低音が全編に心地よく響き渡る。
アンがマシュウとマリラに養子として迎えられた時、
意識する事も無く頬を涙がつたっていた。
無意識にこぼれる感情。
つたう涙に、
ハッと心が揺さぶられている事に気づく。
純粋さとひたむきさにうたれて、
4回ほど心の雫がこぼれました。
31歳を目前にするうちですが、
アン13歳と同じ空気を吸うように一喜一憂した。
女の子が思春期を経て変わっていく時間。
アンの根っこの部分は変わらないけれど、
確実に成長し戻る事のでき無い時間。
少女の放つきらめきが閉じ込められているよう。
煌めくばかりの存在感と前向きさ。
真っすぐで、素直。
美しい自然や季節の描写。
まぶしっ!
眩し過ぎます。
物語の中だけの存在とは思えない。
アンを愛さずにはいられない。
貧しく困難な状況であればこそ、
想像力は心を豊かにしてくれる。
モノに恵まれ、
何を思うこと無く肥え太るくらいなら
このままで良い。
何事にも甘んじて受け入れろというのではないよ。
自分の大事なもん、
芯を見失うなということですよね、アン。
これからは気になる女の子には
「『赤毛のアン』読んだことある?好き?」
と聞くようにしよう。
良い体験ができました。
心にとどめたいアンの言葉
「ああ、マリラ、物ごとを期待することは、そのことの楽しみの半分にあたるのよ」とアンが叫んだ。「それが実現しないことだってあるかもしれないわ。でもそれを期待する楽しみはけっしてじゃまされないもの。ミセス・リンドは『期待を持たぬものこそ幸せ。失望することがないから』って云ったわ。でもあたしは、期待を持たぬ者は、失望するより不幸だと思うのよ」
あかん、金言揃いで書ききれん。
ちなみに、
うちはロリコンじゃねえっすよ、
どっちか言うたら年上好きかも…
2008.07.04.読了
投稿元:
レビューを見る
課題のレポートを書くために手にとって見たくらいの軽い気持ちで読み進めていたが、ページをめくるごとにアンの魅力に引き込まれていった。自分のことをコーデリアと呼ばせたがるのには笑ってしまったし、マシュウの死は悲しく、ギルバートとの関係にはやきもきさせられたで、読み終わってからはなんだかふわふわした気持ちだった。
投稿元:
レビューを見る
とにかくおしゃべりなアン。
妄想がすごくて、でもその妄想はとてもHappyなもので、
そして彼女は自然のすばらしさと周りの人達を愛する優しい心を持っている。
この物語は、アンのおしゃべり以外にも会話が多い。
マリラがアンを怒るときの「アン・シャーリイ!」って叫びや、
リンド婦人のつぶやき、なかでも
「ところが、マシュウがそれに気づくとは、まあ!
あの男も、六十年以上眠ってたあげく、めざめかけたんだよ」ってところが私は好きだな。
多分こんな言い方なんだろうな、っていうのが勝手に私の中で決まっているから。
私も妄想家じゃ(笑)
物語はアンが思春期を迎えた頃から大きく動く。
マシュウが死んでしまった時から、私は涙が止まらなかった。
最後、アンとマシュウとマリラは本物の「家族」になった。
涙は止まらずとも、私の涙は悲しいだけのものから、幸せでいっぱいな涙に変わった。
投稿元:
レビューを見る
タイトルを知っているけど、読んだことなかった本。
なぜ、今まで読んでなかったのか、疑問に思うくらい
読んでみて、よかったと思いました。
小学生や中学生でも読める内容ですが、
大人になってから読んでも、おもしろいです。
(小・中学生の頃に読んでないので、比べようがありませんが・・・)
何がおもしろいって、主人公の「アン」の天真爛漫なところ。
そして、成長していく姿。周囲の人々との関わり合い。
一番の見所は、「アン」の口達者なところ。
テンポ良く、いろんなエピソードの話へ切り替わっていき、
読んでいて楽しい、という表現がぴったりな本だと思います。
投稿元:
レビューを見る
新潮文庫版でシリーズ全10冊持っていますが、
あずまきよひこさんの表紙にひかれて新たに購入。
考えてみれば新潮文庫版を買い揃えたのは20年近く前・・・。
何度も読んでいるのでお話はわかっていますが、
何度読んでも面白い。
美しい景色と、ユーモアに溢れた出来事。
約100年前の生活を想像するのも楽しい。
固有名詞の訳は新潮文庫版の方が慣れているし好きです。
あと、ときどき不自然な日本語がでてくる
(「楽しいでしたかね」「楽しいでしたわ」など)のが気になりました。
訳されたのも50年以上前なので、
その当時としては普通の言葉遣いだったのでしょうか・・・?
投稿元:
レビューを見る
今読んでます♪
氏名、場名がカタカナでちょっと難しいけど主人公アンの妄想や想像力に魅力を感じる。
また、マッシューとマリラの性格や、アンに対する気持ちなどでとても気に入っています。
続きが楽しみ★
とても気に入ったので引き続き アンの青春 を読むつもりです♪
投稿元:
レビューを見る
自然の美しさや表現の豊かに目を奪われました。
“Anne”は幸福論を私たちに自らの人生をもってして語ってくれました。
投稿元:
レビューを見る
小さい頃に読んだアン。高校生になってもう一度読んでみたけど、新たな発見が多いです。アンの想像力と自然の描写、アンの周りの人々のキャラクターが濃くて面白くて面白くて一気読み。名作は読みづらいってイメージでしたが、そんなことはなくて楽しめました。
投稿元:
レビューを見る
エヴォンリーをはじめとする、自然の移ろい、そこに広がる豊かな風景の描写がとにかく美しい。
世界はこんなに素晴らしいんだなあ、と、思う。
それと想像力の素晴らしさにも。
ダイヤモンドで着飾った貴婦人になるよりも、グリーン・ゲイブルズのアン・シャーリーであることに幸せを感じる。
このくだりがたまらなく好きで、
それだけに、この後の展開が一層深みを増す。
子供向けの本でハイライトは知っていたけれど、ストーリーだけでは分からない良さが沢山凝縮された本でした。
あと、ギルバートとアンの関係の変化がとても好きだ。
どうなるかと思ったけど、あの終わりでとてもほっこりした。
投稿元:
レビューを見る
文章がとてもきれいで、一言一言大切に読みたくなります。プリンスエドワード島の素晴らしい景色が目の前に広がるようで、すっかり物語の世界に引き込まれました。心が、ほくほくあったかくなりました^^
投稿元:
レビューを見る
「あの頃は悩みがなくて良かった」なんて言う人はいるけど、物心ついたときから、思考が止まることはなかった気がする。アンが赤毛を気にしたように、「○○子」と言う自分の名前を妙に気にしたこともあったし、アンが妖精を空想したように、ポケモンがそこの草むらにいたら…と想像して遊んだことがあった。そんなことが無駄だとは、ちっとも思わなかったし、想像を膨らますことへの抵抗感なんか全く抱かなかった。
表紙のイラストに惹かれて思わず買っちゃった本です。本書はアン教師になるところまでですが、あとがきには続編があると書いてありました。んー、すぐにでも読みたいような、想像の余地を残していたいような…。