紙の本
天才的な手術が奇跡を生む
2001/06/09 12:43
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投稿者:タッピング - この投稿者のレビュー一覧を見る
「奇妙な関係」は、面白い。ブラック・ジャックの家に銃で撃たれた男が転がり込んできた。今度はもうひとり、今度の男は両足を複雑骨折していた。この二人の関係は?
ブラック・ジャックは高い手術費用をまきあげる悪徳医という評判だが、真実の彼の姿はそうではない。彼は貧乏人のような不幸な人からはめったに高額の料金はとらない。「ある女の場合」もそうだ。この話では、料金はラーメン一杯分と格安だ。
「ディンゴ」では、なぞの病気に感染したブラック・ジャックが、荒野の片隅で自分で自分を手術する羽目になる。この病気の原因は? 人間の愚かさを気づかせられる作品だ。
(収録されている話) 勘当息子/ちぢむ!!/ディンゴ/きみのミスだ!/コマドリと少年/空からきた子ども/B・J入院す/ある女の場合/ふたりの黒い医者/研修医たち/ある老婆の思い出ピノコ愛してる/執念/奇妙な関係/赤ちゃんのバラード
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
当然ながら医者は万能ではない。いくら高度な技術があろうとも救えない命がある。その戦いに挑む姿や虚しさに感動を覚える。
紙の本
大好きな話
2001/07/04 02:51
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投稿者:KA - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書に収録されている”B・J入院す”は個人的にブラック・ジャックシリーズにおいて1、2を争うほど好きな話だ。
交通事故で負傷したB.Jが担ぎ込まれた新宿南外科には腕の良い医院長の兄と研修医の妹の二人の兄妹がいた。手術も無事成功するも入院する羽目になるB・J、ところがそんな彼をかねてから医院長の妹の女医は密かに慕っていた。
物語の主人公はずばり女医で少女のような恋心を抱いていた夢と医者の道である現実との二者択一。切羽詰まった状況から彼女が選択したのは……。
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
有機物の一分子って大きいんだ。原子や素粒子に比べると。その有機物を使ってコンパクトに機能をまとめているんだ。生命って凄い。
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『ちぢむ!!』『ディンゴ』『ふたりの黒い医者』などを収録。
わたしのお気に入りは『勘当息子』と『研修医たち』です♪
なんだかんだ言っても、BJは人情派なんです。
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BJに二度の危機。〔自分で自分の体を手術する。他人に体を預ける〕キリコやちぢむの話は医者とは何かと考えてしまう。
425316983x 322p 1993・12・30 8版
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ブラックジャック渾身の叫び。医者の定義とは?
そこには答えが無く読者が答えを見つけるのだ。
屈指の名作「ちぢむ」収録
中には医療ミスに関するエピソードも収録。
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僕の好きな作品。「ときには真珠のように」、「めぐり会い」、「六等星」、「アリの足」、「二つの愛」、「おばあちゃん」、「三者三様」、「友よいずこ」、「助け合い」、「勘当息子」、「ある女の場合」、「執念」、「奇妙な関係」、「虚像」、「ゴーストタウンの流れ者」、「山手線の哲」、「落としもの」、「焼け焦げた人形」、「もらい水」、「終電車」、「古和医院」、「土砂降り」、「老人と木」、「サギ師志願」、「ふたりのピノコ」、「おとうと」、「上と下」、「曇りのち晴れ」、「ハリケーン」、「発作」、「誤診」、「発作」、「再会」、「死への一時間」、「ある教師と生徒」、「目撃者」、「約束」、「二人三脚」、「銃創」、「やり残しの家」、「骨肉」、「盗難」、「灰とダイヤモンド」、「身の代金」、「人形と警官」、「お医者さんごっこ」、「がめつい同士」、「話し合い」、「青い恐怖」、「人生という名のSL」、「信号」、「デベソの達」、「二人目がいた」、「帰ってきたあいつ」、「笑い上戸」、「水とあくたれ」、「小うるさい自殺者」、「後遺症」、「気が弱いシラノ」、「幸運な男」、「かりそめの愛を」、「浦島太郎」、「鯨にのまれた男」、「スター誕生」、「死者との対話」、「霧」、「夜明けのできごと」、「20年目の暗示」、「ミユキとベン」、「浮世風呂」、「過ぎ去りし一瞬」、「純華飯店」、「おとずれた思い出」…。
全編を通して、珠玉の名作集の趣があります。
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一つ一つの話が短めで読みやすい。「コマドリと少年」の話では、電車の中にもかかわらず、思わず涙が滲みました。
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お気に入りエピソード:「ちぢむ!!」「きみのミスだ!」「コマドリと少年」
「ふたりの黒い医者」「ピノコ愛してる」「執念」「奇妙な関係」
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一話完結でこれだけ広いバリエーションの話を描けるとは!
やはり手塚さんは天才だったんだなぁ…。
『勘当息子』とかに感動~♪
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「ディンゴ」で自分の腹を手術するBJ。
「コマドリと少年」は「シャチの詩」に通じる動物の無心さに泣く。
「執念」の、手術中に立ったまま命尽きていた青年の話。
どれもこれも忘れられない。
文庫版3巻の巻末解説は髙村薫女史。
ブラック・ジャックはポーズで法外な手術費を突き付けている訳ではない、そう言うキャラクターだからではなく、一生かかっても払えないであろうお金を死に物狂いで作れるか否か、と言うのが手術を承諾するブラック・ジャックの第一条件なんだなぁ、何回も読んでるのにやっと気づいたよ。
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高村薫の解説は素晴らしい。手塚治虫を礼賛しつつもライバル心が垣間見え、作家としての矜持なのだろうが文字の力を感じるという点で、マンガとのよい対比になっている。
全体的には生と死が隣り合わせである事を痛感させられる作品が多い。それにカネと欲がうまく絡んでいる。
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高村薫さんの感受性が生かされた解説文込で☆五つ。
ブラックジャックは人間っぽくていいよなあ
一億だってくれてやるぞとか
焦ったり
大体哲学的な話ばっかりなのに結構感情的なところが
自分がいきるためにひとをなおす という言葉がブラックジャックそのものですね。
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全体的には1、2巻と比べて小休止のお話が多かったあとはやはり医療や命と金の関わりについて重点を置いているように思われた 手塚治虫は医療行為というものを一概に尊いものとは考えずに弱点もあるものだと警鐘していたんだろうなあ 医療や医者は神じゃないっていうのを色んな話で主張しているように見える