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読書術(岩波現代文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 64件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.11
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波現代文庫
  • サイズ:15cm/218p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-603024-X
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

読書術 (岩波現代文庫 社会)

著者 加藤 周一 (著)

読書術 (岩波現代文庫 社会)

1,037(税込)

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みんなのレビュー64件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

高校生にはぜひ一度手にしてもらいたい一冊

2009/01/01 10:18

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今から25年ほど前、学生時代に出ていた同著者の『読書術―頭の回転をよくする (カッパ・ブックス)』を手にしたことを良く覚えています。先ごろの著者の訃報に接して、久しぶりに同書を手にしたいと探したところ、現在はこの岩波現代文庫版として出されていることを知りました。

 思うにこのおよそ25年というもの、私はこの本の教えに導かれるように読書を続けてきた気がします。

 開巻一番、著者は「どこで読むか」と題して、かつて理想とされた端座書見を否定して、寝転がって読書をすることを推奨しています。
 「正座の姿勢が、不便・不自然であることはあきらかです。人間の身体の整理・解剖学的な条件によって、この姿勢では当然疲れやすい。」
 こんな風に医師でもあった著者が説く言葉を、私も実践してきました。

 また著者がかつて1日1冊を実践してみたくだりを読んで、学生時代に私も少し目標値をさげて、一年に100冊を目指して真似をしてみたことがあります。
 実際には80冊あまり読んだところで挫折してしまいましたが、それでもそれ以前は読書らしい読書をしたことがなかった私が読書好きに変わるきっかけになったのは事実です。

 さらには、難しい本を無理して読む必要はない、難しいと思うのは「私にとって少なくとも、いまは、その本は必要でないという点に帰着する」という言葉にも励まされた気がします。
 事実、手にした本をすべて欠かさず読了することはなくなりました。私が今求めているという、確かな心の声が聞こえないときには書を途中で閉じる勇気をもつことも大切だと思う自分がいます。

 そしてもうひとつ、「およそ本を読むときには、だれでもその本のなかに自分を読むものだ」(52頁)という言葉は、25年前の私のように、読書の喜びをまだ知らない今の若い読者には贈り物といえるものでしょう。
 高校生にはぜひ一度手にしてもらいたい一冊です。

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紙の本

そうなんかなぁ

2002/01/22 12:06

6人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読書の楽しさ、読書の為の技術について書かれた本。何でも、高校生向けに30年ほど前に光文社から出版していたものを再出版したらしい。
 読書についての著者の考えには同感することしかりである。たとえば、時に速読、時に精読が必要であるというのは少し考えればわかることながら、さすがに読書マニアの言だと重みが違う。
 しかしながら、テレビの普及が読書の妨げにはならないどころか、読書率を高めるというのはどうだろうか。著者はそのことを理屈立てて述べるのだが、まず、理屈がおかしいし、そのうえ、若年層の活字離れはすでに事実である。書かれたのが30年ほど前ということで、そのころにはまだそういう推測が成り立ったのかもしれないが、今はすでに成り立たない。再版に当たり、書き直しをするべきだったのではないか。書き直しが必要だと感じなかったのならば、著者はすでに常人並の洞察力を欠いていると思われるし、そうでないのなら、怠慢である。
 また、記述内に必ずしも必要とは思われない内容の、著者個人の話が出てき、それがただの自慢に思えて仕方なかった。さらには、読書術と銘打つ割には読書術とは関係ない内容も含まれており、その辺についても疑問が残る。しかし、コアの部分についてはとても興味深く読めると思う。

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紙の本

こんなん術っていいますか?

2002/07/21 18:41

9人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:啓太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

1度読んだのに、また読んでしまうくらい、どうでもいい本だった。

まず、考え方が古臭い。
そして、ありきたり?

旧名作を読め! とかなんとかで、「論語」が挙げられていたり…。
そして、これをベースに他の本を読む…つまり世界観やら価値観やらを築けということなのでしょうけれど。

たいした術ではないし、こんなことなら教えてもらわなくてもいいよと思ってしまうし、「術」という名前自体を使ってイイのかなあ?というくらいの本でした。売れるための題名かな?

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紙の本

2000/11/26朝刊

2000/12/01 21:17

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 評論家で都立中央図書館長でもある著者が高校生を読者に想定して書き、古典の精読術から速読術、外国語の本の読み方、読んだふりも重要と説く「読まない」術まで、本との付き合い方を懇切丁寧に解説する。「新聞は重要な読書」、「わからない本は読まないこと」といった警句にもあふれ、初版から三十数年を経ても少しも古びていない。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000

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2004/10/07 14:20

投稿元:ブクログ

「本を読む本」の著者が外国人だったのに対して、こちらの著者は日本人。日本人ならではなの翻訳書籍の読み方もレクチャーしてくれるらしい。

2010/03/25 00:20

投稿元:ブクログ

日本の読書の達人のひとり。その達人の本なのでためになります。情報をどのように活かすか!深い知識を身につけるための読書術について書かれています。必読書。

2006/09/23 09:31

投稿元:ブクログ

昔はカッパブックス(光文社)でした。読書に当たっての、示唆に富んで留意点が丁寧に纏められています。

2008/04/17 11:58

投稿元:ブクログ

「おそく読む「精読術」」、「はやく読む「速読術」」、「本を読まない「読書術」」、「外国語の本を読む「解読術」」、「新聞・雑誌を読む「看破術」」、「むずかしい本を読む「読破術」」…など、一通りでない読書の仕方について、わかりやすく解説しているのが本書。ある程度読書を重ねていれば体得して知られることばかりだが、それを改めて確認することも有意義であった。これから読書の習慣をつけていこうという人にはもちろん参考になるだろう。

2007/05/27 17:21

投稿元:ブクログ

何(waht)を読んだらいいか、ではなくどう(how)読んだらいいかを教えてくれる本

その合間に世界中の本や雑誌や新聞を紹介してくれる

速読すべき!といわれる今の時代に警鐘を鳴らしてくれる
遅読すべき本もあることを教わった

とりあえず、
論語と仏教の経典、日本の古典文学のいくつか、そして聖書とプラトンはできるだけ遅く読んでみよう!と思い立たせてくれた本☆

2012/08/10 22:30

投稿元:ブクログ

僕が日本の賢者と尊敬している加藤さんが読書に対しての自分の考えを書いた一冊。こんな風に考えることもできたかと、目からうろこでした。本質をついた言葉の一言には、そこに至る長い間の思慮と経験が凝縮されていて、こういう人が趣味とした読書を自分も趣味にすることができている、という点だけでも嬉しく思いました。読書をもっと楽しむためにも、読んだことのない人にはぜひオススメしたい一冊です。

2009/12/08 21:22

投稿元:ブクログ

本編ももちろん大満足。しかしあとがきの「読書の愉しみ」にガツーーンとやられた。そうだ、そうなんだ、本をたくさん読むということは、美しい日本語にたくさん触れてるってことなんだ。さらに本が読みたくなってきた。やっぱり本大好き!!!

2008/06/28 23:54

投稿元:ブクログ

読書に対する姿勢を教えてくれる本。46年も前に当時の高校生のために書かれている。
どこで読むか、古典や新書・新聞・雑誌、洋書をどのようして読むかについて分かりやすい文章で書かれている。

必要のない本は読むな。
この本のキーワードはこれ。

「求めよ、さらば与えられん」という言葉の通り、自分の知りたい・必要性のある本は難しく感じることはない。必要のない本は逆に難しく感じてしまうことがある。


あとがきで、「オーディオ・ヴィジュアルの情報が活字情報を駆逐する時代が来た、という人がいます。しばらく前にマクルーハンというハッタリ屋が、そういうデマをとばして、大勢の、あまりアタマのよくない人々をだましたのは、その例です。」
と著者がいきなり、それまでの口振りとは違う様子でマクルーハンを痛烈に批判したのが印象に残った。

活字はいつまでも人々を刺激してくれる。

2009/05/23 01:25

投稿元:ブクログ

様々な読書法が紹介されていて、有用そうなもの(あるいはすでに自分が採用していて、良いと思っているもの)が紹介されていた。例えば、洋書の速読である。ただ筆者のスタイルかどうかは知らないが、エッセイ形式で文章が柔らかい反面、それぞれの読み方の良さや悪さを論理的に分析するといった姿勢は見られなかった。

2009/03/30 09:35

投稿元:ブクログ

知の巨人加藤周一が60年代に中高生向けに書いた読書の方法論。いい本なのだが中高生向け、という名目上、少し読者をなめたような文体が鼻につく。内容はハードコア、英語の練習にラッセル読めとか相当ハードルは高い。けど、外国語で小説を読める必要はないなど結構現実にも目を向けている。いい本だと思う。

2015/06/07 17:49

投稿元:ブクログ

加藤周一、二冊目。(角川ソフィア『文学とは何か』)

買おうと思ったのは丸山眞男についての本で、ふと目に入ったのだけど、まあこの二人が繋がっていて面白い。

「私のこれから会う人がたいていの偉い人でも、鷗外ほどではないのが普通です。」

「鷗外の語るところを中断されるのが、残念なくらい」という筆者。笑った。本当だ。

古典は遅く読む。

現代文学は早く読む。書評を活用する。

何冊も並行読みするべきだ。

経験がなければ「分からない」文章はある。

経験がなくとも「読んだふり」をして情報を引き出すことも大切である。

中でも、自然科学の文章と、文学や哲学の文章の違いを挙げている所が面白かった。
自然科学では、雑誌=今の情報が重要とされる。
文学や哲学は、必ずしも今の情報を重要とはしない、そこに「私」という一人の人の存在がある。

けれど古典だけに重きを置くものではなく、そこには不易流行が混在(語弊があるか)している必要がある。

どれだけの量を読んでも、世界の知の全てを掌握することは最早不可能である。
ならば、何を読むか。どのように読むか。
後書きで、筆者は「日本語を読む」楽しみを挙げているが、何で読むか、も確かに大切だな。

自分の人生を味わうために、重ねていく本が愛おしくなった。

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