「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
コミカルでじわっと心に残る短編集
2001/12/07 01:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikako - この投稿者のレビュー一覧を見る
「Pの悲劇」
ペット禁止の団地に暮らす羽賀家で少しの間ペンギンを預かることになった。名前はピット君。羽賀ママはその可愛さに感激しながらもペット取り締まりの厳しい自治会にバレやしないかビクビクもの。そんな心配をよそにピット君は子供達の間で大人気に。
「浪漫の商人(ろまんのあきんど)」
父の遺産の結婚式場・浪漫会館も経営難から縁(ゆかり)の代でとうとう閉鎖に。そんな折、渡米し30年ぶりに日本に帰ってきた夫妻が浪漫会館で結婚式をしたいと願い出る。
「鉢の中」
団地でお隣に住む奥さんの話。事故で夫と義母を失いひとり残された利根川さん。彼女は悪妻との評判で関わりたくなかったのだが、埋骨のために田舎へ行く間の植物の世話を頼まれてしまう。
他に「ポイの家」「百年の恋」「Lサイズの幸福(しあわせ)」が収録されています。
「鉢の中」はやるせない感じですが、他の作品はコミカルな作品です。特に「Pの悲劇」や「Lサイズの幸福」など面白くて、それでいてじわっと心にしみるような終わり方で、気負いのない暖かい感じが読後に残りました。