この島でいちばん高いところ (祥伝社文庫)
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- 税込価格:400円(11pt)
- 発行年月:2000.11
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ユーザーレビュー- 「この島でいちばん高いところ」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2000/11/30 18:00
十代という孤島から、大人への航海へ。
投稿者:竹井庭水(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
人に夢と書いて儚い(はかない)と読む、という言葉を聞いたことがあるんだけど、この話まさにそんな感じ。
無人島へ海水浴に出かけた17歳の女子高生5人組。あまりの島の美しさに遊びつかれてウトウト。気付いた頃には帰りの船が出港。こうして待合室で一晩過ごすことになったのだが、島に残っていたのは彼女たちだけではなかった。夜に仲間が一人消え、一夜明けても船の姿は見えず…
登場人物達は虚言癖、内弁慶、在日韓国人など、何か心に「歪み」を持つ者ばかり。高校でもアウトロー的という設定は『スクランブル』を彷彿とさせるところも。その十代の「歪み」の感性と、孤島の殺人鬼が交互に描かれているのだけれど、どちらの方面もちょっともの足りない。その所為か理不尽さが強調されて、中盤はミステリーよりもホラーのテイストの方が強いかも。
どうにも理由なき殺人が多く、なんだか後味悪いなぁという感じ。しかし、どうしようもない理不尽さが十代の芽を摘んでいく、というテーマに置き換えると、これはそんなに空想めいたことじゃない。誰にでも、あの日々に残されたままのものがあるんじゃないか。そう思うと、なんだかこの本のタイトルが意味深に見えてくるから不思議。いちばん高いところに置いてきたもの、この本で拾えますでしょうか。
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2004/06/09 15:01
どうやって“生きる”か=どうやって“死ぬ”か。
投稿者:purple28(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
祥伝社の“400円以内で買える”文庫シリーズ。
それはとてもありがたいことなんですが、
いかんせん、この長さは中途半端。
ミステリーでないのはこの際おいといて(笑)、
せめてもうちょっと枚数を増やして膨らませるなり、
この長さにするなら、もうちょっと切れ味を良くしてもらうなり、
近藤さんなら、なんかもうちょっとやり様があったかなぁ、と。
夏休み。2泊3日で海水浴に出かけた17歳の少女5人。
「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」
その言葉につられ出かけた無人島で、思いのほか時間を過ごし、
帰りの船に間に合わなかった5人は、島で1夜を明かすことに。
決して優しくないのはとっても近藤さんらしくっていい。
それぞれ、それなりに悩みを抱える少女たちの
“生き様”が、否応なしにさらされるのが、無人島。
どうやって“生きる”のかが生死の分かれ目だったりします。
どうやって生きるか=どうやって死ぬか。
そんな、人生の最終目的を突きつけられた17歳が、
この1日でどうなっていくのかが、近藤さんらしく描かれています。
紫微の乱読部屋







