- 出版社:三月書房
- サイズ:20cm/203p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7826-0168-9
21世紀の歌舞伎俳優たち
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- 税込価格:2,000円(57pt)
- 発行年月:2000.7
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- 本
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商品説明- 「21世紀の歌舞伎俳優たち」
今が芸盛り、今が旬。その旬の勢いで最前線に立つ16人の歌舞伎俳優を、舞台写真を入れて語ってすくい取り、21世紀へ向けての歌舞伎の現在を描く。98年から99年にかけて『演劇界』に連載された文章を中心にまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「21世紀の歌舞伎俳優たち」
上村 以和於
- 略歴
- 〈上村以和於〉1940年東京都生まれ。慶応義塾大学大学院修士(英文)修了。77年より歌舞伎劇評・評論活動を行う。現在、山村女子短期大学教授。著書に「歌舞伎の情景」など。
ユーザーレビュー- 「21世紀の歌舞伎俳優たち」
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2000/10/21 00:16
2000/8/6朝刊
投稿者:日本経済新聞(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
歌舞伎という伝統芸能も、身をもって表現する歌舞伎俳優がいなければ成り立たず、言わずもがな歌舞伎俳優は一朝一夕には育たない。今が旬の歌舞伎俳優十六人を選び、その芸質、芸容を現代性に即して解析していった。もとより好事家ののめり込みはなく、長年の冷静な演劇評で培った硬質な文体が正鵠(せいこく)を射て一刻一刻、俳優像を浮き彫りにする。
本書は一九九八年の孝夫の仁左衛門襲名を機に月刊誌「演劇界」で連載した俳優論に、若手四人分を加筆し収録した。観察眼の鋭さは処々に光る。
例えば、団十郎については、世話という現実世界から時代という超現実の世界へと飛躍できるのは、技巧だけでは片のつかない生けるが如き実在感ともいうべき時代役者の資質を読みとる。幸四郎の舞台には「過剰な何か」を感じるとし、それは演技の巧拙とは別の演技のシステムの違いであり、歌舞伎とミュージカルに「身を引き裂かれる思い」を持った幸四郎が、伝統とモダンに裂かれた現代日本人の変容のあり方を一身に象徴しているとも見えるのである。
ほかに富十郎、鴈治郎、菊五郎、猿之助、吉右衛門、玉三郎ら働き盛りの俳優が登場する。「歌舞伎の現在を、旬の勢いを、その在り様を、書きたかった」とあとがきに記すが、一見華やかな現在の歌舞伎人気の中に、ある種の脆弱(ぜいじゃく)さを看取して執筆に臨んだことであろう。インナーサークル性が強い歌舞伎界で客観的な「批評」が成立するのか、著者の今後の踏ん張りに期待したい。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000



