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紙の本
高校生にはぜひ一度手にしてもらいたい一冊
2009/01/01 10:18
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
今から25年ほど前、学生時代に出ていた同著者の『読書術―頭の回転をよくする (カッパ・ブックス)』を手にしたことを良く覚えています。先ごろの著者の訃報に接して、久しぶりに同書を手にしたいと探したところ、現在はこの岩波現代文庫版として出されていることを知りました。
思うにこのおよそ25年というもの、私はこの本の教えに導かれるように読書を続けてきた気がします。
開巻一番、著者は「どこで読むか」と題して、かつて理想とされた端座書見を否定して、寝転がって読書をすることを推奨しています。
「正座の姿勢が、不便・不自然であることはあきらかです。人間の身体の整理・解剖学的な条件によって、この姿勢では当然疲れやすい。」
こんな風に医師でもあった著者が説く言葉を、私も実践してきました。
また著者がかつて1日1冊を実践してみたくだりを読んで、学生時代に私も少し目標値をさげて、一年に100冊を目指して真似をしてみたことがあります。
実際には80冊あまり読んだところで挫折してしまいましたが、それでもそれ以前は読書らしい読書をしたことがなかった私が読書好きに変わるきっかけになったのは事実です。
さらには、難しい本を無理して読む必要はない、難しいと思うのは「私にとって少なくとも、いまは、その本は必要でないという点に帰着する」という言葉にも励まされた気がします。
事実、手にした本をすべて欠かさず読了することはなくなりました。私が今求めているという、確かな心の声が聞こえないときには書を途中で閉じる勇気をもつことも大切だと思う自分がいます。
そしてもうひとつ、「およそ本を読むときには、だれでもその本のなかに自分を読むものだ」(52頁)という言葉は、25年前の私のように、読書の喜びをまだ知らない今の若い読者には贈り物といえるものでしょう。
高校生にはぜひ一度手にしてもらいたい一冊です。
紙の本
旅をするように、恋をするように。
2023/02/27 09:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sor - この投稿者のレビュー一覧を見る
p.iii
どういう本を読んだらよかろうか、ということは、一般的には決められません。どういう女を口説いたらよかろうか、という、だれにも通用する標準などあるはずがないのと同じことです。
p.08
読書はまた愛の行為に似ています。社会の全体から切り離されて、あなたはただひとりの相手との関係のみに生きる。
のっけから、引き込まれた。
本を読み、得られる、一種の快感や恍惚はこれかもしれない。
受け身ではないということ。
映画では替え難い満足感を、簡潔な言葉で言い表してくれた事に感謝を述べたい。
(勿論、映画も素晴らしい表現芸術なので、好きには変わりないのだが。)
5章の「本を読まない「読書術」」の中の、
読んだふりで話をして、相手から話を引き出す話の運び方は面白かった。
これはどんなお喋りや会席の場でも通ずるし、
今まで年長者との会話の大半はこれを反射的にやっていた気がする。
相手を乗せて、喋らせて、大いに学ぶ。
博識な方ほど、どんどん流れは止まらないのだから。
それがまた本を読むことに繋がっていくというのだから、面白い。
・知的好奇心の無制限な満足。
・別のもう一つの世界へはいって行くこと。身のまわりの世界からの出発。
・日本語の美しさと魅力を知るということ。
本を読む愉しさは、限りない。
あまりにも格好がよく、ウィットに富んだ
流れるように美しい珠玉の言葉の連続で、
著者の知性に酔ってしまった。
著者の別の本を読んだことがあったが、軽やかさが違う。
高校生へ向けた、からかもしれない。
これはもう、本当に、愉しんで書いたのだろうなぁと伝わってくる、本への愛情が詰まったエッセイ。
読書があまり好きでない方にも、ぜひ読んで貰いたい。
1962年の文章というのに驚き。
まったく色褪せない。
旅をするように、恋をするように。
いつも鞄には森鴎外を潜ませて。。
今日も、新たな出会いを楽しみに、本を愛でましょう。
紙の本
そうなんかなぁ
2002/01/22 12:06
8人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書の楽しさ、読書の為の技術について書かれた本。何でも、高校生向けに30年ほど前に光文社から出版していたものを再出版したらしい。
読書についての著者の考えには同感することしかりである。たとえば、時に速読、時に精読が必要であるというのは少し考えればわかることながら、さすがに読書マニアの言だと重みが違う。
しかしながら、テレビの普及が読書の妨げにはならないどころか、読書率を高めるというのはどうだろうか。著者はそのことを理屈立てて述べるのだが、まず、理屈がおかしいし、そのうえ、若年層の活字離れはすでに事実である。書かれたのが30年ほど前ということで、そのころにはまだそういう推測が成り立ったのかもしれないが、今はすでに成り立たない。再版に当たり、書き直しをするべきだったのではないか。書き直しが必要だと感じなかったのならば、著者はすでに常人並の洞察力を欠いていると思われるし、そうでないのなら、怠慢である。
また、記述内に必ずしも必要とは思われない内容の、著者個人の話が出てき、それがただの自慢に思えて仕方なかった。さらには、読書術と銘打つ割には読書術とは関係ない内容も含まれており、その辺についても疑問が残る。しかし、コアの部分についてはとても興味深く読めると思う。
紙の本
こんなん術っていいますか?
2002/07/21 18:41
14人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:啓太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1度読んだのに、また読んでしまうくらい、どうでもいい本だった。
まず、考え方が古臭い。
そして、ありきたり?
旧名作を読め! とかなんとかで、「論語」が挙げられていたり…。
そして、これをベースに他の本を読む…つまり世界観やら価値観やらを築けということなのでしょうけれど。
たいした術ではないし、こんなことなら教えてもらわなくてもいいよと思ってしまうし、「術」という名前自体を使ってイイのかなあ?というくらいの本でした。売れるための題名かな?
紙の本
2000/11/26朝刊
2000/12/01 21:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
評論家で都立中央図書館長でもある著者が高校生を読者に想定して書き、古典の精読術から速読術、外国語の本の読み方、読んだふりも重要と説く「読まない」術まで、本との付き合い方を懇切丁寧に解説する。「新聞は重要な読書」、「わからない本は読まないこと」といった警句にもあふれ、初版から三十数年を経ても少しも古びていない。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000