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  • カテゴリ:小学生
  • 発売日:2000/11/15
  • 出版社: 岩波書店
  • サイズ:23cm/142p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-00-115561-3

紙の本

星の王子さま 愛蔵版

著者 サン=テグジュペリ (作),内藤 濯 (訳)

世界中で愛読される不朽の名作「星の王子さま」を、アメリカで出版された初版本に拠って改訂。ニューヨークのモーガン・ライブラリーに所蔵されている草稿やデッサンの中から選んだ素...

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星の王子さま 愛蔵版

税込 1,760 16pt

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商品説明

世界中で愛読される不朽の名作「星の王子さま」を、アメリカで出版された初版本に拠って改訂。ニューヨークのモーガン・ライブラリーに所蔵されている草稿やデッサンの中から選んだ素描6葉も巻末に収録する。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

サン=テグジュペリ

略歴
〈サン=テグジュペリ〉1900〜44年。フランス・リヨン生まれ。郵便飛行士、新聞の特派員などの仕事に就きながら「夜間飛行」や「人間の大地」などを出版。

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みんなのレビュー117件

みんなの評価4.5

評価内訳

紙の本

一番大切なもの

2017/02/25 09:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

キツネは王子さまに言った。「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないということさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」。「あんたがあんたのバラの花を、とても大切に思っているのはね、そのバラのために、ひまつぶししたからだよ…あんたはこのことを忘れちゃいけない。めんどうみたあいてには、いつまでも責任があるんだ。守らなきゃいけないんだよ、バラとの約束をね」。バラというのは、王子さまが故郷の星においてきたわがままで見栄っ張りの一輪の花である。
 また水を飲まなくても済むという丸薬を売る商人が、これによって一週間に53分間、倹約でき、それを好きなことに使えると言うのを聞き、王子さまは思う。〈ぼくがもし、53分という時間、すきに使えるんだったら、どこかの泉のほうへ、ゆっくり歩いてゆくんだがなあ〉。
 物語の語り手である〈ぼく〉が、砂漠で飛行機が壊れ、生きるか死ぬかの問題に取り組んでいる最中に王子さまはこう言う。「死にそうになっても、ひとりでも友だちがいるのは、いいものだよ」。やがて二人で井戸を探すときこんな言葉を発する「水は心にもいいものかもしれないな」、「星があんなに美しいのも、目に見えない花が一つあるからなんだよ」「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」…
 〈ぼく〉は王子さまの寝顔を見ながらこう思う〈いま、こうして目の前に見ているのは、人間の外がわだけだ、一ばんたいせつなものは、目にみえないのだ〉
 ようやくたどりついた井戸の水を飲みながら王子さまは言う。「きみの住んでるとこの人たちったら、おなじ一つの庭で、バラの花を五千も作ってるけど、…じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ...だけど、さがしてるものは、たった一つのバラの花のなかにだって、すこしの水にだって、あるんだがなあ…」
 王子さまやキツネのいう「一番大切なもの」とは何だろう。まずそれは、目ではなく心で見るものという。水も、単に肉体の渇きをいやすためのものではなく、心をいやす何かになったとき、まったく別の意味をもつように。
 それはまた、その世話をするために自分が時間をついやし、そうすることでそれに対する責任が自分のなかに生じる何かである。
 最後にそれは、ただそれが存在するだけで、世界を美しくするものである。すなわち世界が美しいとしたら、それはその中に目には見えないが、それぞれの人が大切にしている何かがどこかに隠されているからということになる。
 目に見えないが、存在するもの―プラトン以来、真理はしばしばこのようなものとしてとらえられてきた。それは、感覚を超えたところに存在し、ただ思惟することによってとらえられるあるものである。哲学論議は、ともすると陳腐で空虚な言葉の羅列に終わってしまう。だが、この小さな物語につづられた言葉はシンプルながら、一番大切なもの―すなわち真理―についてハッとさせられるような示唆をあたえてくれる。この本があらゆる時代の子供だけでなく大人にも愛されてきたゆえんであろう。

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紙の本

翻訳書という文学作品を堪能しました。

2017/01/14 21:26

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

星の王子さまを二冊持っている。
一冊は岩波書店の内藤濯訳で、新訳が出回る前の一番メジャー
なものだ。つまりこの本である。
もう一冊は倉橋訳の宝島社の新訳星の王子さまである。
読み比べたらとても新鮮だったので紹介する。

翻訳について日頃から思っていることをまとめてみる。
翻訳は外国語の知識があればいいというものではない。
原文の作者の文化的背景を踏まえつつ、日本人が同じ感覚を持つ
ような文章に表わすもので、意訳という作業がしばしば発生する。
これは一定水準以上の日本語の文章力が求められる作業だ。

だから翻訳はただの外国語屋ではない人たちが携わる必要が
あって、誰の仕事か明記される。
実際いまいちの翻訳もあるが、総じて尊敬すべき仕事である。

私が気になるのは、翻訳が気にいらなければ原文を読めばいい
という意見である。原文を推奨する人は、外国語の知識が
かなりありニュアンスも理解できるのだろう。

私などは原文の意味を取るので精一杯で、ニュアンスや文章の
機微など翻訳者以上の深い理解ができるとは思えない。
だから翻訳が合わなければ別訳を探すべきだと思っている。

原文を読みたければ、その言葉の持つ雰囲気を楽しみ、
さらに翻訳を読んでプロの仕事も楽しめばいいと思う。
私も外国語は好きなので原文が英語ならば読んでみたいと思う。
一番言いたいことは、自分で読んだ原文だけに寄りかかり、プロの
仕事を否定して分かった気になるのはみっともないということだ。

もし不快に思われた方がいたらお詫び申し上げる。
裏を返せばそれくらい翻訳者の仕事は重要だと思っている。
ただの訳文などではなく、文学作品だと思うからである。

さて読後に感じたことをお伝えする。
二冊併せて読むと雰囲気が違うことに気付く。
どちらがいいとかではなく、両方とも尊敬できる仕事なので
面白い。

内藤訳は大人の意識を包んだ児童向け文体を特徴と
していて、そのアンバランスさが名声とロングセールスを獲得
する原動力になっていると思う。
原題 Le Petit Princeは直訳では小さな王子さま。
これを星の王子さまとしたのは稀代の名訳である。

それに対して倉橋訳は、大人が読むための小説として書かれて
いる。原文は理屈っぽい硬質の文章で書かれているとのこと。
つまり原文に近い翻訳ということだろうか。

両訳の違いのうち二か所ほど紹介する。まずは冒頭。

<内藤訳>
「六つのとき、原始林のことを書いた「ほんとうにあった話」
という、本の中で、すばらしい絵を見たことがあります。
それは、一ぴきのけものを、のみこもうとしている、ウワバミ
の絵でした。」
<倉橋訳>
「六歳のとき、ジャングルのことを書いた『ほんとうにあった
話』という本の中で、すごい絵を見たことがある。それは
一匹の獣を呑みこもうとしている大蛇の絵だった。」

用語の違いと文体の違いが分かると思う。
次にニュアンスの違うところを紹介する。

<内藤訳>
「人間? (中略)だけど、どこであえるか、わかりません
ねえ。風に吹かれて歩きまわるのです。根がないんだから、
たいへん不自由していますよ」
<倉橋訳>
「人間? (中略)だけど、どこへ行けば会えるのかわから
ない。風に吹かれるままどこかへ行ってしまった。人間たちには
動きを妨げる根というものがないんだから」

内藤訳はロマンチックな意訳。
倉橋訳は作者の意図を忠実にくみ取ろうとする訳。
別訳を比べたのは初めてだが、こんなに楽しいとは
思わなかった。
星の王子さまを楽しんだ人ほど試してもらいたいと思う。

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紙の本

いかに大人の酔っぱらいがつまらないか

2012/06/26 14:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:瑠璃亜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ストレス解消に酒を飲み酔っ払う大人が
いかにだらしないかが面白く
くすくす笑いながら読みました

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紙の本

貴方は、星に乗ってみたい?

2007/12/19 13:50

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ろでむ - この投稿者のレビュー一覧を見る

かなり前の話だけど、
NHKで、絵本「星の王子さま」特集した番組が
放送されてた中で、アプリボアゼ、というキーワード
が長い間取り上げられていた。奇しく?も、昨日は、
JTBの事業戦略についてのディスカッション授業で、
それが終わってから番組を観た。


アプリボアゼ、「仲良くする」とか「飼いならす」って
意味があって、星の王子さまの中で重要な単語ねん。
著者がフランス人やから、日本語にするときに訳者に
よって、いろんな解釈がなされて、もちろん訳語も
変わってくる。



星の王子さまも、幼少期に読むのと、
中学生高校生の時に読むのと、
大人になってから読むのと、
はたまた、劇的な変化が起こったときの読むのでは、
その本の意味の捉え方が違ってくる。



スキマスイッチの『夏雲ノイズ』もそんな一枚。



本質的に、物理的に変わらない一冊の本や一枚のCDが、
読む人の、聴く人の心が変化することに対応して、
新しい発見を与えてくれる。
そんなモノやコトが、
きっと、永遠に残されていくんじゃないか、って。
そう思う。

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紙の本

読者が考える為の物語では?

2006/02/08 07:00

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とむむん - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近の「癒しブーム」の中で、肯定的に捉えられる事が当たり前になってしまった名台詞(「大切なものは…」)ですが、私の場合は、例の台詞は「本当に大事な物は、結局誰にも分からない」といった風に(今は)思えます。この言葉は「読者(作者も含まれる)にゆだねられた」ものなのでは?とw
安直な「癒しブーム」。そして本来、読者が自分で感じ取り、自分なりに解釈すればそれでよいという「寓話」にまで解説書が出てしまう出版事情。
人の言葉やニュース、溢れる「情報」を自分に取り込み自分のものとする事をやめ、受け売りの意見・情報を自分のものと心底信じてしまう…。
間違いでもいいから(現在の)自分の中で消化し、解釈してみる事をしない方には、読むべきでない!と言ってしまっても良い本だと思いました。(厳しすぎるかな?^^;

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紙の本

大人に読んで欲しい作品です。

2003/08/10 11:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

先日恋人から、前から欲しかった「星の王子さま」を貰いました。
私はもともと子供絵本が大好きで、自分の気に入る作品を見つけては買い集めていたのですが、この「星の王子さま」は本屋に売っていないことが多く、今まで手に入れる事ができませんでした。
大方の内容は知っていたのですが、実際に読んでみて、子供から大人までみんなに読んで欲しいと思いました。しかし、これほど「大人に読んで欲しい」と思った作品は初めてでした。
もちろん子供が読んでも楽しいと思います。誰でも、この本を読めば、この物語の中に出てくる「うぬぼれ」や「呑み助」が今の「大人」たちを表していることに直ぐ気づく事でしょう。でも、もしそれに気づかなくて、この本の意味が解らない、つまらない、という方がいらっしゃったとすれば、その人は完全に「大人」になってしまったのでしょう。
王子さまは言います。「君は大人みたいなことを言うなあ。」そして思います。「大人って本当に難しくて大変な生きものなんだなぁ。」と。
誰でも、王子さまのような純粋で真っ直ぐな心は持っていました。
だって、大人でも、昔は子供だったのですから。
この本で、失くしてしまった心を取り戻しませんか。いや、持っているのに心の奥底にしまってしまった心を、もう一度、取り出して見ませんか。
『心で見なくちゃ、物ごとはよく見えないんだよ。かんじんな事は、目に見えないってことさ。』この意味が解る人が、日本中にあふれることを、私は心から願っています。

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紙の本

愛される星の王子さま

2002/07/01 00:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hika - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今日、誕生日プレゼントに「星の王子さま」(愛蔵版)をもらいました。何ヶ月かまえにサン=テグジュペリと星の王子さまに関するとても素晴らしいテレビ番組を見て、改めてこの本が欲しくなったのでこの本が欲しいと頼みました。サン=テグジュペリがこどもの頃描いたゾウをこなしているウワバミの絵を見てこの人はとても想像力があって、きっと物語りのような人生をおくって、彼こそ物語の主人公なんだと思いました。

 「おとなは数字だけ」というような事を提言している児童書はたくさんあるし、“そういうこと”になっています。星の王子さまもそういうおとなじみた人たちに出会うわけですが、最後に出会ったひとは違いました。
 「きみの住んでいるとこの人たちったら、おなじ一つの庭で、バラの花を五千も作ってるけど、……じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ」
 「うん、わからずにいる……」
 「だけど、さがしてるものは、たった一つのバラの花のなかにだって、すこしの水にだって、あるんだがなあ……」
 私はとてもこの部分で最初の感動を受けました。きっとわたしが、物に溢れて、たくさんの情報に過保護にされた脳みそのにぶい判断にすこし悩んでいたからだと思います。

 星の王子さまとサン=テグジュペリが水を飲みに砂漠の上で井戸を探しているとこういう会話がありました。
 「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ……」
 「そうだよ、家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、目に見えないのさ」と。
 ここはとても重要でした。すこし話はかわりますが、『天空の城ラピュタ』のうたで「君をのせて」という曲がありますが、その歌詞の中でこういう部分があります。「あの地平線 輝くのは どこかに君をかくしているから」(作詞・宮崎駿)まさしくこれと同じです。同じ輝きを放つことばです。こういうことばが出てきていて、サン=テグジュペリの人生と合わせてできているこの作品は、だから、いつまでもかわらず愛されていると思いました。

 この文章の最初の方で書いたように、わたしはサン=テグジュペリと星の王子さまのテレビ番組を見てこの本を読みました。だからサン=テグジュペリという飛行機乗りが、ひとりぼっちで空を飛んでいてできていったと知って読んだこの作品は、サン=テグジュペリという人すべての奇跡だと感じたのです。ひとりぼっちで空を飛んでいなかったら、たくさんの地上をながめなかったらできていなかったはずです。
 彼の分身であり、まぼろしの様な星の王子さまが語るひとつひとつはとても美しいものでした。そして、サン=テグジュペリの人生の終わりかたが星の王子さまと同じように、文字どおり消えていったというところにも(何度も言ってごめんなさい)奇跡があると思います。
 わたしはこの本を大切にして読んでいきたいと心から思いました。

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紙の本

王子さまといっしょに、ほんとうの幸せをさがしましょう

2001/09/27 20:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:金原瑞人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ぼく」は、操縦していた飛行機がパンクして、サハラ砂漠に不時着しました。人の住んでいるところから、千マイルも離れた砂地でひとりぽっちです。すると、「ね……ヒツジの絵をかいて!」と言って、王子さまが現れたのです。王子さまは、ちっぽけな自分の星に連れて帰るちいさなヒツジを欲しがっていました。知りたがりやで、一度なにかを質問したら答えが聞けるまで決してあきらめない王子さまは、純真そのもののかわいらしい男の子です。故郷の星に咲く一輪のバラの花のわがままに疲れ、愛をさがして旅に出たのでした。六つの星を訪れて、命令好きの王さま、うぬぼれ男、呑み助、実業屋、点燈夫、地理学者に出会った王子さまは、大人ってほんとうに変なものなんだなあと思いながら、七つ目の星、地球にやって来ました。地球でもいろんなものを見聞きし、キツネと友だちになり、さよならを言い、そして「ぼく」と会ったのです。王子さまは、残してきたバラの花が自分にとってかけがえのない「美しい一輪のバラ」だったことに気づき、故郷の星に帰ることを決めます……。
 しみじみ美しい不滅の名作です。これほど多くの人に愛されてきたのには、たくさんの理由がありますが、そのひとつは、数々の名セリフでしょう。「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」と言うキツネ。「だれかが、なん百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪の花がすきだったら、その人は、そのたくさんの星をながめるだけで、しあわせになれるんだ」、「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」という王子さま。心に響くセリフが散りばめられた、宝石箱のような一冊です。「ぼく」の描いた素朴でおしゃれな絵も、この作品の美しさ、純粋さを際立たせています。これまでさまざまな読み方がされてきて、解説本も数多く出版されています。けれどもだれでもこの物語を読めば、必ず自分だけの王子さまに出会えるでしょう。そして、王子さまが最後に見つけた幸福を、分かち合えるはずです。

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2004/10/25 13:19

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2007/08/21 00:26

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2004/11/10 22:15

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2005/05/08 16:45

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2005/06/05 22:39

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2005/09/29 19:08

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2005/09/01 09:31

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