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星の王子さま 新版(岩波少年文庫)

星の王子さま 新版 (岩波少年文庫)

サン=テグジュペリ (作), 内藤 濯 (訳)

  • 全体の評価 57件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:67219pt
  • 発行年月:2000.6
  • 発送可能日:24時間
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商品説明- 「星の王子さま 新版」

サハラ砂漠に不時着した飛行士と、ほんとうのことしか知りたがらない星の王子さまとのふれあいを描いた、永遠の名作。91年刊に次ぐ新版。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「星の王子さま 新版」

サン=テグジュペリ

略歴
〈サン=テグジュペリ〉1900〜44年。フランスの作家。飛行機の操縦士としての自身の体験をもとに、「夜間飛行」「人間の土地」などの作品を生み出す。

ユーザーレビュー- 「星の王子さま 新版」

全体の評価
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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/10/17 00:31

生きるとは、愚かさとさびしさを抱きしめ、慈しむこと

投稿者:summer-well(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

驚いたことに、「たいせつなことはね、目に見えないんだよ」と、えらく説教くさいことを、こどもの王子がぬけぬけと語る、ど真ん中、直球勝負の物語。
ふつう、フィクションでこう書かれると、あからさま過ぎて、あざとくて、とても読み進められるものではないのだが、この物語に限っては、うん、そうだなぁと素直にうなずかされてしまう。たわいもないお話のはずの文字の間から、すくい取っても、すくい取っても、すくい取りきれないさびしさが、どうつと押し寄せてくるせいだ。
ここに出てくるのは、たくさんの変なおとなたち。星を所有して、金持ちになって、管理するために延々と星を数えつづける実業屋、酒を飲むはずかしさを忘れたくて酒をあおる呑み助、どうしたって支配者でありたい一人ぼっちの王様など。
アイロニーたっぷりの、こども向けにデフォルメされたキャラクター? いや、これら登場人物は、どれも、わたしたち。わたしたちが抱えこんでいる、困った、でも、悲しいことに手放せない、生きざまの一面だ。
王子は、これらおとなを指して、へんだと言う。無論、わたしたちだって、そう思う。思うが、同時に、変ではないおとなには、決してなれないことを自覚している、痛いほど。
迷いも、後ろめたさもなく、おとなを指さしてへんだという王子の存在は、だから、求めてもかなえられないピュアさ、失くしてはならない道しるべなのだ。この物語が、長く愛される理由である。
わたしたちは、生きる愚かさと、さびしさを抱き、どこに向かうのかもわからないまま、気持ちばかりがやたら急かされる、王子が出会った特急電車にまさに乗って、走りつづける、今日も、明日も。せめて、ときには、こどものように、「窓ガラスに鼻をぴしゃんこにおしつけ」てみたいものだ。

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/03/08 16:22

ほんとうに大切なものは目に見えない

投稿者:aguni(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ここのところ、企業経営とか働くことの在り方などの話題、あるいはコミュニケーションやマーケティングについて考えたり話したりする機会が多い。そんな中で自分の頭のどこからか、「ほんとうに大切なものは目に見えない」というフレーズが浮かんできました。

 ネットで検索したところ、この言葉は『星の王子さま』の中で、キツネが発言したものだということはわかったのだけれども、はて、どういう話だったのかがさっぱりわからない。実際、周りの大人に聞いてみても、このストーリーを覚えている人というのはなかなか居ません。

 ということで、今回は、この『星の王子さま』をビジネス書として読む、という荒業に挑戦してみることにしました。

 カンタンに言えば、ひとり飛行機に乗っていたパイロットの主人公でアフリカの砂漠に不時着。そこへ、小さな星からやってきたという男の子が現れ、会話を交わす。そして一緒に井戸を見つけ、飛行機の修理が終わると共に別れて、おしまい、という話。

 その中にまぎれて、本当は絵描きになりたかったのにまわりの大人に笑われてしまって断念した主人公、愛すべき花を置き去りにして地球まで来てしまった星の王子さま、自分の価値観でしか物事を見ない天文学者会議の話、王子さまが出会う、王さま、うぬぼれ男、呑み助、実業屋、点燈夫、地理学者のエピソードが挿入されます。そしてこれらの変な人たちがいっぱいいるのが地球、というわけです。地球では、謎めいたことばかり言うヘビ、スイッチマン、丸薬商人、そして、この物語のキーとなる「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」というせりふを言うキツネがいます。

 実はこの物語は、このキツネのせりふからガラリと変わります。つまり、主人公も王子さまもそして読者も、それまでに読んできたもの、見てきたことが表面だけのことであり、目に見えない奥があるということに気づかされるのです。

 後半は前半の明るいムードとは違い、後悔や悲しさで満ちることになります。元の星の、花のところに戻りたい王子さま、生き残ったものの、王子さまを失って悲しむ主人公。ハッピーエンドでありながら、見えない大事なものをおろそかにすると、どんなに後で悲しい思いをするのか、ということを、体験させるような物語になっているのです。

 さて、この物語の著者、サン=テグジュペリは、飛行機に憧れ、何度も死線をくぐり、禁止高度まで飛行機を飛ばす航空大尉となり、最後には地中海の戦線で姿を消したという不思議な人物です。不景気とファシズムによって世界が戦争に突入している1943年に、亡命先のアメリカで、この本は挿絵も自分自身が書いて出版されました。

 おそらくこの物語を読みながら感じるのは、空と死を追いかけ続けた作者の独特の境地です。表面的なストーリーは主人公の事故からの生還ということで、ハッピーエンドなのですが、そこには「本当に大事なものは何なのだろう?」ということを純粋に思い描き、この地球から去ってしまった王子さまとの別れの方が、読者の胸に残ります。

 おそらく事実というものは変わらない。しかし、何をどう見るかによって、物事というのはどういう風にでも見えてしまう。そして、目に見えるものだけを信じたり大事にしてしまうと、本当に大事なものを見失ってしまう。なぜなら、本当に大切なものは目に見えないのだから。

 この本に込められた、何度も死を前にした著者のメッセージ。もしかしたら、金融危機や経済不安に煽られた今だからこそ、大人が大事にして、子どもや若者に伝えるべきメッセージなのかもしれません。

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2005/08/29 12:08

なんて美しい物語

投稿者:ミムラ・エ・ミー(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最近、新訳が次々に出て話題になっているが、懐かしいこの本を、久しぶりに再読してみた。砂漠の夜に星がさえざえと輝くような美しさに、やはり陶然となる。小さい子供の悲しみや孤独が感じられて、胸が痛むような気もした。そして今までと同じく、愛の真髄を語るキツネのけなげさが、とりわけ心に残った。いってみれば、王子さまへの愛の告白をし、別れた後も、王子さまの思い出を大切にしようとするキツネ(なんと、いじらしい)。その愛は、語り手である飛行士にも、(そしてもちろん読者にも)生まれる。みんな、王子さまを愛さずにはいられない。だが愛は悲しみを伴う。飛行士の悲しみ。これはこたえる。たまらなくつらい。その一方で、愛情はあっても、その描写は抑制が効き、節度が保たれている。この適度な距離感もまたダンディーでいい。
 王子さまの星に咲く花も、王子さまの大事な愛の対象であり、物語の随所で話題にされているが、そのモデルは、作者の美しくもわがままな妻だったようだ。この本を読むと、作者は相当、奥さんに振り回されたのかな、とも、その美しさに、だいぶ参っていたらしい、とも思える。
 ともあれ、飛行士だった作者の砂漠での遭難体験が、このような美しい物語に結実したことは、まるで奇跡のように、うれしいことである。

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2002/02/25 19:23

永遠の名作

投稿者:あう (女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 砂漠の真ん中に不時着した一人の飛行士が出会ったのは、遠い星から旅をして来たという王子さま。王子さまのこれまでの旅の話に耳を傾ける飛行士。そして二人はかけがえのない友達になるのですが、やがて……。 

 印象深い場面はいろいろありますが、ヒツジの絵を描いてとせがむ王子さまに飛行士が最終的に“箱”の絵を描いてあげたところにとても心が惹かれます。他にも「大切なことは目に見えないんだよ」という王子さまの言葉がとても好きです。本当に大切なことは心の目じゃなきゃ見えない——だから心の目が曇らないようにいつも心を磨いていていようと思いました。こういういつまでも大人にも子供にも受け入れられる本っていいですね。これからもずっとずっと読み継がれていってほしいです。

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2002/07/11 01:08

読み返すたびに感じる所が変わる不思議な本

投稿者:みぽぽ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読んだ子供の頃は、王子さまの星に住むわがままなバラの花にうんざりして王子さまに感情移入していただけだった。
大人になって読み返した時、印象深かったのはキツネの言葉。
『かんじんなことは目に見えないんだよ』
今もこの言葉が1番のメッセージだと個人的に思っているが、別の機会に読み返した時、また感じる部分が変わった。滑稽なオトナ達の中で、王子さまが唯一友だちにしたいと思った点燈夫の事を評価した言葉に、である。
『ぼくにこっけいに見えないひとといったら、あのひときりだ。それも、あのひとが、自分のことでなく、他のことを考えているからだろう』
読むたびに作者によって散りばめられたメッセージが形を変えて伝わって来る気がする。
奥が深いと思う。
感じるのは自分自身なので、人によって評価は様々。
読めば読むほど味が出るー本ではないだろうか。

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2001/11/21 13:47

大好きな王子さま

投稿者:アリス(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 初めて読んだのは中学生のとき、それから、ずっと、大人になっても、読み返す大切な本。とっても大切なものをおしえてくれる、未来にもずっと残っていて欲しい本。
 箱の中のひつじを見る目、無くしたくないと、誰でも思うはず。
 自分の子供にも、読ませたい。誰かにもすすめたい。超ロングセラーです。サン=テグジュペリの他の小説もオススメ。

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/03/06 01:58

どこから地球を見ているの?

投稿者:ISH(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本の存在から命名された星がいくつかあるみたいだけど。
「子供の心を失ってしまった大人のために」とよく言われるものだな…目を通してみたけれど…「子供だって知らないよこんなの!」とびっくり。
人間として、社会生活を営む以上意識的には普通気づかない所にまで迫っているのでは。
いつもはいらないものだけど、一生に二、三度くらいは迫らないと心の危機から逃げられないかも、とだけ。
タイトルや作者自身の挿絵は可愛くて、「好き」と言ったら「ぶってんじゃねえよ」か「低能」しか返って来ないので、ものすごく深遠でかわいくない挿絵にして欲しいものです。
著作権保護期間も過ぎたしね。

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