- 出版社:文芸春秋
- サイズ:20cm/311p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-16-356370-9
カルトの子 心を盗まれた家族
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- 税込価格:1,650円(47pt)
- 発行年月:2000.12
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- 本
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商品説明- 「カルトの子 心を盗まれた家族」
エホバの証人、オウム、統一教会、ヤマギシ会、ライフスペース…。平凡な家庭にカルトが入り込んだとき、子どもたちはどうなるのか。カルトの子が初めて自分達の言葉で語った、心を盗まれた家族の実態。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「カルトの子 心を盗まれた家族」
米本 和広
- 略歴
- 〈米本和広〉1950年島根県生まれ。横浜市立大学卒業。ルポライター。著書に「大川隆法の霊言」「これで日本一!」「平成サラリーマンのサバイバル白書」「洗脳の楽園 ヤマギシ会という悲劇」など。
ユーザーレビュー- 「カルトの子 心を盗まれた家族」
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2001/12/14 08:49
子供は親を選べない
投稿者:アクエリアス(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中に事件が起こるたびに「これはサタンが暴れているしるしだ。もうすぐハルマゲドンでみんな死ぬんだ」と教えられ、この世に教えを広めるための伝導に連れ回されるエホバの証人の子供たち。人間から「我」を取り除けば、悩みや争いがなくなり「絶対幸福社会が到来する」と信じた親たちに、ヤマギシ学園に入れられ、労働と暴力の日々を送ってきたヤマギシ会の子供たち。マントラを唱え、麻原が悪と戦いながら世界を救うという内容のアニメビデオを見ることを毎日数時間繰り返される以外は、ほとんど施設内で放置されていたオウムの子供たち。「子どもは親の子ではなく、サイババの子、グルの子だ。子どもは三歳になったらダッコをせず、大人として育てる」として、親から切り離され、事実上放置されていたライフスペースの子供たち。
親がカルトにはまったとき、子供は否応なくそれに巻き込まれる。人が何かを信じ込んだとき、それを解くのは容易ではないが、まだ批判力も理解力も未熟な幼時に、特殊な価値観を植え付けられた場合はなおさらである。
オウムから離れても、いまだに麻原の写真を財布に入れている子供。エホバの証人がカルトであると認識した今でも、ハルマゲドンが来るのではないかという恐怖を取り去ることができない若者。三十歳から四十年間近くエホバの証人だった六十九歳の母親が、「二人のこどもたちにはどんなに謝っても、償いきれないことをしてしまった」と悔やむ言葉が、胸に痛い。
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2001/03/23 22:16
新興宗教は子供を愛さない
投稿者:mau(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
おりしも読んだ日が地下鉄サリン事件から6年、ということで遣り切れない思いを抱えながら読んだ。
多かれ少なかれ、親は子供に自分の価値観を押し付ける。それで子供が潰れないためには、どこかに逃げ道を作ってやる事も必要だ。
世界は多様性に満ちているのだと、だからこそ世界は素晴らしいのだと、そのことさえ忘れずに指し示しておけば、子供はやがて親の束縛を断ち切り、自らの翼を広げて飛び立っていけるだろう。
でも肝腎の親が一つの教義に凝り固まっていたら?歪んだ世界観をそのまま子供に突きつけたとしたら?
新興宗教は決して子供を愛さない。信者の愛情(とお金)は全て指導者に注ぎ込まれなければいけない。無視、利用、虐待…形は違えども、愛情を奪われた子供たちの傷は深い。
「この教義を信じたらお前を愛してあげる」という親の態度は、子供の心をズタズタに引き裂く。本来自分達が受け取るべき愛情を奪った教義を、どうやって愛せというのだろう?
それでも子供たちは洗脳に身を委ねる。条件付きの愛情でも、それでも欲しい。幼子には、どのみち他に選択肢はないのだ。
親が「こちら側」に戻ってきた後も、植え付けられた不安は子供たちを延々と脅かす。長い年月をかけて家族全員で慈しみ合うしか解決のない痛みに、ただ途方に暮れる。







