「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
ルーとソロモン 第2巻 (白泉社文庫)
ルーとソロモン(2)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:1,635円(14pt)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
可笑しくて切なくて…
2001/12/22 01:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikako - この投稿者のレビュー一覧を見る
巨大でブサイクでイジケ犬ソロモンと、飼い主であるウォーカー家の二人の子供ピアとルーの織りなす爆笑と感動のコメディ。シリーズの2巻目で完結巻。
おなじみのピアから始まるパターンは最初の4作品で終わりますが、その後はインパクトのある1コマ目でストーリーが始まります。ページ数は、一部を除いてやっぱりほとんどが16ページという短さで深い内容が語られています。金持ちのサド娘ドロシーの孤独な心や、ドロシーのおじさんの夢がしぼむさみしさや、ドジな魔法使いの流す涙など、ソロモンは人の悲しみの気持ちにとても弱いんです。いじめられても笑われてもバカにされても、ピアやドロシーのそばに行ったりします。ソロモンの大の仲良しでウォーカー家の末っ子のルーは、だんだん大きくなって、ピアよりも強力な面を見せてくれてママさんをクラクラさせたりするところも面白いです。
この巻で特に印象深いのは「屋根の家の犬」。産まれる前に死んでしまったピアの弟ジョセフ。ママにとってはいつまでもずっといい子のジョセフに対するピアの気持ち。ピアはボーイフレンドのイーノの言葉で、ジョセフの命日にママをお墓参りに気持ち良く送り出してあげたのだけれど…。
ママに喜んでもらいたい優しい気持ちが裏目に出てしまって、それがいつもはイジワル・ワガママ・ヒネクレ虫のピアだけにかわいそうでした。気持ちのすれ違い、張り切ったあげくの失敗、いっそ何にもしなけりゃよかったとさえ思えるようなことって、誰でも持っていそうな経験では? 自分が悪いってわかってはいても、認めたくなくてつい誰かにあたってしまう、切なさが心にグサリときます。