紙の本
最初は化け物屋敷、次いで博雅の初夜、最後はなんと内裏炎上であります。
2002/04/27 00:25
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投稿者:torikata - この投稿者のレビュー一覧を見る
晴明の知り合いの方士の先生がやってきて、晴明、博雅と3人で有名な化け物屋敷で一晩を過ごします。次ぎは、「朴念仁」博雅の初夜。これが「知らぬは本人ばかりなり」ということで、例によって楽器に見とれているうちにそうなってしまって、「気がついたら…」ということに。しかし残念な事に博雅のお相手の容姿は明かされません。最後はなんと内裏が炎上、晴明やらその他の坊さんやらみんなそうと察していたようなのですが、火は防げず、博雅も我を忘れて楽器や楽譜を火から救い出します。やはり日本の建物って木造だから火事には弱いですよねえ。8巻で話が重くなりましたが、9巻はなかなか軽くて面白かったです。
電子書籍
内裏炎上
2020/12/07 14:40
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投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
博雅が出会った不思議な老人と以前に話にあがった化物屋敷の真相の話、博雅の結婚、内裏炎上の話が収録されています。気付かぬままに結婚してしまう博雅のコミカルな婚儀のお話と比例して、内裏炎上は非常にシリアスで、誰にも止められない事、どうしようもない事はあるのだと無力感を感じるお話でした。窶れた様子の二人が痛ましかったです。
紙の本
博雅の結婚の話もアリ
2001/07/22 02:48
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投稿者:ゆーき - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢枕獏の同名小説の漫画化。
「瓜仙人」
「源博雅 思はぬ露見のこと」
「内裏 炎上ス」
以上3話。
「瓜仙人」は原作にもある話。博雅が瓜をもらった変な仙人が、妖怪屋敷の妖怪の飼い主だったという話。ラストの方では晴明と真葛の微妙な関係なんかも伺えてしまう。
「源博雅〜」は、オリジナルストーリーで、なんと博雅の結婚の話。ほとんどコミカル路線だが、博雅らしい話でかなり面白い。
「内裏 炎上ス」は、タイトルそのまま、内裏が炎上する話。このへんからかなりシリアスになって行く…。
個人的には博雅の結婚の話が面白かった。博雅ならさもありなんという感じで、周囲に騙されて結婚してしまうまでがコミカルに描かれている。
内裏の炎上の話はかなりシリアスで、重たい話。ちょっと重たすぎるな〜なんて思ってしまいました。
紙の本
最後の話がわかりづらい
2002/07/26 17:17
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投稿者:ビンゴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰陽師第9巻。「瓜仙人」「源博雅 思はぬ露見のこと」「内裏 炎上ス」の3話が収録されてるけど、最後の「内裏 炎上ス」は内裏が燃えていることは分かるけれど、晴明が何をやっているのかちょっと分かりづらかった。初期の頃の割とシンプルだった物語に比べて、前の巻あたりから小難しくなってきてます。例えば「掌を地に向けて丹田に修めれば、おれの魂はわけなく地と結びつく」といったような抽象的な言い回しが増えて、理解できないまま物語を読んでいるような感じ。うーん、もっと分かりやすく書いてほしいぞ。
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この辺りから出版元が変わった
なぜだか知らずに買って帰った
読み込んでいかないと、内容が複雑になってきた
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「原作を越えた」と原作者の夢枕獏に言わしめた作品。絵の美しさと大胆な展開が他の追随を許しません。漫画の域を超えています。特に後半の、原作からどんどん飛躍していく物語に関して、僕はおそらくその10%くらいしか理解できていなく、正直なところ「玄象と巻き物かわいいな」、くらいの勢いの駄目読者なのですが、その世界観には大いに感銘を受けました。
10巻以降、辞書みたいな厚さで、腕が疲れます…。
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図書館の本
博雅はほんとうに神に仏にめでられているというのがわかる。音楽は神さまにささげるものなんだと、その捧げものをできる博雅は神に近い。それに気がつかないからなおさら愛されるのでしょうが。
管狐は2匹で飼うものなんですが、初めて知りました。
トリートメントされた管狐がかわいい。人間は別。
真葛は人間なのかしら?というなぞは深まるばかり。
博雅の妻をみたいなぁ。
火事は恐ろしい。内裏が燃える。。。。
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壊れる事の意味と終わる事の意味について悶々と考えさせられるような。この本を読み終わるとどうも紅葉に燃える山に入りたくなる。ここ数年、そんな場所に入っていないから久しぶりに行ってみようか。
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村上天皇さんの時代なら書かないわけにはいかないであろう内裏炎上が描かれた巻。
しかし「わかる人にだけわかればいい」ってのは、本筋に関係のない部分に通用するものであって、大事な部分がわかりにくいってのは致命的だと思う。
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前巻から、自然の力に対して清明の陰陽道の限界が描かれているように見える。これはオカルトを描いているのと同時に否定を描いて、当時の人の限界も描かれているのかも。エピソードの最後は儚くても力強い。
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2016.1.24市立図書館(長女)
玄武の巻。瓜仙人(中編)、源博雅 思はぬ露見のこと(短編)、内裏 炎上ス(中編)
前の巻の雨乞いの話から内容的にはずっと続いている。博雅の天然ぶり…ほんとうに音楽のことと、人助けのことしか頭になくて自分に興味がなさすぎるところが…いいやつだ。しかし、博雅とてただびとではなく、一見ホームズ&ワトソンのようだった晴明&博雅コンビも分かれ道に来たような予感が…。真葛がおとなになったことと、博雅の(無意識上等すぎる)嫁とりがどう展開するのか、気になる。なんだか、切ない。
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2018/11/20 詳細は、こちらをご覧ください。
『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1030.html
陰陽師 (9) (Jets comics) 玄武(ゲンブ)
さて、源博雅は、音楽に夢中。 美しい笙の音に惹かれ、
斉敏の妹で笙の名人 保忠の姪にあたる姫君の夫となったことにさえ気づいていない。
内裏炎上の予言があり、右大臣となった顕忠は、菅公の怨念を恐れている。
天徳四年九月二十三日 出火。 多くの貴重な宝物ともども 内裏は炎上してしまった。
博雅は、大切な楽器や「楽書要録」をとりに、火の中に入っていく。
晴明は、何をしているのだろうか。
焼け跡に立つ晴明と博雅。何もない土地には、古い怨霊も消え去り 新しい可能性が広がっている。
2015/12/04 友人から借りる。 2016/01/16 読み始める。1/20 読み終わる。
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「瓜仙人」「源博雅 思はぬ露見のこと」「内裏 炎上ス」の三話が収録されています。
「瓜仙人」は、前巻で雨乞いに用いられた瓜がきっかけとなって、晴明と博雅が五条の化け物屋敷を訪れる話です。「源博雅 思はぬ露見のこと」は、音楽にばかり関心を示し、ことあるごとに晴明の家を訪れてばかりいる博雅のことを心配する家人の俊宏(としひろ)が、博雅のためを思ってお節介を焼き、博雅がそれに巻き込まれるコミカルな話になっています。
「内裏 炎上ス」は、日照り以来の天地の異変がついに内裏の炎上という事件にまで立ちいたったことがえがかれています。ここから晴明と、彼を見守る真葛の苦悩はますます濃いものになっていきます。
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『瓜仙人』『源博雅 思はぬ露見のこと』『内裏 炎上ス』の3編。方士(妖術使い)の丹蟲という翁さんはちょっとキモチわるかったけど、管狐はかわいかった。扉絵で晴明と真葛がいい感じに描かれていたのでそういう仲になるのか!?と気になって読み進めたけど、まさかの手順間違い。杯の二、とはカップの2、つまりタロットで言えば相思相愛。(陰陽師はタロットも心得ているのか?笑)今のところはプラトニックな相思相愛の関係ということ?新枕の儀にハメられたことに最後の最後になってやっと気がつく博雅のうぶ男ぶりに笑。とにかく目の前の笙にばかり心奪われていて、私が相手の姫君だとしたらすごく好感持ってしまうと思う。そんな晴明と博雅が親友なのが嬉しくなる。
博雅は神から愛でられた男。炎の中から命懸けで楽器を救い出す姿が凄かった。神様でなくても愛でたくなる人だと思う。先の8巻では水による再生の話だったけど今度は火による再生。燃えるような紅葉の山のラストシーンは美しい。岡野玲子さんの漫画はラストシーンで読者の心を掌握してしまう。
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晴明と真葛の関係のじれったさに萌えさせていただきました!晴明が内裏の様子をリモートで観察している様子とか、読者に普通に伝わるのすごい。