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地下鉄のザジ(中公文庫)

  • 発行年月:1999.4
  • 出版社:中央公論新社
  • レーベル:中公文庫
  • サイズ:16cm/232p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-12-200136-6

文庫

  • 国内送料無料

地下鉄のザジ (中公文庫)

レーモン・クノー (著), 生田 耕作 (訳)

紙書籍

761 ポイント:7pt

発送可能日: 1~3日

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ユーザーレビュー

全体の評価 3.4
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評価内訳 全て(33件)
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★★☆☆☆(3件)
★☆☆☆☆(3件)

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生意気なガキとへんな叔父さん叔母さんたちをめぐるドタバタ劇

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/09/25 11:26

評価5 投稿者:PX団 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書「地下鉄のザジ」は、ただユーモア小説というだけに見えつつ文学的にも色々意味があるらしい。まず、「不思議の国のアリス」のパロディーだということだ。そう、「地下鉄のザジ」とは地下にもぐれずに、現実世界で悶々とするザジちゃんの物語なのだ。ふたつめは、この小説が、ジャリの「超男性」やイタロ・カルヴィーノ、ミシェル・トゥルニエの数々の作品、コクトーの「大股びらき」の流れを汲んだ「寓話小説」に分類されるということ。単なるバカ小説ではなくきちんと構成された、何度読みかえしても、読者を飽きさせないハイテク小説なのである。もうひとつは、演劇の台本みたいにト書きをあちこちに挿入した実験小説でもあるということだ。
—— そんな(どんな?)クノー先生について。
レーモン・クノーは日本ではあまり知られていないが、フランスのシュルレアリスム史、シャンソン、特に酒場ムーラン・ルージュのことを書いた本にはわんさか出てくる。具体的にはヤスケン先生の「奇人・怪人伝」、カルヴィーノの「なぜ古典を読むのか」、ミシェル・アルノーの「ボリス・ヴィアン伝」など(いっぱいいっぱいでした)。

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ルイ・マル監督の映画化で有名。作家クノーは、言語遊戯的創作にこだわった文学者集団のリーダー。編集長ヤスケンのお気に入りであるブコウスキーも影響を受けたのでは?洒落たコメディーです。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/07/29 21:34

評価4 投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本が出たのは1959年。ヨーロッパの人びとは第二次世界大戦の大きな傷跡に苦しみ、生きることの積極的な意味を見つけられず、インテリたちは実存的な憂鬱病に冒されていた。

 裕福な家庭に生まれ制作費に事欠かなかったルイ・マル監督のデビュー作は『死刑台のエレベーター』−−優れたミステリーだけれど、その実存主義的な暗澹たる空気が伝わってくるようだ。
 それから3年後に、彼は出版されてすぐの『地下鉄のザジ』を映画化する。

 淀川長治さんが選ぶ1961年度の日本公開ベスト10で、「素晴らしい風船旅行」「処女の泉」「ウエスト・サイド物語」に次いで、ザジは第4位。チャップリンやマルクス兄弟と同じ、人情と生活に根ざしたドタバタ喜劇への評価は高い。ルイ・マルも、パリを元気に駆け回るザジなら、魅力あふれる映像が撮れると原作を読んで嬉々としたのだろう。
 アンニュイを突き破ってくれるイキのいいスラップスティックを人びとは求めていたのだ。

 母親が情夫とお楽しみのためという勝手な都合で、パリの伯父さんの元に2日間あずけられることになった15歳(たぶん)の田舎の少女ザジ。夢だったパリの地下鉄には、ストのため乗ることができない。
 夜警と称し、実はホモの集まるナイトクラブでダンサーとして働く伯父さん、警官か痴漢かわからないトルースカイヨン、若い男を見ては大騒ぎの色情狂ムアック未亡人など、次々現われる都会に巣食う大人たち。
 自分たちの欲望や都合のままに行動する彼らを相手に、ザジは「ケツ喰らえ!」という言葉を連発しては、パリの夜となく昼となく駆け回る。

 作者のクノーにしろ、戦前はシュールレアリスム運動に参加していたこともあり、それまでの作品はどこか高踏的でとっつきにくいような前衛小説のたぐいだったらしい。
 ジョルジュ・ペレックらと<ウリポ(潜在文学工房)>なる集団を率いて、言語遊戯的創作を試みていた。文壇の片隅に孤高の位置を確保していたという感じのもので、大衆へのアピールはなかった。
 このザジが、フランス小説界の息苦しさをブレイクスルーし、フランス社会の息苦しさをブレイクスルーしたのだ。

 この小説には、量は多くないけれど漫画の挿絵がついている。 吹き出しの中の文字は、話者によって書体が違っているという凝りよう。キャラクターのイメージに合わせてあるのだ、きっと…。
 この絵から、ブコウスキーの小説を思い出した。文芸サイト編集長ヤスケンの紹介で近年ブレイクしたこの作家の翻訳本には、古きアメリカのコミック風のイラストがあしらわれたりして、いかにもな雰囲気である。
 機関銃のような短い言葉の連発、その中身のナンセンスぶり、しかし小気味いいリズムの転がり方は、どこかザジを思わせる。
 小粋なフランスのコメディーは、きっとアウトローのハードボイルドにも少なからず影響を与えたにちがいない。

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評価3 投稿元:ブクログ

2005/12/05 12:07

ロッタちゃんみたいな感じだと思いきや違った。
バイトから帰ってひたすら読んでいたら
ザー菜のつけものをページに落とした。
地下鉄のザジを読みながらザー菜の漬物をページに落とした人なんて
世界中に一人だけだと思ったらとってもうれしくなった。

評価4 投稿元:ブクログ

2006/03/24 19:12

10歳から12歳位の少女は洋の東西を問わずテロリストのような思考と発言をしたりする。大人の世界の欺瞞を涼しい顔で挑発し暴きたて。文章と翻訳がシック。

評価3 投稿元:ブクログ

2006/06/10 01:44

映画の方も好き。ザジがかわいすぎて、コマ送りとか技法がおもしろい。よくわかんないけどヌーヴェルヴァーグの時期なのかな。

評価4 投稿元:ブクログ

2006/07/18 18:32

田舎からはじめてパリへやってきた、お転婆娘ザジの、愉快ツーカイ大冒険。
おかまストリッパーの叔父さんをはじめ、変ちくりんな大人たちをひっかき回して けつ喰らえ!
はちゃめちゃをくり広げるから、ついといで!
「あたし宇宙飛行士になるわ。宇宙飛行士になって火星人をいじめに行くんだ!」

評価2 投稿元:ブクログ

2010/05/11 22:46

ついていけない感じが魅力?寸劇芝居を見ているよう。
これは原著でなければ面白さがわからないのでは…テンポが。

評価4 投稿元:ブクログ

2007/03/07 00:23

キュートなザジと仲間たち。
これを読むと、純日本人の私がこんなところで暮らせるわけがないって思うけど、それでもやっぱり憧れてしまうパリ。なんなんでしょう。

評価0 投稿元:ブクログ

2009/11/15 22:03

で、原作もかなり前に買ったのだがまだ読めてない。
生田耕作の翻訳というのがまたタマランですな。<ちゃんと読んでから書け、俺。
奥付の発行日が昭和57年なんでたぶんその数年後ぐらいに買ってるんでしょうな。当時の定価は340円(消費税施行前)

評価1 投稿元:ブクログ

2007/12/07 22:14

全然わかんねえ。どこがいいのか、なぜ残っているのか、全く理解できなかった。全然面白くなかった。面白くないのが、逆に面白いのだろうか?たぶん、この本自体が「けつくらえ」面白くない小説は小説じゃねえ。何かしらの‘世界’を求めて、本を読むんだと思っている。「地下鉄のザジ」の世界も「地下鉄のザジ」の世界ではあるんだろうけど、どうも納得できない。全く笑えなかったし。

評価1 投稿元:ブクログ

2009/08/08 15:21

フランスの、下町の、裏側という感じだった。
一日に起こった出来事が盛りだくさんで、こちらは小旅行に出たような感じになれた。

ザジの性格がもっとかわいらしくて子供らしい子だったらもっと物語が素敵になったのになぁと思う。

評価2 投稿元:ブクログ

2009/01/12 21:28

『地下鉄のザジ』は、フランス現代文学の中で非常に評価の高い作品だ。物語自体は、メトロに乗ることを夢見る10歳の田舎娘ザジが、毎夜パリの有名なオカマバーの踊り子(自称芸術家)のもとに2日間預けられる間におこる様々なドタバタ劇だ。色気違いの未亡人や痴漢で変装趣味の警官や滅法うるさいオウムなど、谷敬ですらぶっ飛びそうなドタバタ振りだ。

作者のレーモン・クノーは、シュールレアリスムに傾倒していた時代があり、本作品の文体は、とても1959年に発表されたものとは思えないほど、ぶっ飛んでいる。俗語あり、駄洒落あり、猥褻な言葉あり、もう滅茶苦茶なのだ。10歳のザジは大人に何か話しかけられると、直ぐに『ケツ食らえ!』と叫ぶ。原文で読んでいないので良くわからないが、"Enculer(カマを掘られろ)!"と叫んでいるのだろうか(映画ニキータで主人公がどうしようもない不良であった時代のように)?これは、フランス語でいったら相当に汚い言葉だ。

本作品は、戦後のサルトル、カミュといった実存主義の作家たちが眉間に皺を寄せて文学を語った長い時代の後に登場してきたので世間の脚光を浴びた。また、フォークナー、スタインベック、ヘミングウエイなど写実主義が全盛の時代にあって、初めて写実主義に疑問を呈した作品なのかもしれない。

でも、その作品を現代の僕たちが『日本語』で読んで、果たして面白いかどうかはなはだ疑問だ。特にレーモン・クノーの場合、筋よりも、言葉遊びの方に味があるのだから。日本では、21世紀になって舞城王太郎が『凄い』なんてうことを言っていることを考えると、1950年代のこの作品が突然光輝き始めるのも間違いないところだが・・・。

評価3 投稿元:ブクログ

2009/01/08 15:05

小学生の頃に映画を観て、なんとなくひっかかったまま残っていた話。
改行改行カギ括弧カギ括弧・・・フランス語ができたらいいのに。
見える以上の説明や描写がなくて、ちょっと紙芝居のような。
ことば遊びが楽しい。
10年くらい前に読んでいたら、
その後の読書の傾向とか変わったかもしれないなぁと思いました。
もう一回映画観たい。ザジの髪型以外何も覚えていないし。
でもザジみたいな子、いないよ。

評価4 投稿元:ブクログ

2014/06/05 20:27

訳のせいなのか、面白い文章!「(身振り)」とか。「コーヒー、because シャルルとガブリエルは」…とか。ホモとかオカマとか、今じゃ言わないし言えないので、「尊重」とかのニュアンスじゃなく語れたってのは良かった部分もあったよな!

なにはともあれ、このどたばたしたお話が楽しい。

評価4 投稿元:ブクログ

2009/12/13 17:46

映画が面白かったので、本屋さんで見かけた時に購入。
原作(日本語訳)も面白いけど、語学が出来たらもっと面白いんだろうな。
でも映画を観る前に、文章の方を読めば良かった。
そうしたら映像化の面白さがもっと味わえたハズ。

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