オークション・ハウス(ヤングジャンプコミックス) 34巻セット
叶 精作
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ユーザーレビュー- 「オークション・ハウス(ヤングジャンプコミックス) 34巻セット」
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2002/07/31 19:03
舞台を変えての復讐劇
投稿者:奥原 朝之(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
復讐劇という設定で見ると、話の筋は傷追い人と大差ない。主人公の劉宗厳が素性を隠しているのも共通している。しかしこちらは美術界という舞台に設定されており、それが違った趣をもたらしている。
劉宗厳は絵画、彫刻、陶磁器等々数多くの美術品の造詣に深く、オークションマネージャーとして超一級品の腕を持っている。それは過去に両親を殺された復讐のために磨いた腕であった。劉の父親は絵画コレクターで、あるオークションでレースを編む女を落札したその夜に妻と共に誰かに殺され、その時にレースを編む女も持ち去れた。現場を一部始終見ていた幼い劉は復讐を誓い、レースを編む女に秘められた謎を追うために美術界に身を投げるのであった。
美術品だけではなくて美術史などの話も出てくる。原作者の小池一夫の豊富な知識には毎度のことながら感嘆するが、またしても引き出しの多さに感嘆してしまう。
美術史、美術に関する知識を読みながら得ることが出来る。
復讐の過程で贋作集団を暴き壊滅させる話が出てくるが、そこに出てくる話など西洋美術界の隠された歴史を描いているので、とても面白い。
別の話ではバチカンが握っている秘密や、今でも真贋論争の決着の付いていない聖骸布の話など、多種多様な話を織り込みながら物語は展開していく。
歴史に興味のある方、美術に興味のある方、知識が全くないほどお勧め。







