- 出版社:法蔵館
- サイズ:22cm/325p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8318-7264-4
生と死のケアを考える
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- 税込価格:2,940円(84pt)
- 発行年月:2000.9
- 発送可能日:1~3日
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商品説明- 「生と死のケアを考える」
日本社会の崩壊の根底にある、個人の「死生観」のゆらぎをどう建て直すか。ターミナルケア、エイズ、教育、法医学、心理学、宗教などの視点から「人の死」の真実を見つめ、命の本質を問う論考集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧- 「生と死のケアを考える」
| ポルノ化した「死」 | カール・ベッカー 著 | 3-16 |
|---|---|---|
| 学校で「死」を教える | 得丸定子 著 | 17-44 |
| 死にゆく過程と人生の物語 | やまだようこ 著 | 45-65 |
著者紹介- 「生と死のケアを考える」
カール・ベッカー
- 略歴
- 〈カール・ベッカー〉1951年シカゴ生まれ。ハワイ大学東西文化センターで宗教哲学の博士号を取得。80年、国際ニア・デス研究会を設立。京都大学総合人間学部教授。著書に「死の体験−臨死現象の探究」など。
関連キーワード- 「生と死のケアを考える」
ユーザーレビュー- 「生と死のケアを考える」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/11/04 05:03
「死」を考えること
投稿者:濱本 昇(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
カール・ベッカーなる人物を知ったのは、NHK「日本の教養」に出演した彼に会った時である。彼は、宗教学という学問を専門にしていた。宗教学とは、特定の宗教を研究する学問では無く、宗教そのものを研究する学問である。当然、「死」というものを正面から見据えて論じる学問である。
私は、以前、「死」を真剣に考える事は、「生」を真剣に考える事に繋がると自負し、「死」を楽しみに考えていると豪語していた。しかし、今年、4月、「死」を意識する診断を下された時に、その考えの甘さを痛感した。「死」について考える事は、悪いことではない。今もその考えは変わらない。しかし、意味が違うとは言え、「死」を楽しみに待つという姿勢は間違っていると感じるようになった。精一杯の「生」をまっとうする努力をし、その後に来るのが「死」であり、歓迎すべき事では無いと考えるようになった。
さて、本書は、12人の論客に拠る、「死」について、纏められた書である。多くを、「ホスピス」の存在について、「死」の捕らえ方について書かれている。4月に「死」に繋がる診断を受けた後だったので、これら、「死」についての記述を読み進めるのは、ある面苦痛であった。完読するのに、半年掛かってしまった。本書を手にした時は、「本書は、「死」をどう捕らえているのだろうか?」ととても楽しみに手にしたのだが、読む時の心境は、これとは正反対の考えで読み進む自分を感じた。
「死」は、必ず訪れる。「死」を意識して生きる事も正しい事であろう。しかし、「死」の前に「生」がある。「死」を真剣に考える事は、「生」を真剣に考えることに繋がるのは事実だが、まずは、精一杯の「生」を第一に考えること。これが大切であると考えた次第である。
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2000/12/16 21:15
若手研究者の新鮮な論文が21世紀の死生学と終末期ケアの地平を拓くニューエイジ台頭を予感させる
投稿者:尾崎 雄(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
執筆者12人のうち8人が20〜30歳代。残り4人は40代2人,50,60代各1人という世代構成でもわかるよう,本書は有名人による“定説”の「暖め直し」論集ではない。ホスピス・終末期ケアが医療界の“異端児”として我が国に産声を上げておよそ4半世紀。いまやカリスマ的なホスピス医がパイオニア・ワークを演じる時代の幕を下ろし,新世代に属する若手研究者・実践家による建設的な批判によって21世紀にふさわしい第2ステージに移るときだ。
本書では我が国医療制度の基本的欠陥として「死の教育の不在」を指摘したうえでボランティア神話への疑問,終末期ケアと痴呆老人問題の共通性,ホスピス・ブームおよび終末期医療の「理想化」に対する危惧など,新鮮な視点による問題を提起。忘れられがちだった人生の意味(ミーニング・オブ・ライフ)再興を促す。終末ケアの理想化に一定の距離を置きながら現代医療の限界に挑む。2000年度のこの分野における収穫といえよう。
(C) ブッククレビュー社 2000





